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間宮小萩の記録

夜を見た。星も月もさほど美しいと言えない秋の始まりの夜。私は自宅のベランダで夜を見ていた。泣きながら。
手にしたスマートフォンの通知が鳴り止まないのが恐ろしくて泣いていた。チャットアプリの通知だ。私への暴言と侮辱。嘲笑と嫉妬。毎夜毎夜これが止まることはない。私は愛されていないから。志望校ひとつ決めるにも世間の目とトモダチの多数決が必要になるこんな世界で、私は誰にも愛されてはいないから。それが悲しくて泣いていた。
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