呪術廻戦夢
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傑が非術師の事を猿共とよんでいたけれどそれは間違いだったよと教えてあげたい。
猿に術もクソも優劣をつけてはいけない。
だって目の前のサル共はキーキーとうるさいのだから。
「君は12月24日に百鬼夜行を起こした故呪詛師 夏油傑と依然からつながりがあった。
間違いないな?」
「いいえ。」
あぁ。
「反抗するつもりか!これだから、女はろくな輩がおらん。」
傑の大馬鹿野郎。
猿のいない世界を作るのだったら猿の認定範囲はどこまでかちゃんと教えろや。
「どちらにしろ、幹部としての役割を十分に果たさず、混乱を招く行為をしたことに対しては処罰を受けてもらわないといけない。」
「……はい。」
いつから幹部になったのよ。来る人すべてに股開くことが幹部のお仕事なのかしら。
だとしたら相当平和ね呪術界。そら百鬼夜行に対応遅れるわけね。
笑いがこらえ前にそびえる障子を見据える。
自分を取り囲むようにして並んだ白の1つが判決を言い渡す。
「3級術師 〇〇 〇〇、
百鬼夜行主犯 故呪詛師 夏油傑ともに共犯した疑いをもつ者とし、
処罰として呪術師幹部総督部所属から除籍し、身元を呪術総監部総預りにし、
重要監視対象者とする。」
「ちょっとまってください!話が違う。そんなのまるでペットだ。
法律にだって違反している!そんなもの実行できるわけがない。」
思いがけない処罰に思わず声を上げた。まだ体に痣を残された方がましだ。
「〇〇、口が過ぎるぞ。実際にお前が行ったことに対しての報復ではないか。
当然の結果だ。」
「そんな自由を奪われるくらいなら、死んだ方がましだ。死刑を求刑させてもらう。」
「お前の分際で処罰をきめるなんぞおこがましいわ。」
左にいる猿が喚く。
「第一お前の術式は政界と呪術界がつながりを持つために役に立つ能力だ。なくすには惜しい。お前には胎としても優秀な遺伝子を残してもらわなければならぬ。」
少しでもこの世界に期待した私が馬鹿だった。あの時傑と共に死ねばよかったのに。
何を期待していたのだろう。
「話にならない。死刑が可決するまで私は待たせていただく。」
囲む障子に背を向け、足を踏み出そうとするが、
「いいのかね。」
踏み出すことはかなわなかった。
「君が起こした行為は、君自身だけでなく呪術界全体の信用に関わる事だ。
君だけに処罰が行くという考えがそもそも間違いだ。
現に、君たち同期も処罰対象として議題に上がっている。」
「…私にどうしろと。」
脳裏に同期達の顔が浮かぶ。
「わかりきったことだよ。こちらの条件を飲めばいい。」
先ほどからうるさい猿がケタケタと笑う。
結局期待してしまうのだ。かつて愛した青い春に。
「どうせ返事は聞いてないんだろ。」
そう、どうせ私の事なんか誰も気にかけてはくれないだろう。
この世界の腐りはてた部分に根付く私のことなんか。
いまは犯罪者と共犯という新しいあだ名がついたか。
悔しさで噛んだ唇から血が滲み出る。
せめて今だけは私の為だけに血を流させてほしい。
これが私の意思で流す最後の血のなるのなら、
これからは愛しいみんなの為に役立てるよ。
だからごめん、傑。
まだお前の手助けはできそうにないや。
つめていた息を吐き、いつも通りの自分に戻る。
大丈夫。まだ道はあるはず。
「それで処罰はいつからでしょう?明後日には役員との会食も控えていますしその後でも」
「今夜決行する。」
「…ずいぶん情緒がないのですね。せめて慣らす時間くらいくれないのかしら。」
クスクスと笑う。うまく笑えているかどうか心配だが。
「問答無用。決定事項は変わらない。」
「せっかちさんね。もっと楽しみたかったのに。まぁいいわ。
それでは皆さんごきげんよう。また『御用』がある時にお呼びになって」
今度こそ障子から背を向け歩き出す。ふと懐かしいメロディーが思い浮かんだので、ふんふんと音にしてみる。
黒ヤギも白ヤギも好きな時にお手紙出せるのに私は『御用』がある時にしかお手紙をだせないなんて動物にも劣るってことね。
人の事猿なんて言えないじゃない。
会議室をでて、幹部の人に言われるがままについていくと硝子が歩いていくのが見えた。ずいぶんやせたみたいだ。百鬼夜行の被害がすごいのだろうか。
「硝子じゃん。お久しぶりい。元気にしてた?」
「よぉ犯罪者じゃん。死ぬ準備できてんの?」
知らないとはいえ、犯罪者という言葉に心がズキッとしたが、とりあえず元気そうで安心した。
「やだな。犯罪者じゃないってば。予備軍だよ、予備軍。残念ながら、死刑にはならなくてね。本部のモルモットになったよ。」
「それじゃあ前と立ち位置あんまかわってないじゃん。まぁ解剖するってなったら呼んで。
頭綿密に調べてやるから。」
「硝子が解剖してくれんなら心強いわ。じゃあ最後の晩餐は食事じゃなくて硝子の解剖をリクエストするね。」
案内してくれた人が先に行ってしまった為、私たちの会話はここでおしまいとなった。
手厳しいことは言っていても、状況をある程度分かってくれていた硝子の優しさがとてもありがたかった。
連れていかれた部屋は殺風景で椅子しか置いていなかった。
着けろと指示された首輪はGPS付きでペットということを嫌でもわからされた。
また首輪にはちいさなチューブがついており、少しでも不審な行動をとれば毒を撃ち込まれ、3日3晩苦しむそうだ。
もうペットじゃなくて家畜じゃんと声を出して笑った。
「んで、どうすんの?こんないかついもの着けてたら任務以前に怪しまれるんだけど」
「自らの術式をつかって隠せと上からのお達しだ。」
輸血パックは?と聞いたがそんなものあるわけないと一蹴された。
「あくまで自給自足ってわけね。」
決してタダなわけじゃないんだが。というツッコミは無視され手錠をかけられる。
これじゃ家畜じゃなくて、罪人じゃん。まだ予備軍だってば。
次に連れられるまま向かった先はマンションでこれからの自宅になるそうだ。
ある程度調べてはみたが、どこもかしこも監視カメラが取り付けられていた。
もちろんトイレもである。人権はどこだ?
「そんなものあるわけないでしょ。」
と軽薄な声がしたので振り返るとかつての同期が経っていた。
「おっひさー。元気そうじゃん。」
「五条こそ元気そうでよかった。」
手錠をかけられたまま五条の方を叩こうとしたが、間にできた無限によってそれは叶わなかった。
「五条…「元気じゃないよー同期に裏切られてんだからー。」
私の呼びかけを無視し、五条は目隠しを外す。
「今日から君の監視係の取り締まりさせてもらうからよろしくねー。」
と近所のコンビニでアイス買ってきてみたいなノリで五条は私に向かっていった。
ノリノリな様子で五条は続ける。
「まぁ僕最強だから、任務ばっかりでなかなか来れないけど、他の人が常に待機してるし、一応僕もスマホとかで監視してるから大丈夫だよ。」
笑いながら、手錠を外してくれる五条をみて不安だった心が解け始める。
もしこのまま青い春がもう一度手に入るのなら、私は迷わず手を伸ばすだろう。
だからこそもう一度願ってしまったのにその期待も灰のように崩れ散らばっていく。
着けられた首輪に手をかけ引き寄せた五条は顔色を変えたであろう私に向かって笑う。
一度でも下手な真似してみろ。殺すぞ犯罪者が。
傑、やっぱり猿なのは非術師だけじゃない。
術師だって十分な猿だよ。
結局はみんな自分本位で誰かが落ちてくのを踏んで笑うのが楽しいんだよ。
傑だって大切な家族を守るためにはどんな猿だって踏み台にするでしょ。
つまり傑だって猿なんだよ。
でも傑はこのさるかに合戦に負けてしまった。
そんな傑を後追いしないように子猿二人を助けてやったのに
大事な家族もいない私をいつまでも生かすなんて
そっちいったら覚えてなさいよ。
ただ一つだけお願い。
私をこの腐った世に取り残すのなら せめて
猿共と戦える力を貸して
「…五条」
小声でつぶやく私にかがんでくれるあんたはやさしいよ
その優しさを十分に利用して抱き着く。無限は解いてくれたみたい。
白い頭を抱き込んでとびっきり甘い声で囁く。
「これからよろしくおねがいしますね。ご主人サマ?」
にゃんにゃん。
猿に術もクソも優劣をつけてはいけない。
だって目の前のサル共はキーキーとうるさいのだから。
「君は12月24日に百鬼夜行を起こした故呪詛師 夏油傑と依然からつながりがあった。
間違いないな?」
「いいえ。」
あぁ。
「反抗するつもりか!これだから、女はろくな輩がおらん。」
傑の大馬鹿野郎。
猿のいない世界を作るのだったら猿の認定範囲はどこまでかちゃんと教えろや。
「どちらにしろ、幹部としての役割を十分に果たさず、混乱を招く行為をしたことに対しては処罰を受けてもらわないといけない。」
「……はい。」
いつから幹部になったのよ。来る人すべてに股開くことが幹部のお仕事なのかしら。
だとしたら相当平和ね呪術界。そら百鬼夜行に対応遅れるわけね。
笑いがこらえ前にそびえる障子を見据える。
自分を取り囲むようにして並んだ白の1つが判決を言い渡す。
「3級術師 〇〇 〇〇、
百鬼夜行主犯 故呪詛師 夏油傑ともに共犯した疑いをもつ者とし、
処罰として呪術師幹部総督部所属から除籍し、身元を呪術総監部総預りにし、
重要監視対象者とする。」
「ちょっとまってください!話が違う。そんなのまるでペットだ。
法律にだって違反している!そんなもの実行できるわけがない。」
思いがけない処罰に思わず声を上げた。まだ体に痣を残された方がましだ。
「〇〇、口が過ぎるぞ。実際にお前が行ったことに対しての報復ではないか。
当然の結果だ。」
「そんな自由を奪われるくらいなら、死んだ方がましだ。死刑を求刑させてもらう。」
「お前の分際で処罰をきめるなんぞおこがましいわ。」
左にいる猿が喚く。
「第一お前の術式は政界と呪術界がつながりを持つために役に立つ能力だ。なくすには惜しい。お前には胎としても優秀な遺伝子を残してもらわなければならぬ。」
少しでもこの世界に期待した私が馬鹿だった。あの時傑と共に死ねばよかったのに。
何を期待していたのだろう。
「話にならない。死刑が可決するまで私は待たせていただく。」
囲む障子に背を向け、足を踏み出そうとするが、
「いいのかね。」
踏み出すことはかなわなかった。
「君が起こした行為は、君自身だけでなく呪術界全体の信用に関わる事だ。
君だけに処罰が行くという考えがそもそも間違いだ。
現に、君たち同期も処罰対象として議題に上がっている。」
「…私にどうしろと。」
脳裏に同期達の顔が浮かぶ。
「わかりきったことだよ。こちらの条件を飲めばいい。」
先ほどからうるさい猿がケタケタと笑う。
結局期待してしまうのだ。かつて愛した青い春に。
「どうせ返事は聞いてないんだろ。」
そう、どうせ私の事なんか誰も気にかけてはくれないだろう。
この世界の腐りはてた部分に根付く私のことなんか。
いまは犯罪者と共犯という新しいあだ名がついたか。
悔しさで噛んだ唇から血が滲み出る。
せめて今だけは私の為だけに血を流させてほしい。
これが私の意思で流す最後の血のなるのなら、
これからは愛しいみんなの為に役立てるよ。
だからごめん、傑。
まだお前の手助けはできそうにないや。
つめていた息を吐き、いつも通りの自分に戻る。
大丈夫。まだ道はあるはず。
「それで処罰はいつからでしょう?明後日には役員との会食も控えていますしその後でも」
「今夜決行する。」
「…ずいぶん情緒がないのですね。せめて慣らす時間くらいくれないのかしら。」
クスクスと笑う。うまく笑えているかどうか心配だが。
「問答無用。決定事項は変わらない。」
「せっかちさんね。もっと楽しみたかったのに。まぁいいわ。
それでは皆さんごきげんよう。また『御用』がある時にお呼びになって」
今度こそ障子から背を向け歩き出す。ふと懐かしいメロディーが思い浮かんだので、ふんふんと音にしてみる。
黒ヤギも白ヤギも好きな時にお手紙出せるのに私は『御用』がある時にしかお手紙をだせないなんて動物にも劣るってことね。
人の事猿なんて言えないじゃない。
会議室をでて、幹部の人に言われるがままについていくと硝子が歩いていくのが見えた。ずいぶんやせたみたいだ。百鬼夜行の被害がすごいのだろうか。
「硝子じゃん。お久しぶりい。元気にしてた?」
「よぉ犯罪者じゃん。死ぬ準備できてんの?」
知らないとはいえ、犯罪者という言葉に心がズキッとしたが、とりあえず元気そうで安心した。
「やだな。犯罪者じゃないってば。予備軍だよ、予備軍。残念ながら、死刑にはならなくてね。本部のモルモットになったよ。」
「それじゃあ前と立ち位置あんまかわってないじゃん。まぁ解剖するってなったら呼んで。
頭綿密に調べてやるから。」
「硝子が解剖してくれんなら心強いわ。じゃあ最後の晩餐は食事じゃなくて硝子の解剖をリクエストするね。」
案内してくれた人が先に行ってしまった為、私たちの会話はここでおしまいとなった。
手厳しいことは言っていても、状況をある程度分かってくれていた硝子の優しさがとてもありがたかった。
連れていかれた部屋は殺風景で椅子しか置いていなかった。
着けろと指示された首輪はGPS付きでペットということを嫌でもわからされた。
また首輪にはちいさなチューブがついており、少しでも不審な行動をとれば毒を撃ち込まれ、3日3晩苦しむそうだ。
もうペットじゃなくて家畜じゃんと声を出して笑った。
「んで、どうすんの?こんないかついもの着けてたら任務以前に怪しまれるんだけど」
「自らの術式をつかって隠せと上からのお達しだ。」
輸血パックは?と聞いたがそんなものあるわけないと一蹴された。
「あくまで自給自足ってわけね。」
決してタダなわけじゃないんだが。というツッコミは無視され手錠をかけられる。
これじゃ家畜じゃなくて、罪人じゃん。まだ予備軍だってば。
次に連れられるまま向かった先はマンションでこれからの自宅になるそうだ。
ある程度調べてはみたが、どこもかしこも監視カメラが取り付けられていた。
もちろんトイレもである。人権はどこだ?
「そんなものあるわけないでしょ。」
と軽薄な声がしたので振り返るとかつての同期が経っていた。
「おっひさー。元気そうじゃん。」
「五条こそ元気そうでよかった。」
手錠をかけられたまま五条の方を叩こうとしたが、間にできた無限によってそれは叶わなかった。
「五条…「元気じゃないよー同期に裏切られてんだからー。」
私の呼びかけを無視し、五条は目隠しを外す。
「今日から君の監視係の取り締まりさせてもらうからよろしくねー。」
と近所のコンビニでアイス買ってきてみたいなノリで五条は私に向かっていった。
ノリノリな様子で五条は続ける。
「まぁ僕最強だから、任務ばっかりでなかなか来れないけど、他の人が常に待機してるし、一応僕もスマホとかで監視してるから大丈夫だよ。」
笑いながら、手錠を外してくれる五条をみて不安だった心が解け始める。
もしこのまま青い春がもう一度手に入るのなら、私は迷わず手を伸ばすだろう。
だからこそもう一度願ってしまったのにその期待も灰のように崩れ散らばっていく。
着けられた首輪に手をかけ引き寄せた五条は顔色を変えたであろう私に向かって笑う。
一度でも下手な真似してみろ。殺すぞ犯罪者が。
傑、やっぱり猿なのは非術師だけじゃない。
術師だって十分な猿だよ。
結局はみんな自分本位で誰かが落ちてくのを踏んで笑うのが楽しいんだよ。
傑だって大切な家族を守るためにはどんな猿だって踏み台にするでしょ。
つまり傑だって猿なんだよ。
でも傑はこのさるかに合戦に負けてしまった。
そんな傑を後追いしないように子猿二人を助けてやったのに
大事な家族もいない私をいつまでも生かすなんて
そっちいったら覚えてなさいよ。
ただ一つだけお願い。
私をこの腐った世に取り残すのなら せめて
猿共と戦える力を貸して
「…五条」
小声でつぶやく私にかがんでくれるあんたはやさしいよ
その優しさを十分に利用して抱き着く。無限は解いてくれたみたい。
白い頭を抱き込んでとびっきり甘い声で囁く。
「これからよろしくおねがいしますね。ご主人サマ?」
にゃんにゃん。
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