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「…じゃ、休憩は終いにして次のやつを探すか。
オレたちの方が宝探しは向いてるんだ。働かなきゃな」
一部始終を見届けていたカミュくんが、うんと背伸びをした。
その際ちらりと懐から見えたのは、大きな黄金のペンダント。
これを身につけたカミュくんはある特定の敵から狙われやすい。
ずばり、宝を持った敵である。
「…いや、その必要はないようだぞ」
静かに、しかし少しばかり緊張を孕んだ口調のグレイグ様は剣を抜く。
そのまま、構える。
他の人たちも、もちろん自分も察した。
「探しに行く手間が省けたじゃねえか」
両手に短剣を持ったカミュくんが冗談めかす。それが契機となった。
「くる!!」
初手は猛獣の方が早い。
草葉の陰から飛び出してきたマントゴーアは、まっさきにグレイグさまに飛びかかった。
巨大な前足で、かわいい言い方をすれば猫パンチの先制攻撃。
だが実際は、手が巨大な時点で、凶悪で鋭い一撃となり得る。
「ふん!!」
しかし、グレイグさまはただではやられない。咄嗟の反応のみでパンチを受ける。
天馬の剣と呼ばれる貴重な業物を使っているとはいえ、
常人がそれを受けることはまず不可能だ。
達人と呼ばれる域の猛者だって、予め身構えて恐らくようやく対応できるかと言ったところか。
それほどまでに強力な攻撃を、ああまで簡単に受け切ることができるのは恐らくグレイグさまくらいだろう。
単純だが、確実に人間離れしている。
「ぐ、おぉおお!!!!!!」
更に気合の咆哮とともに、
人間の頭くらいの大きさはあろうかというマントゴーアの前足を弾き返す離れ業を、
いともあっさりとやってのける。
そこに生まれた隙を逃す手はないとばかり、黒い影が割って入る。
「さあお仕事お仕事っと」
目にも見えない早業。
絶好の攻撃タイミングにも関わらず、カミュくんはそうしなかった。
彼には今回もっと重要な役割があった。
流れるような、ある種の美しさすら感じる手つきで、何かをマントゴーアからかすめ盗る。
そして素早く魔物と距離を取る。
そんなカミュくんを追いかけられないように、ベロニカちゃんがベギラゴンで彼らの間に境界線を張る。
「…ちっ。なんだよドクロの指輪かよ。ハズレだ」
カミュくんが盗んだ戦利品を確認するなり、舌打ちした。
手の中の禍々しい装飾の指輪。
意外と価値はあるらしいが、お目当てからは程遠い。
カミュくんはどうするのかというと、ふと思いついたようにベロニカちゃんに投げた。
「なによ」
「やるよ。お前、なんかさっきから機嫌わりいし」
「え、いらない。すっごくいらない」
優しい?カミュくんと、真顔で善意を受取拒否するベロニカちゃん。
まあモノがモノだから仕方ない。
「あらあら。微笑ましいですわ」
「そうか?」
その様子を見てセーニャさんはころころ笑うが、私もグレイグさまと同意見だ。
あえて言わないけど。
代わりにマホトラを唱え、マントゴーアから反撃の機会を奪う。
「でもきっと、シルビア様ならそう仰いますわ!」
いつもふわふわしているセーニャさんにしては語尾が強い。
獣突きの一撃は、えげつなくもマントゴーアの左目を潰した。
この世のものとは思えない叫び声が、耳を劈く。
「痛いか?大丈夫だ、すぐに楽にしてやる」
カミュくんのいっそ優しい死の宣告。
もうどちらが悪がわからない。
おそろしく、おぞましいまでの力の差。
多分今すぐ邪神倒せるんじゃないかな。
そう思った時だった。
「お姉さま…っ!!」
世界はその声を除いて無音になった。
ほんの一瞬だが、そんな錯覚がした。
マントゴーアはもう一匹いた。
最初のマントゴーアを追い詰めたと思ったところに、隙が生まれたのだ。
そいつは音もなく忍び寄ってきた。
そして容赦なくベロニカちゃんに飛びかかった。
彼女は魔法攻撃の才能こそ他の追随を許さないほど秀でていたが、いかんせん身体は子どもだ。
言うまでもなく、この場にいる誰よりも非力で脆かった。
マントゴーアの牙は鋭い。
先ほどの猫パンチよりも顎の力は強い。
グレイグさまでもその一撃を受けきることができるかは疑問だ。
そんな攻撃が、ベロニカちゃんに届けばただで済むはずもない。
「…昨晩不思議な夢を見ましたの」
大好きな姉のピンチだというのに、セーニャさんの声はすでに凛と落ち着き払っている。
それもそのはずだ。
ベロニカちゃんは、ピンチでもなんでもなかったのだから。
「不思議な、でも妙に生々しくて、とても嫌な夢でしたわ。
私たち皆が命の危機に陥り、でもお姉さまに救われる夢。ですが」
セーニャさんはその性格もあり、元来そこまで肉弾戦は得意ではない。素早さについても同様だ。
だから、本来巨大ながら素早いマントゴーアの不意打ちになど対処できるとは思えない。
それこそ、あらかじめそれを予知でもしているのでなければ。
「お姉様は、帰らぬ人となってしまいました」
目を伏せたセーニャさんは、顔色一つ変えず『そこ』から槍を引き抜く。
大きく開かれたままのマントゴーアの口から、ぶしゃりと勢い良く血が吹き出し、姉妹を揃って汚した。
一か八かで繰り出される槍の大技、一閃突き。
セーニャさんの華奢な腕からはとても考えられないほどの強烈な一撃。
だが、それでも仕留めるまでには至らない。
とはいえ大ダメージを与えたことには変わりない。
「今朝目覚めた時、私はとても嫌な気分になりました。
それこそ、健在なお姉さまを見てようやく安心できたくらいです」
魔物の生暖かい血液を浴びてもセーニャさんは動じない。むしろ別人のように落ち着き払っていた。
「セーニャ…あんた…よくわからないけど」
そういうことなのね、と訊ねるベロニカちゃんに、セーニャさんは静かに頷いた。
双子だからこそわかりあえる何かがあるのだろう。
「皆さま、勝手を言って申し訳ありませんでした。それでも私は、お姉様を守りたかったのです」
喉から血を吐き出すそいつも、潰れた左目から血の涙を流すこいつも、ある程度落ち着きを取り戻したらしい。
こちらを、鬼気迫る顔で見つめる。
文字通り手負いの獣は死に物狂いで襲ってくるから厄介だ。そしてそれが一体ならまだしも二体いる。
「謝ることはないぜ。身内ってのは大事にするもんだ」
カミュくんがセーニャさんに優しく微笑む。彼も妹がいるのだと言う。
気持ちは痛いほどわかるのだろう。
「然り。気にするな。そもそもそのために我々は戦っているだろうが」
淡々とグレイグさまも言う。私も続けた。
「部外者だけど、私も二人に賛成。それで実際ピンチ切り抜けてるんだから本当にすごいよ。
何よりベロニカちゃんもセーニャさんも、無事でよかった」
「みなさま…!」
セーニャさんが感極まりかけるのを、カミュくんが淡々と阻止した。いよいよ敵は待ってくれなさそうだった。
「状況が悪い。一気に片付けるぜ。エルザはオレにバイキルト、グレイグはその他援護を頼む」
「そう言うと思っていたぞ、カミュ」
グレイグさまはにやりと笑う。
彼が手に持つ武器はいつの間にか変わっていた。
燃える太陽のように真っ赤な斧と、ひたすらに巨大な盾である。
手負いの敵にとどめを刺すのに、なぜ盾なのか。
理解が追いつかないが言われるままに、バイキルトを唱える。
その魔力を受けたカミュくんの攻撃力は倍加。
だがしかし、それだけでマントゴーア二体を一気に片付けられるとはどうにも思えなかった。
と、唐突に視界がぶれた。
いつのまにかカミュくんが三人いる。
おかしい、目にこんな時に異常が出るか?
しかも間が悪いことに、 二体のマントゴーアが満身創痍の身体で駆け出す。
狙いは血の臭いがする女性二名。
だがあわや、というところで魔物にとっては無粋にも男が乱入する。
「二人をやるのは、俺が斃れてからにしてもらおうか」
不敵に言い放つグレイグさまは、仁王立ち。
ベロニカちゃんとセーニャさんを守る強固な要塞と化す。
ただでさえ長駆の自分より巨大な二体の魔物を相手に、一歩も引かない。
噛みつかれても引っかかれても呪文を食らっても、きっと彼は文字通り死ぬまで動く気はないのだろう。
実際のところ、そんなことはなかったのだが。
「そんなに待たせねーよ」
ここまできてようやく気づいたのだが、三人になったカミュくん、というのは実は幻覚ではなかった。
実際に彼は三人になっていたのだ。
何がどうしてそんな現象が起きたのかわからない。
分身とでも呼ぶべきだろうその特技が常人に許されたものとはとても思えなかった。
三人のカミュくんは両手に持ったブーメラン計六本を、それぞれ無造作に投げる。
それは一見てんでバラバラに投げられているようだったが、全ての軌道は彼の計算の上なのだろう。
それぞれに投げられたブーメランは測ったように、
二体のマントゴーアの身体だけを何度も何度もしつこく斬り裂いてから持ち主の手に戻る。
そうして彼が一人に戻る頃には、魔物はすでに息絶え、闇に溶け始めていた。
オレたちの方が宝探しは向いてるんだ。働かなきゃな」
一部始終を見届けていたカミュくんが、うんと背伸びをした。
その際ちらりと懐から見えたのは、大きな黄金のペンダント。
これを身につけたカミュくんはある特定の敵から狙われやすい。
ずばり、宝を持った敵である。
「…いや、その必要はないようだぞ」
静かに、しかし少しばかり緊張を孕んだ口調のグレイグ様は剣を抜く。
そのまま、構える。
他の人たちも、もちろん自分も察した。
「探しに行く手間が省けたじゃねえか」
両手に短剣を持ったカミュくんが冗談めかす。それが契機となった。
「くる!!」
初手は猛獣の方が早い。
草葉の陰から飛び出してきたマントゴーアは、まっさきにグレイグさまに飛びかかった。
巨大な前足で、かわいい言い方をすれば猫パンチの先制攻撃。
だが実際は、手が巨大な時点で、凶悪で鋭い一撃となり得る。
「ふん!!」
しかし、グレイグさまはただではやられない。咄嗟の反応のみでパンチを受ける。
天馬の剣と呼ばれる貴重な業物を使っているとはいえ、
常人がそれを受けることはまず不可能だ。
達人と呼ばれる域の猛者だって、予め身構えて恐らくようやく対応できるかと言ったところか。
それほどまでに強力な攻撃を、ああまで簡単に受け切ることができるのは恐らくグレイグさまくらいだろう。
単純だが、確実に人間離れしている。
「ぐ、おぉおお!!!!!!」
更に気合の咆哮とともに、
人間の頭くらいの大きさはあろうかというマントゴーアの前足を弾き返す離れ業を、
いともあっさりとやってのける。
そこに生まれた隙を逃す手はないとばかり、黒い影が割って入る。
「さあお仕事お仕事っと」
目にも見えない早業。
絶好の攻撃タイミングにも関わらず、カミュくんはそうしなかった。
彼には今回もっと重要な役割があった。
流れるような、ある種の美しさすら感じる手つきで、何かをマントゴーアからかすめ盗る。
そして素早く魔物と距離を取る。
そんなカミュくんを追いかけられないように、ベロニカちゃんがベギラゴンで彼らの間に境界線を張る。
「…ちっ。なんだよドクロの指輪かよ。ハズレだ」
カミュくんが盗んだ戦利品を確認するなり、舌打ちした。
手の中の禍々しい装飾の指輪。
意外と価値はあるらしいが、お目当てからは程遠い。
カミュくんはどうするのかというと、ふと思いついたようにベロニカちゃんに投げた。
「なによ」
「やるよ。お前、なんかさっきから機嫌わりいし」
「え、いらない。すっごくいらない」
優しい?カミュくんと、真顔で善意を受取拒否するベロニカちゃん。
まあモノがモノだから仕方ない。
「あらあら。微笑ましいですわ」
「そうか?」
その様子を見てセーニャさんはころころ笑うが、私もグレイグさまと同意見だ。
あえて言わないけど。
代わりにマホトラを唱え、マントゴーアから反撃の機会を奪う。
「でもきっと、シルビア様ならそう仰いますわ!」
いつもふわふわしているセーニャさんにしては語尾が強い。
獣突きの一撃は、えげつなくもマントゴーアの左目を潰した。
この世のものとは思えない叫び声が、耳を劈く。
「痛いか?大丈夫だ、すぐに楽にしてやる」
カミュくんのいっそ優しい死の宣告。
もうどちらが悪がわからない。
おそろしく、おぞましいまでの力の差。
多分今すぐ邪神倒せるんじゃないかな。
そう思った時だった。
「お姉さま…っ!!」
世界はその声を除いて無音になった。
ほんの一瞬だが、そんな錯覚がした。
マントゴーアはもう一匹いた。
最初のマントゴーアを追い詰めたと思ったところに、隙が生まれたのだ。
そいつは音もなく忍び寄ってきた。
そして容赦なくベロニカちゃんに飛びかかった。
彼女は魔法攻撃の才能こそ他の追随を許さないほど秀でていたが、いかんせん身体は子どもだ。
言うまでもなく、この場にいる誰よりも非力で脆かった。
マントゴーアの牙は鋭い。
先ほどの猫パンチよりも顎の力は強い。
グレイグさまでもその一撃を受けきることができるかは疑問だ。
そんな攻撃が、ベロニカちゃんに届けばただで済むはずもない。
「…昨晩不思議な夢を見ましたの」
大好きな姉のピンチだというのに、セーニャさんの声はすでに凛と落ち着き払っている。
それもそのはずだ。
ベロニカちゃんは、ピンチでもなんでもなかったのだから。
「不思議な、でも妙に生々しくて、とても嫌な夢でしたわ。
私たち皆が命の危機に陥り、でもお姉さまに救われる夢。ですが」
セーニャさんはその性格もあり、元来そこまで肉弾戦は得意ではない。素早さについても同様だ。
だから、本来巨大ながら素早いマントゴーアの不意打ちになど対処できるとは思えない。
それこそ、あらかじめそれを予知でもしているのでなければ。
「お姉様は、帰らぬ人となってしまいました」
目を伏せたセーニャさんは、顔色一つ変えず『そこ』から槍を引き抜く。
大きく開かれたままのマントゴーアの口から、ぶしゃりと勢い良く血が吹き出し、姉妹を揃って汚した。
一か八かで繰り出される槍の大技、一閃突き。
セーニャさんの華奢な腕からはとても考えられないほどの強烈な一撃。
だが、それでも仕留めるまでには至らない。
とはいえ大ダメージを与えたことには変わりない。
「今朝目覚めた時、私はとても嫌な気分になりました。
それこそ、健在なお姉さまを見てようやく安心できたくらいです」
魔物の生暖かい血液を浴びてもセーニャさんは動じない。むしろ別人のように落ち着き払っていた。
「セーニャ…あんた…よくわからないけど」
そういうことなのね、と訊ねるベロニカちゃんに、セーニャさんは静かに頷いた。
双子だからこそわかりあえる何かがあるのだろう。
「皆さま、勝手を言って申し訳ありませんでした。それでも私は、お姉様を守りたかったのです」
喉から血を吐き出すそいつも、潰れた左目から血の涙を流すこいつも、ある程度落ち着きを取り戻したらしい。
こちらを、鬼気迫る顔で見つめる。
文字通り手負いの獣は死に物狂いで襲ってくるから厄介だ。そしてそれが一体ならまだしも二体いる。
「謝ることはないぜ。身内ってのは大事にするもんだ」
カミュくんがセーニャさんに優しく微笑む。彼も妹がいるのだと言う。
気持ちは痛いほどわかるのだろう。
「然り。気にするな。そもそもそのために我々は戦っているだろうが」
淡々とグレイグさまも言う。私も続けた。
「部外者だけど、私も二人に賛成。それで実際ピンチ切り抜けてるんだから本当にすごいよ。
何よりベロニカちゃんもセーニャさんも、無事でよかった」
「みなさま…!」
セーニャさんが感極まりかけるのを、カミュくんが淡々と阻止した。いよいよ敵は待ってくれなさそうだった。
「状況が悪い。一気に片付けるぜ。エルザはオレにバイキルト、グレイグはその他援護を頼む」
「そう言うと思っていたぞ、カミュ」
グレイグさまはにやりと笑う。
彼が手に持つ武器はいつの間にか変わっていた。
燃える太陽のように真っ赤な斧と、ひたすらに巨大な盾である。
手負いの敵にとどめを刺すのに、なぜ盾なのか。
理解が追いつかないが言われるままに、バイキルトを唱える。
その魔力を受けたカミュくんの攻撃力は倍加。
だがしかし、それだけでマントゴーア二体を一気に片付けられるとはどうにも思えなかった。
と、唐突に視界がぶれた。
いつのまにかカミュくんが三人いる。
おかしい、目にこんな時に異常が出るか?
しかも間が悪いことに、 二体のマントゴーアが満身創痍の身体で駆け出す。
狙いは血の臭いがする女性二名。
だがあわや、というところで魔物にとっては無粋にも男が乱入する。
「二人をやるのは、俺が斃れてからにしてもらおうか」
不敵に言い放つグレイグさまは、仁王立ち。
ベロニカちゃんとセーニャさんを守る強固な要塞と化す。
ただでさえ長駆の自分より巨大な二体の魔物を相手に、一歩も引かない。
噛みつかれても引っかかれても呪文を食らっても、きっと彼は文字通り死ぬまで動く気はないのだろう。
実際のところ、そんなことはなかったのだが。
「そんなに待たせねーよ」
ここまできてようやく気づいたのだが、三人になったカミュくん、というのは実は幻覚ではなかった。
実際に彼は三人になっていたのだ。
何がどうしてそんな現象が起きたのかわからない。
分身とでも呼ぶべきだろうその特技が常人に許されたものとはとても思えなかった。
三人のカミュくんは両手に持ったブーメラン計六本を、それぞれ無造作に投げる。
それは一見てんでバラバラに投げられているようだったが、全ての軌道は彼の計算の上なのだろう。
それぞれに投げられたブーメランは測ったように、
二体のマントゴーアの身体だけを何度も何度もしつこく斬り裂いてから持ち主の手に戻る。
そうして彼が一人に戻る頃には、魔物はすでに息絶え、闇に溶け始めていた。