迷宮の十字路【完結】
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「やっと会えたっちゅうワケか…」
『平次くん?』
優しい目をしている平次くんにドキっとしてしまい戸惑っていると、後ろから和葉ちゃんが驚いたような声を出す。
「へ、平次!もしかして…!!」
和葉ちゃんは平次くんの言葉の意味がわかったみたいで、すごく嬉しそうにしている。
『あっ、もしかして平次くん初恋の人に会えたの?教えてっ!』
「ああ…そうや…!でも今は教えられへんな…」
『えー!平次くんのけちー!』
「いつかちゃんとオレの口から言うさかい、待っとってくれ」
平次くんが私の目をまっすぐ目を見つめて真剣な顔で言うので、またドキッとしてしまう。
後ろからは和葉ちゃんのやるやん!平次!という声が聞こえる。
トントンと肩を叩かれ、斜め後ろを見ると蘭ちゃんがなにやら浮かない顔をしている。
「瑠璃あのね…新一が…」
『新一くん?』
いきなりどうしたんだろう…?
もしかして、コナンくんに戻る前に蘭ちゃんと会ったのかな?
そう思ってコナンくんの方を振り返ると、
「うわぁっ!!」
コーラが缶から吹き出してコナンくんの頭にかかってしまった。
「コナンくん!?何やってんの?」
蘭ちゃんがハンカチをポケットから取り出したけど、なぜかじっとそのハンカチを見つめている。
『蘭ちゃん?どうしたの?』
横からちらっと覗いてみるとハンカチには茶色いファンデーションがついていて…
「あ、そう言えばボク、新一兄ちゃんに電話したんだ!平次兄ちゃんのフリして、瑠璃姉ちゃんを助けてって!」
「えっ!じゃあ、瑠璃も新一と会えたの?」
『う、うん…だまっててごめんね』
「いいのよ!それより…やっと会えたんだね」
蘭ちゃんが嬉しそうな顔で私を見つめる。
***
平次くんたちにお別れし、今は帰りの新幹線の中。
蘭ちゃんは小五郎さんの隣で、私の隣は園子ちゃん。
「あーあ!瑠璃は工藤くんに会えたみたいだし、私も真さんに会いたいなぁ」
『園子ちゃんもそのうち京極さんに会えるよ、きっと…』
「でもなあ!私、人を待つのって苦手なんだよねぇ…瑠璃だってそうでしょ?」
園子ちゃんのその言葉に以前の出来事を思い出す。
新一くんを月明かりの中待っていた夜、走ってきてくれた新一くんの姿を見て、待っていた分すごく嬉しかったな。
『私は人を待つのって嫌いじゃないよ?だって、長く待てば待つほど会えた時に…嬉しいでしょ?』
「あー、クソ!今の言葉、工藤くんに聞かせてやりたいよ!!」
園子ちゃんの言葉の直後に通路を挟んで隣に座っていたコナンくんがズルッと座席から落ちてしまった。
もしかして聞こえてたのかな…?
だから新一くん…あなたが元の姿に戻る日をずっとずっと待ってるね。
『平次くん?』
優しい目をしている平次くんにドキっとしてしまい戸惑っていると、後ろから和葉ちゃんが驚いたような声を出す。
「へ、平次!もしかして…!!」
和葉ちゃんは平次くんの言葉の意味がわかったみたいで、すごく嬉しそうにしている。
『あっ、もしかして平次くん初恋の人に会えたの?教えてっ!』
「ああ…そうや…!でも今は教えられへんな…」
『えー!平次くんのけちー!』
「いつかちゃんとオレの口から言うさかい、待っとってくれ」
平次くんが私の目をまっすぐ目を見つめて真剣な顔で言うので、またドキッとしてしまう。
後ろからは和葉ちゃんのやるやん!平次!という声が聞こえる。
トントンと肩を叩かれ、斜め後ろを見ると蘭ちゃんがなにやら浮かない顔をしている。
「瑠璃あのね…新一が…」
『新一くん?』
いきなりどうしたんだろう…?
もしかして、コナンくんに戻る前に蘭ちゃんと会ったのかな?
そう思ってコナンくんの方を振り返ると、
「うわぁっ!!」
コーラが缶から吹き出してコナンくんの頭にかかってしまった。
「コナンくん!?何やってんの?」
蘭ちゃんがハンカチをポケットから取り出したけど、なぜかじっとそのハンカチを見つめている。
『蘭ちゃん?どうしたの?』
横からちらっと覗いてみるとハンカチには茶色いファンデーションがついていて…
「あ、そう言えばボク、新一兄ちゃんに電話したんだ!平次兄ちゃんのフリして、瑠璃姉ちゃんを助けてって!」
「えっ!じゃあ、瑠璃も新一と会えたの?」
『う、うん…だまっててごめんね』
「いいのよ!それより…やっと会えたんだね」
蘭ちゃんが嬉しそうな顔で私を見つめる。
***
平次くんたちにお別れし、今は帰りの新幹線の中。
蘭ちゃんは小五郎さんの隣で、私の隣は園子ちゃん。
「あーあ!瑠璃は工藤くんに会えたみたいだし、私も真さんに会いたいなぁ」
『園子ちゃんもそのうち京極さんに会えるよ、きっと…』
「でもなあ!私、人を待つのって苦手なんだよねぇ…瑠璃だってそうでしょ?」
園子ちゃんのその言葉に以前の出来事を思い出す。
新一くんを月明かりの中待っていた夜、走ってきてくれた新一くんの姿を見て、待っていた分すごく嬉しかったな。
『私は人を待つのって嫌いじゃないよ?だって、長く待てば待つほど会えた時に…嬉しいでしょ?』
「あー、クソ!今の言葉、工藤くんに聞かせてやりたいよ!!」
園子ちゃんの言葉の直後に通路を挟んで隣に座っていたコナンくんがズルッと座席から落ちてしまった。
もしかして聞こえてたのかな…?
だから新一くん…あなたが元の姿に戻る日をずっとずっと待ってるね。
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