エピソード1 タタル渓谷からバチカル
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そうだ。ジェイド、お前は?封印術って体に影響はないのか?」
ルークはジェイドの方を振り向いて聞いた。
「もちろん、無傷、というわけにはいきませんよ。多少は身体能力も低下します。体内のフォンスロットを閉じられたわけですから。感覚的には…そうですね、全身に重りをつけて海中散歩させられているような感じ、ですかね」
どこが多少なんだ!と、ルークのツッコミが飛ぶ。
「それにニッドもいますからね」
「あのー、それ俺も食らったんだけど…」
「おや、これは困りましたねぇ…」
ジェイドの視線がニッドにぐさりと刺さる。
話題を変えるようにニッドはルークに言った。
「ルーク、心配してくれてるのか?優しいんだな」
「ご主人様、優しいですの!」
ミュウも関心している。
「ちっ、ちげーよ!このこの2人にぶっ倒れられると迷惑だから…」
「照れるな照れるな!」
「照れてねー!」
ルークとガイ、ミュウのやり取り見ていたニッドだが突然、ノルンに手をかけ、後ろ向きのまま引き金を引く。
「な、なんだぁ!?」
ルークは驚くが、ティアとガイは素早く構える。
「立ち聞きとは大した趣味だなぁ?オラクルさん」
ニッドはそう言って後ろを振り返る。
「出て来なさい」
ジェイドが眼鏡の位置を直して言うと、オラクル兵が5人、影から出てくる。
「に、人間…!」
「ルークは下がって。貴方じゃ人は斬れないでしょう」
ティアがルークに言う。
オラクル兵たちが斬りかかってくる。
ニッドは間合いに入られる前に向かってくるオラクル兵を撃つ。とっさに周囲を見回し敵を確認する。ガイとジェイドはもう倒してしまっている。あと1人はルークの目の前に。相手は剣を振り上げているが、彼は構えられないでいる。
「ルーク!」
ティアが一歩を踏み出す前にニッドが走り出す。ナイフも銃も間に合わないと判断したニッドはルークに覆いかぶさり、自分を下敷きにして地面に倒れる。オラクル兵の剣が彼の肩に触れる。
ルークが見上げると、オラクル兵の体をジェイドの槍が貫通していた。
斬られた箇所を抑えながらニッドが立ち上がる。
「無事か?」
ニッドは片方の手をルークへ差し出す。彼はその手を取ってなんとか立ち上がる。
「あ、あぁ…」
ルークはニッドの傷を見て呆然とする。
「今日はもう休みましょうか」
槍を抜いたジェイドが言う。
「そ、そうですね。休みましょう」
ティアの一言で一行は火を焚いて休憩を取った。
