ウクライナのひまわり(高校生モクバ夢)

「ロシアとウクライナの戦争か…いつまで続くんだよこれ…」

某日、海馬邸。
広いリビングの巨大なモニターから連日流れる、ロシアとウクライナの戦争のニュース映像を見ながらため息をつく少年がいた。
海馬モクバ。16歳、童実野高校の2年生だ。モクバはロシアとウクライナの戦争が始まった時から、ずっとその現状を遠い日本のこの地から見守っている。
テーブルに置かれたスマホには、6年前にウクライナの少女から貰った青い石のチャームが付いている。

(あいつ…大丈夫かな…)

モクバはスマホを手に取ると、ウクライナの少女から貰った青い石のチャームを弄び、リビングの照明にかざした。

(あいつと最後に連絡取ったのいつだっけ…4年くらい前だったかな…。ソフィヤ…無事でいてくれよ…)

ソフィヤ・シェフチェンコ。10歳の時にウクライナで開かれた社交パーティーで出会った、モクバの初恋の少女だ。モクバが持っている青い石のチャームは彼女から貰った物である。
モクバはその青い石のチャームを握りしめると、モニターの電源を消し、大きな窓の外から夜の空に輝く星空を見上げた。

「…あいつももう16だもんな…どんな女になってるんだろ。あの天然っぷりも、ひまわりみたいな明るい笑顔も、全部この戦争で奪われてなきゃいいけどな…。」

モクバはそう小さく独り言を言うと、カーテンを閉めて自室に戻り、眠りについた。
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