さよならの代わりに
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去年の誕生日。
リリーは俺に紅茶と紅の花束をくれた。
リリーの給金にしては高価な紅茶と、燃えるような鮮血の花束。
この花はポインセチアというらしい。
リリーがいうには、俺の誕生花だそうだ。
生まれた月日にちなんだ花のことを誕生花というらしい。
誕生花は何種類かあるらしく、そのなかのポインセチアを選んだという。
彼女は、花束に顔を寄せた。
「花や木は神々からのメッセージを私たちに伝えてくれるんです。
だからきっと、花を通して兵長へメッセージを伝えてくれているんだと思います。」
「この花…ポインセチアのメッセージってなんなんだ。」
すると、リリーは一度目を伏せてから、俺の目を見据えて、
「祝福…幸運を祈る…です。
リヴァイ兵長がこの世界へ生を受けたことへの祝福、そして、これからの未来に幸運を祈ってる、そういう意味です。」
俺はあいつから目が離せなかった。
今まで見てきたなかで一番優しい顔をしていたから。
「そうか…そんな意味があったんだな。」
「はい。」
一呼吸置いてから、リリーは少し緊張した様子で、
「兵長!…この世界に生まれてきてくれて、本当にありがとうございます。
来年も…一緒にお祝いさせて下さいね。」
ーきっと、約束ですよ。
顔を真っ赤にさせながら伝える様子がやけに、かわいらしくみえた。
俺の腐った人生のなかで、生まれてきたことを祝福されるなんて日が来るなんて思っていなかった。
生まれたことを恨んだこともあった。
だが、彼女の一言で俺はこの世界に生まれてきて良かったのだとー。
彼女の言葉は魔法のように、心を揺さぶる。
一年に一度の特別な日。
2人で、紅茶を飲みながらベランダで過ごした夜。
その日の星空は、今までみたどんな空よりも美しく、リヴァイの誕生を祝福するようにキラキラと輝いていた。
俺は一生涯、この景色を忘れないだろう。
この世界のなかで一番幸せだった時間を——。
リリーは俺に紅茶と紅の花束をくれた。
リリーの給金にしては高価な紅茶と、燃えるような鮮血の花束。
この花はポインセチアというらしい。
リリーがいうには、俺の誕生花だそうだ。
生まれた月日にちなんだ花のことを誕生花というらしい。
誕生花は何種類かあるらしく、そのなかのポインセチアを選んだという。
彼女は、花束に顔を寄せた。
「花や木は神々からのメッセージを私たちに伝えてくれるんです。
だからきっと、花を通して兵長へメッセージを伝えてくれているんだと思います。」
「この花…ポインセチアのメッセージってなんなんだ。」
すると、リリーは一度目を伏せてから、俺の目を見据えて、
「祝福…幸運を祈る…です。
リヴァイ兵長がこの世界へ生を受けたことへの祝福、そして、これからの未来に幸運を祈ってる、そういう意味です。」
俺はあいつから目が離せなかった。
今まで見てきたなかで一番優しい顔をしていたから。
「そうか…そんな意味があったんだな。」
「はい。」
一呼吸置いてから、リリーは少し緊張した様子で、
「兵長!…この世界に生まれてきてくれて、本当にありがとうございます。
来年も…一緒にお祝いさせて下さいね。」
ーきっと、約束ですよ。
顔を真っ赤にさせながら伝える様子がやけに、かわいらしくみえた。
俺の腐った人生のなかで、生まれてきたことを祝福されるなんて日が来るなんて思っていなかった。
生まれたことを恨んだこともあった。
だが、彼女の一言で俺はこの世界に生まれてきて良かったのだとー。
彼女の言葉は魔法のように、心を揺さぶる。
一年に一度の特別な日。
2人で、紅茶を飲みながらベランダで過ごした夜。
その日の星空は、今までみたどんな空よりも美しく、リヴァイの誕生を祝福するようにキラキラと輝いていた。
俺は一生涯、この景色を忘れないだろう。
この世界のなかで一番幸せだった時間を——。