マルティナ様のお料理地獄♡
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
珍しく今日の依頼主はマルティナさんだった。
勇者様たちの間でたちの悪い風邪が流行ってしまい、宿屋に缶詰めで動けなくなっているから看病の手伝いをしてほしいとのこと。
他に予定がなかったのもあるが、もちろん二つ返事でオッケーした。困った時はお互い様である。
「…つまり料理を作る手伝いをしてほしいと」
「そうなのよ。なんだかんだ言ってみんな最低限の身の回りのことはどうにかできるみたいだから、あんまりやることはないんだけど。でも」
言葉を打ち切って、マルティナさんは照れいるように舌を出す。
八人のうち唯一患者という立場を免れた彼女は、あまり料理をしたことがないらしい。
確かに料理をしそうなイメージはあまりない。
お姫様だからかなとも思ったが、そもそもが包丁より手刀のイメージだ。
「…だったら、宿屋さんとかに料理頼んだ方がよかったんじゃないの?そっちの方が確実」
「エルザがつかまらなかったらそうしようと思ったんだけど…。でも、ううん、こんな時だからこそ」
またマルティナさんは押し黙ってしまう。
どうにも今日は歯切れが悪い。いつもの毒舌を超えた何かみたいな言動はどこにいってしまったのだろうか。
ここで私は何かを察する。
マルティナさんは、素直な時とそうじゃない時の振れ幅が激しい人だ。今は明らかに後者である。
きっとこの人なりに弱っているみんなを心配して、少しでも何かしたいという気持ちなのだろう。
そう思うと、いたく感動的になってくる。
「わかったよ、マルティナさん。一緒にがんばろ」
「ありがとう、エルザ」
がんばりましょうとお互いに激励しあう。
なんだかんだで優しいマルティナさんに、尊敬の念を覚えた。
勇者様たちの間でたちの悪い風邪が流行ってしまい、宿屋に缶詰めで動けなくなっているから看病の手伝いをしてほしいとのこと。
他に予定がなかったのもあるが、もちろん二つ返事でオッケーした。困った時はお互い様である。
「…つまり料理を作る手伝いをしてほしいと」
「そうなのよ。なんだかんだ言ってみんな最低限の身の回りのことはどうにかできるみたいだから、あんまりやることはないんだけど。でも」
言葉を打ち切って、マルティナさんは照れいるように舌を出す。
八人のうち唯一患者という立場を免れた彼女は、あまり料理をしたことがないらしい。
確かに料理をしそうなイメージはあまりない。
お姫様だからかなとも思ったが、そもそもが包丁より手刀のイメージだ。
「…だったら、宿屋さんとかに料理頼んだ方がよかったんじゃないの?そっちの方が確実」
「エルザがつかまらなかったらそうしようと思ったんだけど…。でも、ううん、こんな時だからこそ」
またマルティナさんは押し黙ってしまう。
どうにも今日は歯切れが悪い。いつもの毒舌を超えた何かみたいな言動はどこにいってしまったのだろうか。
ここで私は何かを察する。
マルティナさんは、素直な時とそうじゃない時の振れ幅が激しい人だ。今は明らかに後者である。
きっとこの人なりに弱っているみんなを心配して、少しでも何かしたいという気持ちなのだろう。
そう思うと、いたく感動的になってくる。
「わかったよ、マルティナさん。一緒にがんばろ」
「ありがとう、エルザ」
がんばりましょうとお互いに激励しあう。
なんだかんだで優しいマルティナさんに、尊敬の念を覚えた。