夢新訳:異変後グロッタ
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「エルザ。あなた随分うちに通ってきてくれてたみたいね。
おめでとう。ブギー様の魔力で、もうすぐあなたも魔物化するわ」
「…どういうこと?」
「簡単よ。ブギー様は基本的に平和主義なの。それでもって快楽主義者でもあるのだけどね。
…魔物カジノになんで人間が入場できるか、疑問に思わなかった?
時間押してるからもう答え言うけど、ここにはね、ブギー様の魔力が満ちてるの。
これに長く充てられた人間はやがて…ってああ、もう説明は不要か」
つまり、観客の魔物の中に元人間が混ざっている可能性があるわけか。
先の暴動で死人が出ていなければいいが。
「…で、マルティナさんもそうなの?」
ぞわり、と耳に刺激が走る。
思わず触れる。
短い毛の感触、あとあからさまにデカくなっていることに気づく。
魔物化が、進行している。
その様子を先んじて人間をやめた彼女が、満足そうに見届けてから答えた。
「私は特別よ。ブギー様から直接魔力を賜ったの。
ところで…エルザ、あなたはフェアリーバットにでもなるのかしら。
下等生物だけど空が飛べるわよ。良かったわね」
「わーい嬉しいなー」
棒読み。しかし半分くらい本音だった。
ぶっつけ本番というのは気になるが、飛翔能力を上手く使えばこの戦闘で有利になる可能性はあった。
友人がすでに完全に染まっているのを目の当たりにしているせいか、
逆転の一手を考えようというくらいには奇妙に落ち着いていた。
力と、悪意と、殺意が湧いてくる――とめど無く。
これが魔物というものかと我が身をもって実感しつつ、大きく羽ばたく。
ジャンプするように足を蹴り出すと、ふわり、と身体が浮く。
おもしろいと言えなくもないその感覚に任せ、何度も何度も羽ばたく。
幸い元闘技場であったこの建物の天井は高い。
運動能力に優れたマルティナさんですらジャンプしたくらいでは届かない高度で身体をキープ。
何度も羽ばたく行為には慣れていないはずだが疲れを感じないのは、
興奮状態にあるからだとどこかで冷静な私が悟った。
「初めてにしては結構やるわね!」
地上では悪魔になったお姫様が立場も忘れたかのような明るい声音で賞賛をくれる。
顔はどんなのかはわからないくらい今は離れていた。だから声を張り上げ、答える。
「ありがとー、マルティナさん!」
剣を持った手を振り、構えなおす。
まるで守りを考えない、突きの姿勢。
「そろそろ、決着をつけましょう!」
高度を調整しながら、武器をイメージする。
翼の生えた槍。
私はマルティナさんを刺し貫くそれだ。
「授かったばかりの力で勝てると思う?
ご都合主義の物語じゃあるまいし。…いいわ!来なさい!」
マルティナさんはそれを最後に黙って身構える。私がどうするのか想像がついたらしい。
当たればマルティナさんでも大ダメージは避けられない。
おそらく彼女は全身全霊をもって私の攻撃を避けにくるだろう。
だがしかし、当てるまでだ。
「いくぞ!!!!!」
景気づけに怒鳴り、くるりと空中で1回転。
空気を蹴り、剣を突き出したまま滑空する。
自らの飛翔能力に体重を加え、ぐんぐんと加速しながらマルティナさんに迫る。
「あああああたああああれえええええ!!!」
意外と乗ったスピードが恐くて、誤魔化すためにも絶叫せざるを得なかった。
空気以外の抵抗を受けず、ただまっすぐに剣を突き出す。
どう避けたものかマルティナさんは迷っていたが、どう動いても今ばかりはこちらの方が早い。
「ちっ」
マルティナさんが私に対して舌打ちしたのは、後にも先にもこの一回だ。
そして信じられないことが起きる。
猛スピードで突進しその引き締まった腹をめがけ眼前まで迫る私を見据えたマルティナさんは、
あるタイミングで飛んだ。
とん、と背中に感触があったのがひどく印象に残る。対して、剣の方にはなんの手応えもない。
何にも当たらないまま私は、宙を待ったままステージ外へ飛び出す。
そのまま観客である魔物たちの上に落ちるわけにも行かないので、再度羽ばたき、ある程度の高さを取り戻す。
そうしてから、振り返った。
…案の定無傷で健在のバニーの悪魔。
私の必殺の突進攻撃は、馬跳びの要領でいなされたのだ。
「今のは凄かったわよ、エルザ。さすがにひやっとしたわ」
「よく言う」
もう一回同じことをしようとした私を彼女は遮る。
「ステージに戻りなさい。もちろん地に足をつけてね」
マルティナさんの隣には、アリスちゃんがいた。
脅えた風でこそないが、大柄な身体を緊張で強張らせているのが遠目にもわかる。
それだけだ。この人がどうなってもいいの、のような脅し文句すらない。
しかしひどく強制力があった。
「…仕方ないね」
マルティナさんが人間のままであるならばまた別だろうが、
少なくとも戦闘員としての現役を退いて久しいアリスちゃんでは、
今の彼女には恐らく太刀打ちできない。
空というせっかくのアドバンテージを捨てざるを得ず、言われた通りに降り立つ。
「エルザちゃん…すまん…」
苦々しく謝るアリスちゃんから個性的な語尾が消え失せていた。
道化を演じられないほど窮地に立たされているのだということを自覚する。
「アリスちゃんのせいじゃないよ。私がもっとうまくやれてたら…」
言い訳するとしたら、魔物の血が騒ぎ調子に乗ってしまったことが挙げられる。
アリスちゃんのことも忘れ、マルティナさんを仕留めようと立ち回ったことが完全にマイナスに働いた。
おまけに、視力が急速に落ちてきている。これも魔物化とやらの影響に違いない。
以前ロウさんに、コウモリという生き物は暗がりで生活する過程で目が退化していったのだ
という雑学を教えてもらったことがあるが、つまりはそういうことだろう。
代わりに超音波を発することで色々できるらしいのだが、
さすがにこれは早々に生かせそうにないと結論付ける。
でも、
「絶望はしない」
策はあるはずだ。
相手は本来こそ誇り高い戦姫だが、今は本能で生きているただのビッチだ。
付け入る隙はある。きっとまだある。
「…威勢が良いわね。まだ諦めないの」
「雇用主がシルビアさんよ?
ここはかわいくて優秀なエルザちゃんをしっかりアピールしないと」
「利用されてるだけじゃない?
あの人、絶対わかっててあんたを危険なこっちにまわしたのよ」
嘯く悪魔に反論できない。
「うるさい…」
口論も何もあったものじゃなかった。
「自分でもわかってるんじゃないの?あんたは捨て駒よ。
考えてみなさい、現にブギー様どころか私にすら勝てないでしょう?」
「黙れ三下クソビッチ!!!!!」
理性が音を立ててキレた。
左腕が完全に魔物のそれと化し、翼と融合する。
残る人間の部分は右腕と両足、そして顔くらいだ。
あらゆる意味で不格好のまま、しかしそうだとすら認識できず、走り出す。
目の前の無礼な女は一度殴ってやらねばもはや気が済まなかった。
「いい度胸!最後に一発付き合うわよ!!」
悪魔が構える。
人間として最後の一撃を繰り出す。
やや、いやもっと。
誤差レベルでタイミングをずらしてきたマルティナさんのパンチは間違いなくわざとだ。
要はカウンター。
そうだということはすでに目では認識できなかったが。
代わりに鋭敏になったコウモリの感覚が教えてくれた。
ほんの僅かに彼女の軌道をそれ、その美しい顔面を張り飛ばす。
ようやく入った渾身の一撃。
美人な女性ディーラーはこうしてついに、尻もちをついた。
「エルザちゃん…」
「やっタよ、アリスちゃン…」
最後の理性で、相棒の名を呼ぶ。
もうダメみたいだ。もうほとんど意識は魔物に侵食されきっている。
けれど、できることはやりきった。
…後悔はない。
「アリスちゃン…シルビアさんを…」
「だ、だめでがす!エルザちゃん!気を確かに!魔物なんかに乗っ取られたら…!!」
手は翼と化す。
「できれば、アノヒトに…」
「何言ってんのエルザ」
そして感動シーンをぶち壊す悪魔が復活した。
「マルティナ…さん?」
見れば彼女は以前から見慣れた格好に戻っている。
皮膚の色も健康的で、美しい人間そのもの。
更には高貴さを瞳に取り戻したマルティナさんは続ける。
「気づいてないなら教えてあげるわ。あなたもう元に戻ってるわよ。私と同じにね」
「えっ」
両手を見る。人間のそれだった。
羽ばたこうと意識してみる。無理だった。
そもそも通常の人間には羽などない。
視界もいつの間にかはっきりしていた。
「…色々迷惑かけたわね。エルザ、アリスちゃん。本当にごめん。
…でも、わかるわね?まだ終わってない。行くわよ」
淡々と言い、紛れ込ませるように謝罪し、そして主導権をとる。
しかし嫌な気分はしなかった。
「いいよ。私こそ顔殴ってごめんね」
「…ったく、やりすぎなのよ」
文句を言いつつもにやりと笑うマルティナさんは、
勇者様たちとブギーがいるはずのVIPルームに向かい走り出す。
邪魔な魔物は前に立つ彼女が蹴散らしてくれたおかげて、後に続く私達はやたら楽だった。
そして何より嬉しかった。
「でも、悪くないパンチだったわ」
なんて彼女に認められたのだから!
おめでとう。ブギー様の魔力で、もうすぐあなたも魔物化するわ」
「…どういうこと?」
「簡単よ。ブギー様は基本的に平和主義なの。それでもって快楽主義者でもあるのだけどね。
…魔物カジノになんで人間が入場できるか、疑問に思わなかった?
時間押してるからもう答え言うけど、ここにはね、ブギー様の魔力が満ちてるの。
これに長く充てられた人間はやがて…ってああ、もう説明は不要か」
つまり、観客の魔物の中に元人間が混ざっている可能性があるわけか。
先の暴動で死人が出ていなければいいが。
「…で、マルティナさんもそうなの?」
ぞわり、と耳に刺激が走る。
思わず触れる。
短い毛の感触、あとあからさまにデカくなっていることに気づく。
魔物化が、進行している。
その様子を先んじて人間をやめた彼女が、満足そうに見届けてから答えた。
「私は特別よ。ブギー様から直接魔力を賜ったの。
ところで…エルザ、あなたはフェアリーバットにでもなるのかしら。
下等生物だけど空が飛べるわよ。良かったわね」
「わーい嬉しいなー」
棒読み。しかし半分くらい本音だった。
ぶっつけ本番というのは気になるが、飛翔能力を上手く使えばこの戦闘で有利になる可能性はあった。
友人がすでに完全に染まっているのを目の当たりにしているせいか、
逆転の一手を考えようというくらいには奇妙に落ち着いていた。
力と、悪意と、殺意が湧いてくる――とめど無く。
これが魔物というものかと我が身をもって実感しつつ、大きく羽ばたく。
ジャンプするように足を蹴り出すと、ふわり、と身体が浮く。
おもしろいと言えなくもないその感覚に任せ、何度も何度も羽ばたく。
幸い元闘技場であったこの建物の天井は高い。
運動能力に優れたマルティナさんですらジャンプしたくらいでは届かない高度で身体をキープ。
何度も羽ばたく行為には慣れていないはずだが疲れを感じないのは、
興奮状態にあるからだとどこかで冷静な私が悟った。
「初めてにしては結構やるわね!」
地上では悪魔になったお姫様が立場も忘れたかのような明るい声音で賞賛をくれる。
顔はどんなのかはわからないくらい今は離れていた。だから声を張り上げ、答える。
「ありがとー、マルティナさん!」
剣を持った手を振り、構えなおす。
まるで守りを考えない、突きの姿勢。
「そろそろ、決着をつけましょう!」
高度を調整しながら、武器をイメージする。
翼の生えた槍。
私はマルティナさんを刺し貫くそれだ。
「授かったばかりの力で勝てると思う?
ご都合主義の物語じゃあるまいし。…いいわ!来なさい!」
マルティナさんはそれを最後に黙って身構える。私がどうするのか想像がついたらしい。
当たればマルティナさんでも大ダメージは避けられない。
おそらく彼女は全身全霊をもって私の攻撃を避けにくるだろう。
だがしかし、当てるまでだ。
「いくぞ!!!!!」
景気づけに怒鳴り、くるりと空中で1回転。
空気を蹴り、剣を突き出したまま滑空する。
自らの飛翔能力に体重を加え、ぐんぐんと加速しながらマルティナさんに迫る。
「あああああたああああれえええええ!!!」
意外と乗ったスピードが恐くて、誤魔化すためにも絶叫せざるを得なかった。
空気以外の抵抗を受けず、ただまっすぐに剣を突き出す。
どう避けたものかマルティナさんは迷っていたが、どう動いても今ばかりはこちらの方が早い。
「ちっ」
マルティナさんが私に対して舌打ちしたのは、後にも先にもこの一回だ。
そして信じられないことが起きる。
猛スピードで突進しその引き締まった腹をめがけ眼前まで迫る私を見据えたマルティナさんは、
あるタイミングで飛んだ。
とん、と背中に感触があったのがひどく印象に残る。対して、剣の方にはなんの手応えもない。
何にも当たらないまま私は、宙を待ったままステージ外へ飛び出す。
そのまま観客である魔物たちの上に落ちるわけにも行かないので、再度羽ばたき、ある程度の高さを取り戻す。
そうしてから、振り返った。
…案の定無傷で健在のバニーの悪魔。
私の必殺の突進攻撃は、馬跳びの要領でいなされたのだ。
「今のは凄かったわよ、エルザ。さすがにひやっとしたわ」
「よく言う」
もう一回同じことをしようとした私を彼女は遮る。
「ステージに戻りなさい。もちろん地に足をつけてね」
マルティナさんの隣には、アリスちゃんがいた。
脅えた風でこそないが、大柄な身体を緊張で強張らせているのが遠目にもわかる。
それだけだ。この人がどうなってもいいの、のような脅し文句すらない。
しかしひどく強制力があった。
「…仕方ないね」
マルティナさんが人間のままであるならばまた別だろうが、
少なくとも戦闘員としての現役を退いて久しいアリスちゃんでは、
今の彼女には恐らく太刀打ちできない。
空というせっかくのアドバンテージを捨てざるを得ず、言われた通りに降り立つ。
「エルザちゃん…すまん…」
苦々しく謝るアリスちゃんから個性的な語尾が消え失せていた。
道化を演じられないほど窮地に立たされているのだということを自覚する。
「アリスちゃんのせいじゃないよ。私がもっとうまくやれてたら…」
言い訳するとしたら、魔物の血が騒ぎ調子に乗ってしまったことが挙げられる。
アリスちゃんのことも忘れ、マルティナさんを仕留めようと立ち回ったことが完全にマイナスに働いた。
おまけに、視力が急速に落ちてきている。これも魔物化とやらの影響に違いない。
以前ロウさんに、コウモリという生き物は暗がりで生活する過程で目が退化していったのだ
という雑学を教えてもらったことがあるが、つまりはそういうことだろう。
代わりに超音波を発することで色々できるらしいのだが、
さすがにこれは早々に生かせそうにないと結論付ける。
でも、
「絶望はしない」
策はあるはずだ。
相手は本来こそ誇り高い戦姫だが、今は本能で生きているただのビッチだ。
付け入る隙はある。きっとまだある。
「…威勢が良いわね。まだ諦めないの」
「雇用主がシルビアさんよ?
ここはかわいくて優秀なエルザちゃんをしっかりアピールしないと」
「利用されてるだけじゃない?
あの人、絶対わかっててあんたを危険なこっちにまわしたのよ」
嘯く悪魔に反論できない。
「うるさい…」
口論も何もあったものじゃなかった。
「自分でもわかってるんじゃないの?あんたは捨て駒よ。
考えてみなさい、現にブギー様どころか私にすら勝てないでしょう?」
「黙れ三下クソビッチ!!!!!」
理性が音を立ててキレた。
左腕が完全に魔物のそれと化し、翼と融合する。
残る人間の部分は右腕と両足、そして顔くらいだ。
あらゆる意味で不格好のまま、しかしそうだとすら認識できず、走り出す。
目の前の無礼な女は一度殴ってやらねばもはや気が済まなかった。
「いい度胸!最後に一発付き合うわよ!!」
悪魔が構える。
人間として最後の一撃を繰り出す。
やや、いやもっと。
誤差レベルでタイミングをずらしてきたマルティナさんのパンチは間違いなくわざとだ。
要はカウンター。
そうだということはすでに目では認識できなかったが。
代わりに鋭敏になったコウモリの感覚が教えてくれた。
ほんの僅かに彼女の軌道をそれ、その美しい顔面を張り飛ばす。
ようやく入った渾身の一撃。
美人な女性ディーラーはこうしてついに、尻もちをついた。
「エルザちゃん…」
「やっタよ、アリスちゃン…」
最後の理性で、相棒の名を呼ぶ。
もうダメみたいだ。もうほとんど意識は魔物に侵食されきっている。
けれど、できることはやりきった。
…後悔はない。
「アリスちゃン…シルビアさんを…」
「だ、だめでがす!エルザちゃん!気を確かに!魔物なんかに乗っ取られたら…!!」
手は翼と化す。
「できれば、アノヒトに…」
「何言ってんのエルザ」
そして感動シーンをぶち壊す悪魔が復活した。
「マルティナ…さん?」
見れば彼女は以前から見慣れた格好に戻っている。
皮膚の色も健康的で、美しい人間そのもの。
更には高貴さを瞳に取り戻したマルティナさんは続ける。
「気づいてないなら教えてあげるわ。あなたもう元に戻ってるわよ。私と同じにね」
「えっ」
両手を見る。人間のそれだった。
羽ばたこうと意識してみる。無理だった。
そもそも通常の人間には羽などない。
視界もいつの間にかはっきりしていた。
「…色々迷惑かけたわね。エルザ、アリスちゃん。本当にごめん。
…でも、わかるわね?まだ終わってない。行くわよ」
淡々と言い、紛れ込ませるように謝罪し、そして主導権をとる。
しかし嫌な気分はしなかった。
「いいよ。私こそ顔殴ってごめんね」
「…ったく、やりすぎなのよ」
文句を言いつつもにやりと笑うマルティナさんは、
勇者様たちとブギーがいるはずのVIPルームに向かい走り出す。
邪魔な魔物は前に立つ彼女が蹴散らしてくれたおかげて、後に続く私達はやたら楽だった。
そして何より嬉しかった。
「でも、悪くないパンチだったわ」
なんて彼女に認められたのだから!