ソルティコ仕込みのツッコミ修行
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サボテンボールは決して強力な魔物ではない。しかし【はやぶさ斬り縛り】という特殊な条件のもと立ち回っている私にとっては、その陽気に踊るような足さばきが非常に鬱陶しい難敵を思わせた。
「うぅ〜……。マジぃ……?」
大きい踏み込み、からの早いステップ。利き手から斜めに剣を振り下ろし、はやぶさが翼を切り返すがごとく、斬りあげる。一連の動作をサボテンボールは嘲るように躱し、そして無数に棘が生えた身体をぶつけて反撃してくる。
「いたい!」
中々の威力の体当たりに思わず悲鳴をあげる。多少食らった程度では致命傷にならないダメージだが、ふつうに痛い。
「エルザちゃん!大丈夫!?」
そして速攻で飛んでくるシルビアさんのリベホイム。10受けた傷が80くらい回復する。……実際にそうなったわけではないのだけど、完全にオーバーキルならぬオーバーヒールだ。過保護だなぁと若干思わないでもない。
それでもありがとうと返し、再びサボテンボールに剣を向ける。
今更だけど、砂漠という環境も、今の私には中々辛いものがあった。踏み込みが難しくて甘いと滑り、深すぎると今度は足がぬけ辛くなるのだ。お手本を見た限りはやぶさ斬りには軽やかなステップが必須だろうから、このちょうど良さを身につけるためにも、二人は修行場所としてサマディー地方を選んだのかもしれない。
「やってやる!」
切っ先を正眼に構える。サボテンボールのやんちゃな子どもみたいな笑み。こちらを小馬鹿にした動き。バフ呪文、もしくは攻撃呪文があれば瞬殺できるのに。苛立ちながらもあのステップを踏む。
ここまでくるといい加減魔物の方も私が何をするか把握してきていて、ああつまりあの当たればまずいが当たらない大技かと勘づき避けるために下がるのだ。しかし。
「やっ」
なんて言いつつ剣は振り下ろさない。
突如あるはずの視界にないそれを、サボテンボールは不思議そうに目で探す。もちろん、こちらも隠しているわけじゃないからすぐに見つかる。
その時の慌てた顔といったら!
……もう遅いけれど!
「切り札ばっか連発するやつがどこにいんのよ!!」
「ダニィーーーーー!?!?」
柄を手の中で回転調整。真一文字に剣を振り抜く。すぱんと手に感じたのは、新鮮な野菜を包丁で切るようなみずみずしい感触。
サボテンボールを倒した。まずは一体。
ってはやぶさ斬りを使っていない。……それどころかフェイクに利用しちゃった。
しかもこんな雑魚相手(その雑魚に苦戦する自分も自分だけど)にやる内容でもない。
「エルザ!はやぶさ斬りはどうした!それでは意味がないではないか!」
「すみません!つい!」
まるで機械のように正確にサボテンボールを斬り伏し続けるグレイグさまから怒声が飛んでくる。
だよねそうなるよね!
完全に特訓モードに入られている元上司に謝罪をし、次なるサボテンボールに向かい合う。今更ここまでして身につけなければならない剣技なのかと若干疑問に思いながら。
「きゃふん!」
思考の世界に入り込みすぎて次のサボテンボール(おかわり)に後ろから殴られた。が、先のリベホイムでそのぶんのダメージはあっという間に回復する。……といってもそもそもが大した怪我ではないのだけど。
「文句はないんだけどなぁ…」
ちょっとだけ微妙な気持ちになりながら、今殴ってきたサボテンボールに照準を合わせる。いくらピオリムがなくても、このやたらと丸っこい体つきの相手に素早さで遅れを取ることはない。剣を振り上げるために一度下げ、例のステップを開始するタイミングを見計らい始めたその時。
視界の端で、ぎらりと太陽光を照り返し何かが輝く。思わず動きを止め、サボテンボールにまた殴りつけられそうになる。
さすがに今度は同じ目には遭わない。素早く剣を掲げて棘の攻撃を受け流し、返す手で斬りつけ、動きを鈍らせる。
遅滞なくぶれた動きを追う。あとは頭に剣を刺してやれば、また一体無力化に成功だ。そんなことはどうでもよく。そして意識を黄金に向けるのと、サボテンボール狩りにほぼほぼ夢中になっていた彼が、それに気づいたタイミングが重なる。
「あれはっ!」
グレイグさまの表情が驚愕に少し歓喜を混ぜたものに染まった。
「ゴールデン……!」
「ダメーーーーーっ!!!!!!!」
目的。グレイグさまの尊厳を守るため。そして私がグレイグさまを嫌いにならないため。
武闘家の特技の一つである雄叫びもかくやの大声でグレイグさまの声をかき消す。そういえばしばらく前までたたかいの歌の習得のために発声練習を欠かしていなかったのも幸いした。
己の思わぬ実力の向上に驚く時間も惜しい。
唐突な奇声に動揺して動きを止めたグレイグさまに向かうように、あのステップ。ピオリムがなくてもこれを用いればやたらと速く動けることは、はやぶさ斬りを未だにマスターできてない現状でも把握できていた。
そして【不正行為にばくれつけん!】とはまあよく言ったものだがばくれつけんはどう足掻いてもできない。代わりに今まさに身体に叩き込んでいる最中の角度に、剣を掲げる。
出すのは当然はやぶさ斬りだ。
「そいつは!サボテン……!!」
突然味方に虚を突かれたグレイグさまは何もできない。
「……サボテンゴールドだーっ!!!!」
利き手側から斜めに剣を振り下ろし、返す刀でバッテンを描くよう切り上げる。はやぶさが翼を翻すがごとく。
その境地に至れたのは、何よりも危機感。
最悪仮に命は喪われても、処置が早ければ復活できる。しかし誇りは一度喪われてしまえば、それはもう永遠となってしまうのだ。
覚悟を決めた裂帛の気合は、青白い炎のような輝きで染まる。突然に上昇した身体能力がグレイグさまを捉えた。
二度、はやぶさの、斬撃。
ゾーン状態でなければ決してお目にかかれないような剣圧が、グレイグさまの大柄な身体を若干だが吹き飛ばし、地面へと叩きつける。
一緒に吹き飛んだサボテンボールの一体が、倒れ込んだグレイグさまの下敷きになって死んだ。着込んだ鎧(いつか見たへそ出しじゃなくて本当によかった)のおかげかグレイグさまは無傷だった。あと剣圧で吹き飛ばしこそできたものの彼のどこにも私がつけたはずの裂傷は見当たらなかった。これはこれでわけがわからない。
「あ……私……」
まじまじと自分の手と、未だ握ったままの剣を見つめる。信じられない思いだった。手が震える。もちろん怯えからではない。
たしかな手応えに、興奮していたのだ。
「……なんだかわからないが、できたじゃないか。さすがはエルザだ」
ゆっくりと身を起こしながらグレイグさまは微笑む。いつもしかめ面の彼のそうした穏やかな顔は珍しいなと思った。なにせこの方はいつもしかめ面でボケるのだ。
「ありがとうございます!」
思わず頭を深々と下げる。そのくらいには感謝をしていた。内心とはいえ文句言ってすみませんでした!
ざく。
その時耳に障ったのは、小気味のよい音。
それが黄金色をしたサボテンから発せられた音だとすぐに信じるのは少々難しいかもしれない。見た目は金属なのに、スイカでも叩き割ったような瑞々しい音にそれを斬った音は近かった。
一仕事終え、お馴染みのサーベルから水気を振り払い鞘にしまいながら、シルビアさんは見たこともないくらい冷たい目で微笑んだ。
「いくら目的を達成したとはいえ。修行中の子を甘やかすのってよくない、とはアタシも思うのよ。……でもね、サボテンゴールドちゃん。アナタ今【しのおどり】しようとしてたでしょう?カノジョの隙をついて。さすがに見過ごせないわね。うふふふふ」
身体は崩れてモヤとなり闇に還る黄金の粒子を浴びて、シルビアさんはきらきらといつにも増して輝いていた。まぎれもなく美しい光景。……なのにも拘わらず、しかも砂漠気候で気温も間違いなく高いのに、健康であるはずの身体が底冷えするのは一体なぜだろうか。
「二人ともごめんなさいね。せっかくの転生体ちゃんを」
サボテンゴールドがいた場所に落ちていたゴールドサボテンを、シルビアさんは厚手の手袋をつけてから拾い上げる。無数に生えたトゲが刺さらないためにだ。
「いえ!その、全然!シルビアさんの雄姿見られて私は幸せで!」
「【しのおどり】の危険があったのであれば仕方あるまい。なにせ【しのおどり】の危険があったのだからな」
シルビアさんは時折魔物に対し妙に苛烈になることがある。わかってはいることだけど、毎回思い切り動揺する。
そしてそれはあのグレイグさまもで。人間離れした耐久力を誇る彼もやはり人間なのだと少し親近感を覚えた。先の言動は面白すぎるので【グレイグ構文】とでも名付けようか。
「エルザちゃんは【はやぶさ斬り】をマスターしたし、ゴールドサボテンもこの通り無事確保。サマディーの城下町に戻るのが楽しみだわ!」
「……ああ。ここは暑くてかなわん。早く戻るぞ」
「そうですね。あー、早くシャワー浴びたーい」
もちろん気を遣ってくれているとはいえ、大柄な二人のコンパスに合わせると自然と早足になる。けれどそれが嫌とは思わない。
レベルアップを経て、少しだけ彼らの目線に近づけたことを、私はとても誇らしく思った。
「うぅ〜……。マジぃ……?」
大きい踏み込み、からの早いステップ。利き手から斜めに剣を振り下ろし、はやぶさが翼を切り返すがごとく、斬りあげる。一連の動作をサボテンボールは嘲るように躱し、そして無数に棘が生えた身体をぶつけて反撃してくる。
「いたい!」
中々の威力の体当たりに思わず悲鳴をあげる。多少食らった程度では致命傷にならないダメージだが、ふつうに痛い。
「エルザちゃん!大丈夫!?」
そして速攻で飛んでくるシルビアさんのリベホイム。10受けた傷が80くらい回復する。……実際にそうなったわけではないのだけど、完全にオーバーキルならぬオーバーヒールだ。過保護だなぁと若干思わないでもない。
それでもありがとうと返し、再びサボテンボールに剣を向ける。
今更だけど、砂漠という環境も、今の私には中々辛いものがあった。踏み込みが難しくて甘いと滑り、深すぎると今度は足がぬけ辛くなるのだ。お手本を見た限りはやぶさ斬りには軽やかなステップが必須だろうから、このちょうど良さを身につけるためにも、二人は修行場所としてサマディー地方を選んだのかもしれない。
「やってやる!」
切っ先を正眼に構える。サボテンボールのやんちゃな子どもみたいな笑み。こちらを小馬鹿にした動き。バフ呪文、もしくは攻撃呪文があれば瞬殺できるのに。苛立ちながらもあのステップを踏む。
ここまでくるといい加減魔物の方も私が何をするか把握してきていて、ああつまりあの当たればまずいが当たらない大技かと勘づき避けるために下がるのだ。しかし。
「やっ」
なんて言いつつ剣は振り下ろさない。
突如あるはずの視界にないそれを、サボテンボールは不思議そうに目で探す。もちろん、こちらも隠しているわけじゃないからすぐに見つかる。
その時の慌てた顔といったら!
……もう遅いけれど!
「切り札ばっか連発するやつがどこにいんのよ!!」
「ダニィーーーーー!?!?」
柄を手の中で回転調整。真一文字に剣を振り抜く。すぱんと手に感じたのは、新鮮な野菜を包丁で切るようなみずみずしい感触。
サボテンボールを倒した。まずは一体。
ってはやぶさ斬りを使っていない。……それどころかフェイクに利用しちゃった。
しかもこんな雑魚相手(その雑魚に苦戦する自分も自分だけど)にやる内容でもない。
「エルザ!はやぶさ斬りはどうした!それでは意味がないではないか!」
「すみません!つい!」
まるで機械のように正確にサボテンボールを斬り伏し続けるグレイグさまから怒声が飛んでくる。
だよねそうなるよね!
完全に特訓モードに入られている元上司に謝罪をし、次なるサボテンボールに向かい合う。今更ここまでして身につけなければならない剣技なのかと若干疑問に思いながら。
「きゃふん!」
思考の世界に入り込みすぎて次のサボテンボール(おかわり)に後ろから殴られた。が、先のリベホイムでそのぶんのダメージはあっという間に回復する。……といってもそもそもが大した怪我ではないのだけど。
「文句はないんだけどなぁ…」
ちょっとだけ微妙な気持ちになりながら、今殴ってきたサボテンボールに照準を合わせる。いくらピオリムがなくても、このやたらと丸っこい体つきの相手に素早さで遅れを取ることはない。剣を振り上げるために一度下げ、例のステップを開始するタイミングを見計らい始めたその時。
視界の端で、ぎらりと太陽光を照り返し何かが輝く。思わず動きを止め、サボテンボールにまた殴りつけられそうになる。
さすがに今度は同じ目には遭わない。素早く剣を掲げて棘の攻撃を受け流し、返す手で斬りつけ、動きを鈍らせる。
遅滞なくぶれた動きを追う。あとは頭に剣を刺してやれば、また一体無力化に成功だ。そんなことはどうでもよく。そして意識を黄金に向けるのと、サボテンボール狩りにほぼほぼ夢中になっていた彼が、それに気づいたタイミングが重なる。
「あれはっ!」
グレイグさまの表情が驚愕に少し歓喜を混ぜたものに染まった。
「ゴールデン……!」
「ダメーーーーーっ!!!!!!!」
目的。グレイグさまの尊厳を守るため。そして私がグレイグさまを嫌いにならないため。
武闘家の特技の一つである雄叫びもかくやの大声でグレイグさまの声をかき消す。そういえばしばらく前までたたかいの歌の習得のために発声練習を欠かしていなかったのも幸いした。
己の思わぬ実力の向上に驚く時間も惜しい。
唐突な奇声に動揺して動きを止めたグレイグさまに向かうように、あのステップ。ピオリムがなくてもこれを用いればやたらと速く動けることは、はやぶさ斬りを未だにマスターできてない現状でも把握できていた。
そして【不正行為にばくれつけん!】とはまあよく言ったものだがばくれつけんはどう足掻いてもできない。代わりに今まさに身体に叩き込んでいる最中の角度に、剣を掲げる。
出すのは当然はやぶさ斬りだ。
「そいつは!サボテン……!!」
突然味方に虚を突かれたグレイグさまは何もできない。
「……サボテンゴールドだーっ!!!!」
利き手側から斜めに剣を振り下ろし、返す刀でバッテンを描くよう切り上げる。はやぶさが翼を翻すがごとく。
その境地に至れたのは、何よりも危機感。
最悪仮に命は喪われても、処置が早ければ復活できる。しかし誇りは一度喪われてしまえば、それはもう永遠となってしまうのだ。
覚悟を決めた裂帛の気合は、青白い炎のような輝きで染まる。突然に上昇した身体能力がグレイグさまを捉えた。
二度、はやぶさの、斬撃。
ゾーン状態でなければ決してお目にかかれないような剣圧が、グレイグさまの大柄な身体を若干だが吹き飛ばし、地面へと叩きつける。
一緒に吹き飛んだサボテンボールの一体が、倒れ込んだグレイグさまの下敷きになって死んだ。着込んだ鎧(いつか見たへそ出しじゃなくて本当によかった)のおかげかグレイグさまは無傷だった。あと剣圧で吹き飛ばしこそできたものの彼のどこにも私がつけたはずの裂傷は見当たらなかった。これはこれでわけがわからない。
「あ……私……」
まじまじと自分の手と、未だ握ったままの剣を見つめる。信じられない思いだった。手が震える。もちろん怯えからではない。
たしかな手応えに、興奮していたのだ。
「……なんだかわからないが、できたじゃないか。さすがはエルザだ」
ゆっくりと身を起こしながらグレイグさまは微笑む。いつもしかめ面の彼のそうした穏やかな顔は珍しいなと思った。なにせこの方はいつもしかめ面でボケるのだ。
「ありがとうございます!」
思わず頭を深々と下げる。そのくらいには感謝をしていた。内心とはいえ文句言ってすみませんでした!
ざく。
その時耳に障ったのは、小気味のよい音。
それが黄金色をしたサボテンから発せられた音だとすぐに信じるのは少々難しいかもしれない。見た目は金属なのに、スイカでも叩き割ったような瑞々しい音にそれを斬った音は近かった。
一仕事終え、お馴染みのサーベルから水気を振り払い鞘にしまいながら、シルビアさんは見たこともないくらい冷たい目で微笑んだ。
「いくら目的を達成したとはいえ。修行中の子を甘やかすのってよくない、とはアタシも思うのよ。……でもね、サボテンゴールドちゃん。アナタ今【しのおどり】しようとしてたでしょう?カノジョの隙をついて。さすがに見過ごせないわね。うふふふふ」
身体は崩れてモヤとなり闇に還る黄金の粒子を浴びて、シルビアさんはきらきらといつにも増して輝いていた。まぎれもなく美しい光景。……なのにも拘わらず、しかも砂漠気候で気温も間違いなく高いのに、健康であるはずの身体が底冷えするのは一体なぜだろうか。
「二人ともごめんなさいね。せっかくの転生体ちゃんを」
サボテンゴールドがいた場所に落ちていたゴールドサボテンを、シルビアさんは厚手の手袋をつけてから拾い上げる。無数に生えたトゲが刺さらないためにだ。
「いえ!その、全然!シルビアさんの雄姿見られて私は幸せで!」
「【しのおどり】の危険があったのであれば仕方あるまい。なにせ【しのおどり】の危険があったのだからな」
シルビアさんは時折魔物に対し妙に苛烈になることがある。わかってはいることだけど、毎回思い切り動揺する。
そしてそれはあのグレイグさまもで。人間離れした耐久力を誇る彼もやはり人間なのだと少し親近感を覚えた。先の言動は面白すぎるので【グレイグ構文】とでも名付けようか。
「エルザちゃんは【はやぶさ斬り】をマスターしたし、ゴールドサボテンもこの通り無事確保。サマディーの城下町に戻るのが楽しみだわ!」
「……ああ。ここは暑くてかなわん。早く戻るぞ」
「そうですね。あー、早くシャワー浴びたーい」
もちろん気を遣ってくれているとはいえ、大柄な二人のコンパスに合わせると自然と早足になる。けれどそれが嫌とは思わない。
レベルアップを経て、少しだけ彼らの目線に近づけたことを、私はとても誇らしく思った。