DQ11
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布団の中で目を覚ますと、隣で全裸のマルティナさんが寝ていた。
びっくりして彼女から離れようとすると、背後ではシルビアさんが寝ていた。
こちらは着ている。
何がなんやらわけがわからなく混乱していると、グレイグ将軍がノックすらせず当たり前のように部屋に入ってきた。
「いい加減に起きろ。今何時だと思っている」
「そうね大体ねー」
「大丈夫かエルザ」
「駄目かもしれません」
「気持ちはわかるが」
言葉短く言ったグレイグさまの態度が全てだ。
傍らには全裸の美女、反対側にはおネエ様。これで混乱しない方がおかしい。
「このような状況に陥れば俺だって慌てる」
そして傍から見れば、何もなかったと考えない方がおかしい。
グレイグさまもどうやらその口らしいが、生憎私には記憶がない。
「やっぱなんかあったとしか思えませんよねーナニかが」
「その割にいやに冷静だな」
「記憶がないんです」
すやすやくうくうとかわいらしい寝息をたてるレディ二人。
こちらも起こさねばならないと、思ったその時。
二人の目がほとんど同時に開く。
「なんでアンタがここにいんのよグレイグ!!」
それが早いかマルティナさんがグレイグさまに襲いかかる。全裸で。
格闘家らしく脚を大きくあげ、かかと落としを決めようとする。全裸で。
それを(もの凄い勢いで目をそらしながらも)なんとか片手で受け流したグレイグさまだが、それで終わらなかった。
「レディの部屋に勝手に入っていいって思ってんの!?」
マッシヴなレディ・シルビアさんのストレート。
見た感じ強烈とはいえ、マルティナさんのそれに比べたらずっと御しやすいのか、あっさりとグレイグさまはその手首を掴んで見せる。
将軍の、将軍たりえる戦闘力の高さを垣間見た。
「姫様やエルザはともかく、お前にまで回せる気などあるかゴリアテ。いい加減にしろよゴリアテ」
シルビアさんの黒歴史、もとい本名を連呼して精神的ダメージを与えることにも抜かりないグレイグさまは、多分かなり機嫌が悪い。
「大体なぜ俺が起こしに来たのかというと、答えはすこぶる簡単だ。寝起きの悪さを皆が知っているからだ」
名指ししないことが逆に名指しとなった。
寝起きが悪い張本人は、その場に(全裸で)胡座をかいてぷーっと膨れる。
「だってぇ。私起こされるの嫌いだししょうがないじゃない」
「姫様は早く着物を召してください」
あのグレイグ将軍の声が震えている。
もちろん照れとかではなく、怒りを無理矢理に抑えた声だった。
「はいはいつまらない男グレイグさんのために着替えてさしあげますよっと」
「お気遣い痛みいります…!」
勇者パーティーの中では、唯一明確な上下がある関係だ。
言いたいことがあっても言えないことの方が、間違いなくグレイグさまにとっては多いのだろう。
しかもマルティナさんレベルの自由人ともなれば逆はないだろうし。
「さすがに同情するわね」
と、全然同情していない様子でシルビアさんが言った。
「いつもこんなのなの?」
となんとなく聞いてみる。
「そうよ。見てて飽きないわぁ」
答えたシルビアさんの目は、二人を慈しんでるようだった。
そうですねーと返し、マルティナさんの生着替えをぼんやり眺める。
「ていうかあの人、シルビアさんのこと全然気にしてないよね。グレイグさまや私もだけど」
「あー、でもマルティナちゃんってそういう子じゃない?」
「でも、気にしなさすぎなんじゃ…」
「聞こえてるわよー」
マルティナさんの声が差し込まれる。
「まあでもあんなことがあったらねー。
今更気にしても仕方ないっていうか。
ねー、シルビアさん」
「そうねぇ」
手早くいつもの服に着替えたマルティナさんが、髪を縛り直す。
「あんなこと?何?マルティナさんが全裸だったのと、何か関係あるの?」
うーんとマルティナさんは少し逡巡したあと、にっこり笑った。
「内緒よ」
「それがいいわ」
シルビアさんも同意する。
「どういうこと?」
「あらエルザちゃん。知りたい?」
シルビアさんの目が妖しく細められる。
と、グレイグさまが嘆息した。
「戯れ言だ。気にするな」
びっくりして彼女から離れようとすると、背後ではシルビアさんが寝ていた。
こちらは着ている。
何がなんやらわけがわからなく混乱していると、グレイグ将軍がノックすらせず当たり前のように部屋に入ってきた。
「いい加減に起きろ。今何時だと思っている」
「そうね大体ねー」
「大丈夫かエルザ」
「駄目かもしれません」
「気持ちはわかるが」
言葉短く言ったグレイグさまの態度が全てだ。
傍らには全裸の美女、反対側にはおネエ様。これで混乱しない方がおかしい。
「このような状況に陥れば俺だって慌てる」
そして傍から見れば、何もなかったと考えない方がおかしい。
グレイグさまもどうやらその口らしいが、生憎私には記憶がない。
「やっぱなんかあったとしか思えませんよねーナニかが」
「その割にいやに冷静だな」
「記憶がないんです」
すやすやくうくうとかわいらしい寝息をたてるレディ二人。
こちらも起こさねばならないと、思ったその時。
二人の目がほとんど同時に開く。
「なんでアンタがここにいんのよグレイグ!!」
それが早いかマルティナさんがグレイグさまに襲いかかる。全裸で。
格闘家らしく脚を大きくあげ、かかと落としを決めようとする。全裸で。
それを(もの凄い勢いで目をそらしながらも)なんとか片手で受け流したグレイグさまだが、それで終わらなかった。
「レディの部屋に勝手に入っていいって思ってんの!?」
マッシヴなレディ・シルビアさんのストレート。
見た感じ強烈とはいえ、マルティナさんのそれに比べたらずっと御しやすいのか、あっさりとグレイグさまはその手首を掴んで見せる。
将軍の、将軍たりえる戦闘力の高さを垣間見た。
「姫様やエルザはともかく、お前にまで回せる気などあるかゴリアテ。いい加減にしろよゴリアテ」
シルビアさんの黒歴史、もとい本名を連呼して精神的ダメージを与えることにも抜かりないグレイグさまは、多分かなり機嫌が悪い。
「大体なぜ俺が起こしに来たのかというと、答えはすこぶる簡単だ。寝起きの悪さを皆が知っているからだ」
名指ししないことが逆に名指しとなった。
寝起きが悪い張本人は、その場に(全裸で)胡座をかいてぷーっと膨れる。
「だってぇ。私起こされるの嫌いだししょうがないじゃない」
「姫様は早く着物を召してください」
あのグレイグ将軍の声が震えている。
もちろん照れとかではなく、怒りを無理矢理に抑えた声だった。
「はいはいつまらない男グレイグさんのために着替えてさしあげますよっと」
「お気遣い痛みいります…!」
勇者パーティーの中では、唯一明確な上下がある関係だ。
言いたいことがあっても言えないことの方が、間違いなくグレイグさまにとっては多いのだろう。
しかもマルティナさんレベルの自由人ともなれば逆はないだろうし。
「さすがに同情するわね」
と、全然同情していない様子でシルビアさんが言った。
「いつもこんなのなの?」
となんとなく聞いてみる。
「そうよ。見てて飽きないわぁ」
答えたシルビアさんの目は、二人を慈しんでるようだった。
そうですねーと返し、マルティナさんの生着替えをぼんやり眺める。
「ていうかあの人、シルビアさんのこと全然気にしてないよね。グレイグさまや私もだけど」
「あー、でもマルティナちゃんってそういう子じゃない?」
「でも、気にしなさすぎなんじゃ…」
「聞こえてるわよー」
マルティナさんの声が差し込まれる。
「まあでもあんなことがあったらねー。
今更気にしても仕方ないっていうか。
ねー、シルビアさん」
「そうねぇ」
手早くいつもの服に着替えたマルティナさんが、髪を縛り直す。
「あんなこと?何?マルティナさんが全裸だったのと、何か関係あるの?」
うーんとマルティナさんは少し逡巡したあと、にっこり笑った。
「内緒よ」
「それがいいわ」
シルビアさんも同意する。
「どういうこと?」
「あらエルザちゃん。知りたい?」
シルビアさんの目が妖しく細められる。
と、グレイグさまが嘆息した。
「戯れ言だ。気にするな」