迷宮の十字路【完結】
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『はぁはぁ…』
平次くんに手を引かれながらお寺の中を走る。長い廊下を抜けると、扉の開いた部屋が奥にあった。
平次くんと共にその部屋に入り鍵をかける。
すぐに西条さんたちが来たのか部屋の外から鍵を開けようとする音が聞こえるけど、扉はガタガタと音がするだけで開かないみたい。
そのことにすこしホッとする。
部屋を見渡すとなぜか既視感があって…それにこの匂い…
『この部屋…!私が閉じ込められていた部屋だ…!』
「ホンマか!?」
平次くんの驚く声とともに、部屋の外からは西条さんの怒鳴り声が聞こえる。
「破られるのは時間の問題やな…武器になるモン何かないんか!?」
そう言って振り返った平次くんの目には驚きの表情が浮かんでいて、どうしたのかと思いその視線の先を見てみると天井につくほど大きい箪笥がそこにはあった。
「何や!?えらい引き出しの多い箪笥やな…」
箪笥…そう言えばあの時…
『平次くん!刀は弁慶の引き出しに入ってるはずだよ!』
「何ッ!?この箪笥のか!?」
『うん!!』
「けど、ぎょーさんありすぎて、どれが弁慶の引き出しかわからへんやんけ!!」
その時、ドカッという大きな音がして振り向く。
扉には斧が刺さっており、本当に部屋に入ってこられるのも時間の問題だと感じる。
この箪笥のどこに刀があるかさえわかれば…そう思い、箪笥をじっと見つめる。
これ…どこかで見たことあるような…
『あっ!この引き出しの線って京都の通りと同じなんじゃないかな?』
私の言葉を聞いて平次くんが箪笥を再度見つめる。
「わかった!!この線、烏丸通りに…蛸薬師通りや!!…待てよ?もしかして、地名で引き出しの名前付けてるんとちゃうか?」
『地名?』
「そうや!!六角は六角通り!!弁慶の引き出しちゅうんは弁慶石のことや!!三条麩屋町東入る…手まり唄や!!」
「えーと…丸竹夷に…その先は何なんや!!ああ、クソッ!思い出されへん!!」
…それは私の知ってる手まり唄の歌詞!そう気づいた時には口ずさんでいた。
『まるたけえびすにおしおいけぇ…よめさんろっかくたこにしきぃ…』
「え!?」
『平次くん!三条は蛸の2つ手前!』
平次くんはなぜか目を丸くして固まっている。
『平次くん!!』
「あ…ああ…蛸の2つ上…東西の通りは、てらごこふやとみ!!麩屋町は3つ目!!ここや!!」
平次くんがそう言った瞬間、後ろからバキッという音と共に西条さんが現れた。
平次くんに手を引かれながらお寺の中を走る。長い廊下を抜けると、扉の開いた部屋が奥にあった。
平次くんと共にその部屋に入り鍵をかける。
すぐに西条さんたちが来たのか部屋の外から鍵を開けようとする音が聞こえるけど、扉はガタガタと音がするだけで開かないみたい。
そのことにすこしホッとする。
部屋を見渡すとなぜか既視感があって…それにこの匂い…
『この部屋…!私が閉じ込められていた部屋だ…!』
「ホンマか!?」
平次くんの驚く声とともに、部屋の外からは西条さんの怒鳴り声が聞こえる。
「破られるのは時間の問題やな…武器になるモン何かないんか!?」
そう言って振り返った平次くんの目には驚きの表情が浮かんでいて、どうしたのかと思いその視線の先を見てみると天井につくほど大きい箪笥がそこにはあった。
「何や!?えらい引き出しの多い箪笥やな…」
箪笥…そう言えばあの時…
『平次くん!刀は弁慶の引き出しに入ってるはずだよ!』
「何ッ!?この箪笥のか!?」
『うん!!』
「けど、ぎょーさんありすぎて、どれが弁慶の引き出しかわからへんやんけ!!」
その時、ドカッという大きな音がして振り向く。
扉には斧が刺さっており、本当に部屋に入ってこられるのも時間の問題だと感じる。
この箪笥のどこに刀があるかさえわかれば…そう思い、箪笥をじっと見つめる。
これ…どこかで見たことあるような…
『あっ!この引き出しの線って京都の通りと同じなんじゃないかな?』
私の言葉を聞いて平次くんが箪笥を再度見つめる。
「わかった!!この線、烏丸通りに…蛸薬師通りや!!…待てよ?もしかして、地名で引き出しの名前付けてるんとちゃうか?」
『地名?』
「そうや!!六角は六角通り!!弁慶の引き出しちゅうんは弁慶石のことや!!三条麩屋町東入る…手まり唄や!!」
「えーと…丸竹夷に…その先は何なんや!!ああ、クソッ!思い出されへん!!」
…それは私の知ってる手まり唄の歌詞!そう気づいた時には口ずさんでいた。
『まるたけえびすにおしおいけぇ…よめさんろっかくたこにしきぃ…』
「え!?」
『平次くん!三条は蛸の2つ手前!』
平次くんはなぜか目を丸くして固まっている。
『平次くん!!』
「あ…ああ…蛸の2つ上…東西の通りは、てらごこふやとみ!!麩屋町は3つ目!!ここや!!」
平次くんがそう言った瞬間、後ろからバキッという音と共に西条さんが現れた。