迷宮の十字路【完結】
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コナンside
五条天神、弁慶石、蹴上インクライン疏水公園、義経大日如来と回ってきたが、ここも違うみたいだ。思わずため息をつく。
「はぁ…」
「ここもはずれみたいやな!昼飯にしよか?」
桜の花びらが風にゆられてひらひらと舞うその様子を見ながら、桜並木を服部と並んで歩く。
「桜か…」
「ん…?」
服部は桜を見上げながらなにかを思い出すように語り始める。
「いや…桜見ると、いっつも思い出すんや…8年前のこと…」
「オレは京都の寺を探検してて…寺の格子窓に飛びついた時や…格子がポッキリ折れてな…床にしこたま頭打って、気絶してしもたんや…」
「どんくらい眠ってたんかわからへんけど…ふと目を覚ました時に…歌が聞こえたんや…」
どうやら服部の初恋の話らしい。
てっきり瑠璃が服部の初恋だと思ってたぜ…
「夢みたいやけど、ホンマの話なんや…いつかまためぐり会えるんちゃうかな思て…」
「くくく…」
「オイ、何笑うとんねん!!」
あまりに真剣な顔で話すからつい…な
「お、悪い悪い!続けて?」
「京都に来る時は、いっつも待って来るんや…」
そう言って服部は思い出の水晶玉を差し出す。
「水晶玉か…どっかで見たような形だな…」
「ホンマか!?誰か同じの持ってんのか!?」
「いや…それで、アイツはこのこと知ってんのかよ?」
「瑠璃か…話してないから知らんと思うで…」
瑠璃は知らないのか…
「じゃあ、彼女は知ってんのか?」
「彼女って…ああ!和葉かいな!詳しいことは何も話してへんけど、知ってるみたいや!」
「へぇー、オレはてっきり初恋の相手が瑠璃だと思ってたけど、違うんだな…」
「な!初恋はちゃうくても、今は瑠璃一筋や!」
「まぁ、当の本人は鈍感すぎてオレたちの気持ちに気づいてないどころか、勘違いしてるしな…」
「ホンマやで…でもそれもかわええ思てまうんや…」
口に手を当て小さい声で呟く服部の言葉に激しく同意する。
「本当やっかいな女を好きになったな…お互い…」
「そやな…」
オレたちはここにいない瑠璃のことを考えながら、桜の木を見上げた。
五条天神、弁慶石、蹴上インクライン疏水公園、義経大日如来と回ってきたが、ここも違うみたいだ。思わずため息をつく。
「はぁ…」
「ここもはずれみたいやな!昼飯にしよか?」
桜の花びらが風にゆられてひらひらと舞うその様子を見ながら、桜並木を服部と並んで歩く。
「桜か…」
「ん…?」
服部は桜を見上げながらなにかを思い出すように語り始める。
「いや…桜見ると、いっつも思い出すんや…8年前のこと…」
「オレは京都の寺を探検してて…寺の格子窓に飛びついた時や…格子がポッキリ折れてな…床にしこたま頭打って、気絶してしもたんや…」
「どんくらい眠ってたんかわからへんけど…ふと目を覚ました時に…歌が聞こえたんや…」
どうやら服部の初恋の話らしい。
てっきり瑠璃が服部の初恋だと思ってたぜ…
「夢みたいやけど、ホンマの話なんや…いつかまためぐり会えるんちゃうかな思て…」
「くくく…」
「オイ、何笑うとんねん!!」
あまりに真剣な顔で話すからつい…な
「お、悪い悪い!続けて?」
「京都に来る時は、いっつも待って来るんや…」
そう言って服部は思い出の水晶玉を差し出す。
「水晶玉か…どっかで見たような形だな…」
「ホンマか!?誰か同じの持ってんのか!?」
「いや…それで、アイツはこのこと知ってんのかよ?」
「瑠璃か…話してないから知らんと思うで…」
瑠璃は知らないのか…
「じゃあ、彼女は知ってんのか?」
「彼女って…ああ!和葉かいな!詳しいことは何も話してへんけど、知ってるみたいや!」
「へぇー、オレはてっきり初恋の相手が瑠璃だと思ってたけど、違うんだな…」
「な!初恋はちゃうくても、今は瑠璃一筋や!」
「まぁ、当の本人は鈍感すぎてオレたちの気持ちに気づいてないどころか、勘違いしてるしな…」
「ホンマやで…でもそれもかわええ思てまうんや…」
口に手を当て小さい声で呟く服部の言葉に激しく同意する。
「本当やっかいな女を好きになったな…お互い…」
「そやな…」
オレたちはここにいない瑠璃のことを考えながら、桜の木を見上げた。