Hevenly sun
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道中魔物との戦闘には幾度となく見舞われたが、マーメイドハープも無事機能して結果的に船旅は滞りなく終わる。
カンダタとは往路のみの契約なので、上陸すればそれでもう満了につき他人だ。
いや実際はもう少し違うのだが、なんというか、便宜上。
お礼を言って彼らと別れ、船着き場から歩くことしばし。
「というわけでここがプチャラオ村とメダ女学園の分かれ道です」
メダチャットの地にこれまでに来たことがあるのは、昔メダル女学院、通称メダ女で住み込みバイトをしていた私だけだ。
戦闘上の役割というのもあり、必然的に先導してきたが、それも一旦おしまいとなる。
「ふむ。ではここで一度分かれようか」
ファーリス王子の仕切り。
当初の予定通りここで二人と三人に人員を分け、メダル女学園とプチャラオ村を同時に調査することになった。
積極的に戦いを避けるスタイルを貫けば、少人数でもどうにかやっていけそうだという結論に至ったためだ。
というか時間がない以上、少々無理してでもそれをやらざるを得ない。
そしてその覚悟ができていない者はここにはいなかった。
「悪いけれどボクはプチャラオ村を選ばせてもらおう。戦力をうまく分散――」
ファーリス王子ははっきり言えば戦力にならない。
それでも連れてくるに値する頭脳があるのでそこに文句を言うつもりもないのだけれど。
……とはいえ、この人を庇いながら戦闘するという前提で考えると、取れる選択肢はかなり限られる。
「…嫌だが妥当な判断だな」
闘士たちも同じような考えでその判断に至ったのだろう。
単体の殲滅力が最も高いハンサムとボディーガード経験がある私がプチャラオ村の担当。
そして個々の実力では私たちよりやや劣るものの、抜群のコンビネーションを誇るグロッタお色気コンビがメダ女学園担当である。
「あーん!ビビアンちゃんラゴスと組みたかったー!!」
「無茶言うなよ、これが一番バランス良いってあんたもわかってんだろ?」
「え?うん、わかってるわよ。異論はないわ」
サイデリアちゃんの説得にきょとんとした顔で返事するビビアンちゃん。
その様子を見ていたハンサムが、私に耳打ちしてきた。
「お前とは別の意味で苦手なんだよ、あの女。わかるだろ?こういう意味ではお前の方がマシなくらいだ」
確かに、びっくりするくらい掴みどころがない。おまけにちょいちょい毒舌。
最初はライバルの胃痛の種に腹を抱えて爆笑していたけれど、今は時々少しだけ同情している。
「は、ははは!すんなり決まったようで良かったよ!そろそろ出発しようか!」
ファーリスの号令で、五人は分かれた。
「いい調査結果期待してるわよ」
「ビビアン!あたいらもこれから調査しに行くんだよ!」
そんなことを言い残し、ビビアンちゃんとサイデリアちゃんが騒がしく歩き去っていく。
「じゃ、私たちも行きましょ」
それを見届けてから私たちも並んで歩き始めた(やっぱり私が先導だった)。
カンダタとは往路のみの契約なので、上陸すればそれでもう満了につき他人だ。
いや実際はもう少し違うのだが、なんというか、便宜上。
お礼を言って彼らと別れ、船着き場から歩くことしばし。
「というわけでここがプチャラオ村とメダ女学園の分かれ道です」
メダチャットの地にこれまでに来たことがあるのは、昔メダル女学院、通称メダ女で住み込みバイトをしていた私だけだ。
戦闘上の役割というのもあり、必然的に先導してきたが、それも一旦おしまいとなる。
「ふむ。ではここで一度分かれようか」
ファーリス王子の仕切り。
当初の予定通りここで二人と三人に人員を分け、メダル女学園とプチャラオ村を同時に調査することになった。
積極的に戦いを避けるスタイルを貫けば、少人数でもどうにかやっていけそうだという結論に至ったためだ。
というか時間がない以上、少々無理してでもそれをやらざるを得ない。
そしてその覚悟ができていない者はここにはいなかった。
「悪いけれどボクはプチャラオ村を選ばせてもらおう。戦力をうまく分散――」
ファーリス王子ははっきり言えば戦力にならない。
それでも連れてくるに値する頭脳があるのでそこに文句を言うつもりもないのだけれど。
……とはいえ、この人を庇いながら戦闘するという前提で考えると、取れる選択肢はかなり限られる。
「…嫌だが妥当な判断だな」
闘士たちも同じような考えでその判断に至ったのだろう。
単体の殲滅力が最も高いハンサムとボディーガード経験がある私がプチャラオ村の担当。
そして個々の実力では私たちよりやや劣るものの、抜群のコンビネーションを誇るグロッタお色気コンビがメダ女学園担当である。
「あーん!ビビアンちゃんラゴスと組みたかったー!!」
「無茶言うなよ、これが一番バランス良いってあんたもわかってんだろ?」
「え?うん、わかってるわよ。異論はないわ」
サイデリアちゃんの説得にきょとんとした顔で返事するビビアンちゃん。
その様子を見ていたハンサムが、私に耳打ちしてきた。
「お前とは別の意味で苦手なんだよ、あの女。わかるだろ?こういう意味ではお前の方がマシなくらいだ」
確かに、びっくりするくらい掴みどころがない。おまけにちょいちょい毒舌。
最初はライバルの胃痛の種に腹を抱えて爆笑していたけれど、今は時々少しだけ同情している。
「は、ははは!すんなり決まったようで良かったよ!そろそろ出発しようか!」
ファーリスの号令で、五人は分かれた。
「いい調査結果期待してるわよ」
「ビビアン!あたいらもこれから調査しに行くんだよ!」
そんなことを言い残し、ビビアンちゃんとサイデリアちゃんが騒がしく歩き去っていく。
「じゃ、私たちも行きましょ」
それを見届けてから私たちも並んで歩き始めた(やっぱり私が先導だった)。