迷宮の十字路【完結】
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平次side
工藤との捜査のおかげで犯人の目星もついて、暗号の謎を解いとったとき、コール音が聞こえた。
ん、瑠璃からや…電話かけてくるなんて何かあったんか?
「オレや、どないした?」
「"その娘は預かった…1時間後1人で鞍馬山の玉龍寺へ来い!!警察に知らせれば娘の命はない…"」
『"平次くん!来ちゃダメ!殺されちゃう…!"』
「瑠璃!?」
電話越しに聞こえる瑠璃の必死な声に、心臓がわしずかみされたような気持ちになる。
瑠璃が連れ去られた焦りと怒りが頭のなかにかけめぐる。
「瑠璃が…瑠璃がさらわれてしもた!!」
「何ッ!?」
工藤もオレと同じ気持ちなんやろうな。
好きな女が攫われたと聞いてだまってられるわけがあらへん。
「1時間後、1人で鞍馬山の玉龍寺に来い言うてる!!」
「玉龍寺!?上等じゃねーか…2人で今からそこへ乗り込んで…」
あかん…頭が回らんくなってきた…
瑠璃を助けに行かんといけんのに…
最後に聞こえたのは工藤がオレの名前を呼ぶ声やった。
***
犯人に攫われてからどれくらいの時間が経ったんだろうか。
目隠しで視界が塞がれているから今が夜なのかもわからない…
私の匿われている部屋の前にも人がいるらしく、先ほどから忙しなく足音が聞こえる。
「師範の指示や!!予備の刀は弁慶の、弓矢は六角の引き出しにしもとけ!」
「ええと、弁慶の引き出しはと…」
その声と共に障子が開き、だれかがはいってくる気配がする。
座っている私の前を通り過ぎて、なにやら呟いているみたい。
「上からひーふーみ…」
呟く声が止んだと思ったら、木の擦れる音がした。
おそらく箪笥のようなものを開けたみたい。
それから再び私の前を通る足音がして部屋からでていった。
いったいなんだったんだろう…?
工藤との捜査のおかげで犯人の目星もついて、暗号の謎を解いとったとき、コール音が聞こえた。
ん、瑠璃からや…電話かけてくるなんて何かあったんか?
「オレや、どないした?」
「"その娘は預かった…1時間後1人で鞍馬山の玉龍寺へ来い!!警察に知らせれば娘の命はない…"」
『"平次くん!来ちゃダメ!殺されちゃう…!"』
「瑠璃!?」
電話越しに聞こえる瑠璃の必死な声に、心臓がわしずかみされたような気持ちになる。
瑠璃が連れ去られた焦りと怒りが頭のなかにかけめぐる。
「瑠璃が…瑠璃がさらわれてしもた!!」
「何ッ!?」
工藤もオレと同じ気持ちなんやろうな。
好きな女が攫われたと聞いてだまってられるわけがあらへん。
「1時間後、1人で鞍馬山の玉龍寺に来い言うてる!!」
「玉龍寺!?上等じゃねーか…2人で今からそこへ乗り込んで…」
あかん…頭が回らんくなってきた…
瑠璃を助けに行かんといけんのに…
最後に聞こえたのは工藤がオレの名前を呼ぶ声やった。
***
犯人に攫われてからどれくらいの時間が経ったんだろうか。
目隠しで視界が塞がれているから今が夜なのかもわからない…
私の匿われている部屋の前にも人がいるらしく、先ほどから忙しなく足音が聞こえる。
「師範の指示や!!予備の刀は弁慶の、弓矢は六角の引き出しにしもとけ!」
「ええと、弁慶の引き出しはと…」
その声と共に障子が開き、だれかがはいってくる気配がする。
座っている私の前を通り過ぎて、なにやら呟いているみたい。
「上からひーふーみ…」
呟く声が止んだと思ったら、木の擦れる音がした。
おそらく箪笥のようなものを開けたみたい。
それから再び私の前を通る足音がして部屋からでていった。
いったいなんだったんだろう…?