小さくなった名探偵
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コナンside
以前なら抱きしめることができた体も、今は瑠璃を落ち着かせるように小さな手で抱きしめかえすことが精一杯だ。
新一くん、新一くんと呟きながらオレのことを抱きしめる瑠璃
「大丈夫だ…オレはここにいるから…」
しばらくそうしていると落ち着いたのか、瑠璃が背中から手を離す。
目にはまだ涙が浮かんでいて、少し赤くなっていた。
『新一くん…どうして小さくなったのか話してほしい…』
真剣な目でいう瑠璃に全てを話す覚悟を決める。
トロピカルランドで黒ずくめの男達の取り引きをみて薬を飲まされ小さくなったこと、瑠璃たちを危険に巻き込まないように隠していたこと、黒ずくめの男達の情報を得るために蘭の家に世話になることにしたことなど、全てを隠さず話した。
「隠してて悪かった…」
『ううん、わかってるよ…。話さなかったのは私たちを危険にさらさないためだよね?』
私は大丈夫だよ、とふにゃりと笑う瑠璃にどれだけ心配をかけたんだろうと申し訳ない気持ちになる。
「こんな体で説得力ないかもしれねぇけど、絶対オレが瑠璃を守るから…」
一瞬びっくりしたような顔をした後、すぐにふふっと笑って、やっぱり新一くんだぁ…と呟く瑠璃
『ありがとう、新一くん。新一くんが私を守ってくれるなら、私もに新一くんを守らせてね?』
約束っ!と小指を差し出す瑠璃に愛おしさが溢れてくる。
こんな体になっても、瑠璃の笑顔が見られるだけでどうしてこんなに温かい気持ちになるんだろう…
「あのさ…どうしてオレが新一だってわかったんだ?」
『えっとね、実は初めて会った時から新一くんの小さい頃にすごく似ていると思ってたの!あとは、事件に向き合う姿勢とかサッカーの上手さとかも…』
『でもね、確信したのは私のことを何度か名前で呼んだのを聞いた時かな?呼び方が新一くんと同じなんだもん』
「そっか…」
こんなにも自分のことをみてくれて気づいてくれたことに驚くと共に、嬉しさが込み上げてくる。
絶対オレが瑠璃を守るから、なにがあっても…
トントンとノックの音がして、瑠璃がドアを開ける。
ごはんの用意ができたと蘭が呼びにきたみたいだ。
***
そのあとはみんなでごはんを食べて、蘭の部屋で3人で寝ることになった。
瑠璃と蘭は疲れからかすでに眠ってしまっている。
隣で眠っている瑠璃の横顔をみながら、無事であったことに安堵しながらも、守れなかった悔しさに唇を噛む。
ごめんな…守れなくて…
痛々しい傷跡に触れ、少しでもはやく治りますようにと願う。
触れたことでくすぐったかったのか、ん…と呟く瑠璃がたまらなく愛おしい。
長かった一日が終わりを告げる。
瑠璃の寝顔を見ながら、オレは眠りについた。
以前なら抱きしめることができた体も、今は瑠璃を落ち着かせるように小さな手で抱きしめかえすことが精一杯だ。
新一くん、新一くんと呟きながらオレのことを抱きしめる瑠璃
「大丈夫だ…オレはここにいるから…」
しばらくそうしていると落ち着いたのか、瑠璃が背中から手を離す。
目にはまだ涙が浮かんでいて、少し赤くなっていた。
『新一くん…どうして小さくなったのか話してほしい…』
真剣な目でいう瑠璃に全てを話す覚悟を決める。
トロピカルランドで黒ずくめの男達の取り引きをみて薬を飲まされ小さくなったこと、瑠璃たちを危険に巻き込まないように隠していたこと、黒ずくめの男達の情報を得るために蘭の家に世話になることにしたことなど、全てを隠さず話した。
「隠してて悪かった…」
『ううん、わかってるよ…。話さなかったのは私たちを危険にさらさないためだよね?』
私は大丈夫だよ、とふにゃりと笑う瑠璃にどれだけ心配をかけたんだろうと申し訳ない気持ちになる。
「こんな体で説得力ないかもしれねぇけど、絶対オレが瑠璃を守るから…」
一瞬びっくりしたような顔をした後、すぐにふふっと笑って、やっぱり新一くんだぁ…と呟く瑠璃
『ありがとう、新一くん。新一くんが私を守ってくれるなら、私もに新一くんを守らせてね?』
約束っ!と小指を差し出す瑠璃に愛おしさが溢れてくる。
こんな体になっても、瑠璃の笑顔が見られるだけでどうしてこんなに温かい気持ちになるんだろう…
「あのさ…どうしてオレが新一だってわかったんだ?」
『えっとね、実は初めて会った時から新一くんの小さい頃にすごく似ていると思ってたの!あとは、事件に向き合う姿勢とかサッカーの上手さとかも…』
『でもね、確信したのは私のことを何度か名前で呼んだのを聞いた時かな?呼び方が新一くんと同じなんだもん』
「そっか…」
こんなにも自分のことをみてくれて気づいてくれたことに驚くと共に、嬉しさが込み上げてくる。
絶対オレが瑠璃を守るから、なにがあっても…
トントンとノックの音がして、瑠璃がドアを開ける。
ごはんの用意ができたと蘭が呼びにきたみたいだ。
***
そのあとはみんなでごはんを食べて、蘭の部屋で3人で寝ることになった。
瑠璃と蘭は疲れからかすでに眠ってしまっている。
隣で眠っている瑠璃の横顔をみながら、無事であったことに安堵しながらも、守れなかった悔しさに唇を噛む。
ごめんな…守れなくて…
痛々しい傷跡に触れ、少しでもはやく治りますようにと願う。
触れたことでくすぐったかったのか、ん…と呟く瑠璃がたまらなく愛おしい。
長かった一日が終わりを告げる。
瑠璃の寝顔を見ながら、オレは眠りについた。
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