迷宮の十字路【完結】

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和葉ちゃんたちのとの時間はあっという間で…山能寺に戻る頃には日が落ちていた。
コナンくんも小五郎さんも戻っていないみたいで、少し心配になる。



住職さんが小五郎さんの居場所を教えてくれたので、蘭ちゃんたちと迎えにいくために、再び山能寺を後にする。
外にでると、見覚えのあるバイクが目に入り足を止める。



『あれ?平次くん?それにコナンくんまで…?』


「何でここに?」


瑠璃やないか!!オレは町で偶然、クド…やのうてこのボウズと会うてな!!一緒に絵ェの謎解こ思て…」



もう…平次くんってばまた新一くんのこと名前で言いかけてる…



「それで"絵ェの謎"は解けたの?」


「まだや…結構難しいなあ…」


「ところでおじさんは解けたの?」


『それがねえ…』



コナンくんの問いかけに苦笑いになってしまう。
事情を話すと2人も一緒に行くことになり、皆で小五郎さんを迎えに行く。



久しぶりに会った平次くんとコナンくんと並んで歩きながら先斗町の「桜屋」に向かう。



瑠璃元気やったか?」


『うん!平次くんは元気だった?用事があるって聞いてたから、会えると思ってなくて…会えて嬉しい!』



横を歩く平次くんを見上げて言うと、平次くんが急に手で口を抑えて目をそらした。
どうしたのかな…?



「は、反則やろ…」


『ん?なーに?』


「…いや、なんでもないで!」



平次くんと話してると着ていたワンピースの裾がツンと引かれる。
目線を下に向けると不機嫌そうなコナンくん



「オイ、オレがいること忘れてねーか?」


『忘れてないよ!』


「なんや、工藤!羨ましいんか?」


「バーロ、そんなんじゃねぇけど…」



コナンくんと目が合うけどすぐにそらされてしまう…それがちょっと悲しくてしゅんとしてしまう。



『新一くん…?』


「あーもう…」


「ホンマ瑠璃には、だれもかなわんなぁ…」



2人がやれやれと目を合わせているのだけど、よくわからず頭にハテナマークを浮かべてしまう。





***



蘭side



私たち3人は服部くんたちより少し後ろを歩いている。
2人と楽しそうに歩く瑠璃をみていると、こっちまで嬉しくなっちゃう。



「あの3人本当仲良しよねー!」


「服部くんもガキンチョも瑠璃が大好きだし、本当罪な女よ…」



はぁ、新一くんも大変ねと呟く園子に、この場に新一がいたらと思ってしまう。



「ライバルが多すぎるんや…工藤くんに警察の兄ちゃんたちやろ?キッドもやし…ホンマ…」


「うちは平次と瑠璃にくっついて欲しいと思てるから、いくら蘭ちゃんでもこればっかりは譲れへん!」


「私も新一と瑠璃にくっついて欲しいって思ってるから、いくら和葉ちゃんでもゆずれないよ!」


「お互い大変やけどそこは勝負やね」


「正々堂々いこうね」



和葉ちゃんと固い握手を交わす。



「はいはい、2人が幼なじみ思いなのはよーくわかったから行くわよ!」


「はーい!」



和葉ちゃんが服部くんの恋を応援するように、私も新一の恋を応援してるんだから、頑張んなさいよ!







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