現代ファンタジー

2XXX年、地球。

『魔法はナノマシンによって実現可能』

“魔法”というファンタジーを現実にするため、世界各国の科学者はこぞって魔法を研究した。しかし、無から有を生み出せないように、現実に存在しないものを創り出すのは不可能であった。それならばと、彼らは魔法を生み出すための媒介を作ることにした。それが“装法用ナノマシン”である。無数に作りだしたこれらを世界中に散布し、装法用機械を身体に取り付けることで魔法のようなファンタジーの具現化を可能にしたのだ。

……多くの犠牲者のもとに。

問題はナノマシンの散布。世間の反対を押し切り、国と科学者たちがナノマシンを散布した。科学者たちによるとナノマシンは人体への害は1%もないという研究結果だったが、いざ散布してみると、約2年後にはナノマシンが自身で進化を遂げ、装法の威力増大、ナノマシンの自我のめばえ、ナノマシンの暴走、ナノマシンの増殖、ナノマシンの人間を害する動きなどを起こすように。それに耐えきれなかった人間たちは死に絶え、耐えきれた人間の中の一部は身体に何らかの影響、後遺症を患ってしまった。数年後、徐々に適応した人間たちは暴走するナノマシンを打ち倒すための部隊を結成。

敵でもあり味方でもあるナノマシンが人間の命を握るこの世界で、君はどう生きる？