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「ん?ナマエから連絡?」
仕事が終わるにしては早い午後3時。社畜に近いナマエがこんな時間に連絡してくるなんて珍しい。
『発熱したから、今日は来ないで。ごめん。』
素っ気ないメッセージが1件。
「まじかぁ……」
ナマエの家で食べるようにと下準備していたものを見る。
「来ないで、か……どうすっかな」
具合が悪い恋人を一人で寝かせて、「はい、そうですか」って帰れるほど、俺は聞き分けがよくない。
とはいえ、押しかけるのも違うし。
もう一度スマホのメッセージを見て、鍋を火にかけた。
「エース、おかえり」
「お!なんかいい匂いすんな、サッチ。今日の飯?」
「ナマエの家に持っていく予定だったけど、お前らで食っていいよ」
「マジかよ!」
「全部食うなよ。オヤジとみんなの分、残せよ」
「おう!任せとけ」
「お前のそれは、全然信用ならねぇんだけど」
一刻も早くナマエの家に行きたい。
まずは返信だ。
『今から行くよ。症状は?欲しいもんある?』
『発熱だけ。サッチに移しちゃうから、来なくていいよ』
「んー……」
こういう時のナマエには、強引だったり看病すると直接言わないほうがいい。
『心配だから、顔見たら帰るよ。数日寝込むにしても、飲み物とか必要だろ?買ってくから』
『わかった。ありがとう。マスクしてね?』
「よっし!!」
バタバタと服を着替えて、髪を直す。
バイクの鍵を握りしめて、玄関へ向かった。
「エース、俺行くから」
「おう!いってらっしゃい」
「さっきの全部食うなら証拠隠滅しろよ!」
「おう!うまそ〜!あ!ナマエによろしくなー」
「はいはい」
ブーツを履き、駐輪場へ向かいながら、スマホを取り出す。
『なんか食えそう?』
『アイスとか軽いの食べたい』
『りょーかい』
バイクに跨り、向かうはナマエのマンション。
俺のお姫様は大丈夫だろうか。
コンビニでマスクと好きなアイス、飲み物や冷却シートを買う。冷蔵庫の中身を確認してないから、スーパーでの買い物はあとでいい。
今は、ナマエの顔が見たい。
バイクを停めて、連絡をする。
『着いた。寝てていいから』
返信は無い。既読もつかない。
「寝てるな」
合鍵でドアを開けると、シンと静まり返っている。寝室の扉が少し開いているのは、閉め忘れたのか。アイスを冷凍庫に入れて、ついでに冷蔵庫の中も確認。
「お……まぁまぁあるな」
寝室へ向かう。汗びっしょりで眠っているナマエ。
なんとかして着替えたんだろう。珍しく服が脱ぎ散らかしてある。枕元には水のペットボトルと、市販の解熱剤。
「苦しいよな……」
真っ赤な顔に汗が浮かんでいる。
額に手を当てると案の定熱い。
すぐに冷却シートを貼って、頭を撫でる。
「ここでできることはねぇから、片付けと飯の用意するか」
ナマエの目が薄く開いた。
「……さ、ち?」
「ん?起こしちまった?」
「んん……来てくれて、ありがと」
熱にうなされて、少しぼんやりしている。
「……サッチ見たら安心した」
「俺も顔見たら安心した」
汗で濡れた前髪を少し撫でる。
「汗拭くか?」
「うん。着替えたい」
「タオル持ってくるよ」
頭を一度撫でて、寝室をあとにした。
固く絞ったタオルをレンジで温め、ホットタオルを作る。ついでにレモネードも作って、経口補水液と一緒に寝室へ戻る。
「飲めそうなら少し飲んだほうがいいから、置いておくよ」
「うん」
「あと、ホットタオル。自分で体拭ける?」
「大丈夫」
「着替えは?」
「その棚の2段目」
パジャマをベッドの脇に置く。
「着替えたら教えて。俺、出てるから」
廊下に出て、ドアに背中を預ける。
ナマエ食欲なさそうだなぁ。食えそうなもの……
俺の分も作らねぇと。
消化が良くて、食欲をそそるもの……ぐるぐると冷蔵庫の食材を巡らせていた。
「お粥だけど……味変できるようにするか」
しばらくして、寝室から名前を呼ばれた。
「着替え終わった?」
「うん」
扉を少しだけ開けると、着替えをすませたナマエが布団から顔を出している。
「水分は?」
「うん。レモネード美味しかった。経口補水液も少し飲んだよ」
「お、結構飲んだな。えらいえらい」
頬を指の背で撫でる。
「眠れそう?」
「うん。スッキリしたし」
「そりゃ良かった」
「サッチ……寝るまで居てくれる?」
「あぁ、もちろん」
額にキスしたいのを堪えて、布団を直す。そんな俺を見てナマエは、眉を下げて笑っていた。
「おやすみ」
「うん、おやすみなさい、サッチ」
しばらくすると規則正しい寝息が聞こえる。
自分の肩からフッと力が抜けたのがわかった。
「よし。洗濯と飯だな」
脱ぎ散らかした服と、汗に濡れたパジャマを回収する。
洗濯機を回して、キッチンへ向かう。
腕まくりをして、料理人スイッチを入れる。
冷蔵庫からいくつかの食材を出す。
豆腐と白菜は、出汁をたっぷり含ませて柔らかく煮る。
梅干しは種を取って叩き、しらすと白ごまを合わせる。
鶏肉は蒸して、食べやすいように細かく裂く。
「これなら、少しずつ味変できるな」
どれもそのまま食べてもいいし、お粥に乗せてもいい。
卵は最後まで取っておく。食べる直前に溶いて、熱々のお粥に落とせばいい。
次はお粥だ。
鍋に研いだ米と水を入れて、火にかける。沸いてきたら弱火にして、時間をかけて、米が花を咲かせるのを待つ。
しばらくすると、とろりとした乳白色のお粥が完成。
オレンジも冷蔵庫に入れて冷やす。ナマエが起きたら皮を剥こうと。
「腹減ってきたな」
乾燥機はかけたばかりだし、ナマエが起きてくる気配もない。
申し訳ないけど、冷凍してあるご飯を頂いてチャーハンを作る。食べながらスマホを開くとエースからメッセージが来ていた。
オヤジの写真付きで『うめぇ!!』と。
「当たり前だろ」
思わず笑って返信した。
乾燥機も終わり、食器も洗い終えた頃、寝室から小さな物音がした。
寝室に顔を出せば、上半身を起こしたナマエがぼーっとしている。
「ナマエ起きたか?」
「うん……。サッチ……お腹すいた」
子供みたいな返しに、頬が緩んだ。
ベッドの端に座り、ナマエの頬に触れる。
「薬効いてるのか?少し熱下がったみたいだな。夕食あるけど、ここで食べる?」
「ううん。向こう行く」
ダイニングテーブルに座るナマエの前で土鍋の蓋を開ける。
「お粥だ…。なんかいい香りする」
「生米から作ってるから、旨いんだぜ」
「炊いたお米じゃないの?」
「そう。……あと、これで味付け変えてな。基本は塩でも旨いよ」
トッピング3種類を並べる。
「あ、卵忘れてた。卵粥食べたかったらすぐ作るけど……」
「忘れるなんて、珍しいね。卵粥も食べたいけど、残しちゃうかな?」
「じゃあ、食べられそうなら作るよ。まずはさ、食ってみてよ」
「ん!美味しい。お米の甘さが際立ってる。お粥ってこんなに美味しいの?」
「旨いだろ?塩もいいけど、トッピング乗せてみ?」
「ンッ!美味しい」
すっぴんだと少し幼くなるナマエの笑顔を見て、目が細くなる。
「ゆっくり食べな」
ハフハフ言いながら、レンゲを口に運ぶナマエを見ていた。いつもよりも動きが緩慢だけど、結構食べているからホッとする。
「サッチ……卵も、食べたい」
「ん、わかったよ」
土鍋を火にかけて、卵を落とす。少しだけ出汁も足して、塩で調整。
「どうぞ」
「んー。フワフワだね」
見てるこっちが幸せになる。
「食えそうなら、オレンジ剥いてくるけど、どう?」
「食べたい。至れり尽くせりだね」
「お前が体調不良とか珍しいからな。……姫の仰せのままに」
ふざけて深々とお辞儀をしながら、キッチンへ。
よく冷えたオレンジはカルチェカットで食べやすく、皮はカップに。それだけでも、十分見栄えはするだろう。
「お待たせしました。召し上がれ」
「お店見たい……すごい!あれ?プロの方でした?」
「プロだよ!!店持ってるわ!」
「ふはははは。知ってる!いただきます」
オレンジを口に運んで「美味しい」と頬を押さえるナマエ。まだ顔色は少し悪いけれど、トロンとした目に、だいぶ光が戻ってきていた。
「さ、薬飲んだら寝ような」
「うん。サッチは……帰る、んだよね?」
「……どっちがいい?ナマエに任せるよ。俺はそばにいたいけど。ん?」
ナマエの表情に口角が上がってしまう。素直に頼ってほしいんだよなぁ。
「……一緒にいて欲しい、かな」
「かなかよ!!一緒にいてでいいだろ!!」
「だって、移しちゃうかも…」
ナマエの手を両手で包みこむ。ちいせぇ手。
ちゃぁんと俺の気持ちわかってくれよ……。
ゆっくりと言い聞かせるように、声のトーンを落とす。
「いいよ。俺に移して、ナマエが元気になるならさ」
「……サッチ、朝まで一緒にいて?」
仕事が終わるにしては早い午後3時。社畜に近いナマエがこんな時間に連絡してくるなんて珍しい。
『発熱したから、今日は来ないで。ごめん。』
素っ気ないメッセージが1件。
「まじかぁ……」
ナマエの家で食べるようにと下準備していたものを見る。
「来ないで、か……どうすっかな」
具合が悪い恋人を一人で寝かせて、「はい、そうですか」って帰れるほど、俺は聞き分けがよくない。
とはいえ、押しかけるのも違うし。
もう一度スマホのメッセージを見て、鍋を火にかけた。
「エース、おかえり」
「お!なんかいい匂いすんな、サッチ。今日の飯?」
「ナマエの家に持っていく予定だったけど、お前らで食っていいよ」
「マジかよ!」
「全部食うなよ。オヤジとみんなの分、残せよ」
「おう!任せとけ」
「お前のそれは、全然信用ならねぇんだけど」
一刻も早くナマエの家に行きたい。
まずは返信だ。
『今から行くよ。症状は?欲しいもんある?』
『発熱だけ。サッチに移しちゃうから、来なくていいよ』
「んー……」
こういう時のナマエには、強引だったり看病すると直接言わないほうがいい。
『心配だから、顔見たら帰るよ。数日寝込むにしても、飲み物とか必要だろ?買ってくから』
『わかった。ありがとう。マスクしてね?』
「よっし!!」
バタバタと服を着替えて、髪を直す。
バイクの鍵を握りしめて、玄関へ向かった。
「エース、俺行くから」
「おう!いってらっしゃい」
「さっきの全部食うなら証拠隠滅しろよ!」
「おう!うまそ〜!あ!ナマエによろしくなー」
「はいはい」
ブーツを履き、駐輪場へ向かいながら、スマホを取り出す。
『なんか食えそう?』
『アイスとか軽いの食べたい』
『りょーかい』
バイクに跨り、向かうはナマエのマンション。
俺のお姫様は大丈夫だろうか。
コンビニでマスクと好きなアイス、飲み物や冷却シートを買う。冷蔵庫の中身を確認してないから、スーパーでの買い物はあとでいい。
今は、ナマエの顔が見たい。
バイクを停めて、連絡をする。
『着いた。寝てていいから』
返信は無い。既読もつかない。
「寝てるな」
合鍵でドアを開けると、シンと静まり返っている。寝室の扉が少し開いているのは、閉め忘れたのか。アイスを冷凍庫に入れて、ついでに冷蔵庫の中も確認。
「お……まぁまぁあるな」
寝室へ向かう。汗びっしょりで眠っているナマエ。
なんとかして着替えたんだろう。珍しく服が脱ぎ散らかしてある。枕元には水のペットボトルと、市販の解熱剤。
「苦しいよな……」
真っ赤な顔に汗が浮かんでいる。
額に手を当てると案の定熱い。
すぐに冷却シートを貼って、頭を撫でる。
「ここでできることはねぇから、片付けと飯の用意するか」
ナマエの目が薄く開いた。
「……さ、ち?」
「ん?起こしちまった?」
「んん……来てくれて、ありがと」
熱にうなされて、少しぼんやりしている。
「……サッチ見たら安心した」
「俺も顔見たら安心した」
汗で濡れた前髪を少し撫でる。
「汗拭くか?」
「うん。着替えたい」
「タオル持ってくるよ」
頭を一度撫でて、寝室をあとにした。
固く絞ったタオルをレンジで温め、ホットタオルを作る。ついでにレモネードも作って、経口補水液と一緒に寝室へ戻る。
「飲めそうなら少し飲んだほうがいいから、置いておくよ」
「うん」
「あと、ホットタオル。自分で体拭ける?」
「大丈夫」
「着替えは?」
「その棚の2段目」
パジャマをベッドの脇に置く。
「着替えたら教えて。俺、出てるから」
廊下に出て、ドアに背中を預ける。
ナマエ食欲なさそうだなぁ。食えそうなもの……
俺の分も作らねぇと。
消化が良くて、食欲をそそるもの……ぐるぐると冷蔵庫の食材を巡らせていた。
「お粥だけど……味変できるようにするか」
しばらくして、寝室から名前を呼ばれた。
「着替え終わった?」
「うん」
扉を少しだけ開けると、着替えをすませたナマエが布団から顔を出している。
「水分は?」
「うん。レモネード美味しかった。経口補水液も少し飲んだよ」
「お、結構飲んだな。えらいえらい」
頬を指の背で撫でる。
「眠れそう?」
「うん。スッキリしたし」
「そりゃ良かった」
「サッチ……寝るまで居てくれる?」
「あぁ、もちろん」
額にキスしたいのを堪えて、布団を直す。そんな俺を見てナマエは、眉を下げて笑っていた。
「おやすみ」
「うん、おやすみなさい、サッチ」
しばらくすると規則正しい寝息が聞こえる。
自分の肩からフッと力が抜けたのがわかった。
「よし。洗濯と飯だな」
脱ぎ散らかした服と、汗に濡れたパジャマを回収する。
洗濯機を回して、キッチンへ向かう。
腕まくりをして、料理人スイッチを入れる。
冷蔵庫からいくつかの食材を出す。
豆腐と白菜は、出汁をたっぷり含ませて柔らかく煮る。
梅干しは種を取って叩き、しらすと白ごまを合わせる。
鶏肉は蒸して、食べやすいように細かく裂く。
「これなら、少しずつ味変できるな」
どれもそのまま食べてもいいし、お粥に乗せてもいい。
卵は最後まで取っておく。食べる直前に溶いて、熱々のお粥に落とせばいい。
次はお粥だ。
鍋に研いだ米と水を入れて、火にかける。沸いてきたら弱火にして、時間をかけて、米が花を咲かせるのを待つ。
しばらくすると、とろりとした乳白色のお粥が完成。
オレンジも冷蔵庫に入れて冷やす。ナマエが起きたら皮を剥こうと。
「腹減ってきたな」
乾燥機はかけたばかりだし、ナマエが起きてくる気配もない。
申し訳ないけど、冷凍してあるご飯を頂いてチャーハンを作る。食べながらスマホを開くとエースからメッセージが来ていた。
オヤジの写真付きで『うめぇ!!』と。
「当たり前だろ」
思わず笑って返信した。
乾燥機も終わり、食器も洗い終えた頃、寝室から小さな物音がした。
寝室に顔を出せば、上半身を起こしたナマエがぼーっとしている。
「ナマエ起きたか?」
「うん……。サッチ……お腹すいた」
子供みたいな返しに、頬が緩んだ。
ベッドの端に座り、ナマエの頬に触れる。
「薬効いてるのか?少し熱下がったみたいだな。夕食あるけど、ここで食べる?」
「ううん。向こう行く」
ダイニングテーブルに座るナマエの前で土鍋の蓋を開ける。
「お粥だ…。なんかいい香りする」
「生米から作ってるから、旨いんだぜ」
「炊いたお米じゃないの?」
「そう。……あと、これで味付け変えてな。基本は塩でも旨いよ」
トッピング3種類を並べる。
「あ、卵忘れてた。卵粥食べたかったらすぐ作るけど……」
「忘れるなんて、珍しいね。卵粥も食べたいけど、残しちゃうかな?」
「じゃあ、食べられそうなら作るよ。まずはさ、食ってみてよ」
「ん!美味しい。お米の甘さが際立ってる。お粥ってこんなに美味しいの?」
「旨いだろ?塩もいいけど、トッピング乗せてみ?」
「ンッ!美味しい」
すっぴんだと少し幼くなるナマエの笑顔を見て、目が細くなる。
「ゆっくり食べな」
ハフハフ言いながら、レンゲを口に運ぶナマエを見ていた。いつもよりも動きが緩慢だけど、結構食べているからホッとする。
「サッチ……卵も、食べたい」
「ん、わかったよ」
土鍋を火にかけて、卵を落とす。少しだけ出汁も足して、塩で調整。
「どうぞ」
「んー。フワフワだね」
見てるこっちが幸せになる。
「食えそうなら、オレンジ剥いてくるけど、どう?」
「食べたい。至れり尽くせりだね」
「お前が体調不良とか珍しいからな。……姫の仰せのままに」
ふざけて深々とお辞儀をしながら、キッチンへ。
よく冷えたオレンジはカルチェカットで食べやすく、皮はカップに。それだけでも、十分見栄えはするだろう。
「お待たせしました。召し上がれ」
「お店見たい……すごい!あれ?プロの方でした?」
「プロだよ!!店持ってるわ!」
「ふはははは。知ってる!いただきます」
オレンジを口に運んで「美味しい」と頬を押さえるナマエ。まだ顔色は少し悪いけれど、トロンとした目に、だいぶ光が戻ってきていた。
「さ、薬飲んだら寝ような」
「うん。サッチは……帰る、んだよね?」
「……どっちがいい?ナマエに任せるよ。俺はそばにいたいけど。ん?」
ナマエの表情に口角が上がってしまう。素直に頼ってほしいんだよなぁ。
「……一緒にいて欲しい、かな」
「かなかよ!!一緒にいてでいいだろ!!」
「だって、移しちゃうかも…」
ナマエの手を両手で包みこむ。ちいせぇ手。
ちゃぁんと俺の気持ちわかってくれよ……。
ゆっくりと言い聞かせるように、声のトーンを落とす。
「いいよ。俺に移して、ナマエが元気になるならさ」
「……サッチ、朝まで一緒にいて?」
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