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世界を守護する騎士団とは呼ばれても、その実態はすでに彼ら以外が絶滅してしまったデジモンたちが支え合うように身を寄せあっているのが騎士団だ。ワクチン種だけでなくウイルス種も存在し、各々のやり方でデジタルワールドを守っている。時には究極体同士のいざこざに割って入らねばならないこともあり、成長期デジモンが多い騎士団であるため、そういう時は専らオメガモンやエグザモンといった大きな力を持つ者がどうにかしている。
そんなある日、騎士団が住処としている世界樹の一角でギルモンが何かを探すようにキョロキョロと辺りを見回していた。気付いたウォーグレイモンが少し屈むようにして尋ねる。
「ギルモン、何探してるんだ?」
「う~、あのねぇ、オメガモン、どこいるの?」
「ああ、オメガモンか。もう戻ってきてると思うが」
そういえばまだ姿を見ていないなとウォーグレイモンが首を傾げれば、それを聞いていたメタルガルルモンが答えた。
「オメガモンなら、リヴァイアモンのとこ行けば面白いものが見れるぞ」
面白そうなもの、と言われ、ウォーグレイモンもギルモンも頭にはてなを浮かべるばかりだった。
そうして、探しに来た先で。
「…あー、なるほど」
「オメガモン!ねてるー!」
「ギルモン、寝てるから静かにしような」
「ん!はぁい」
オメガモンはリヴァイアモンにもたれかかって眠っていて、その膝にはアグモンやブイモンも一緒にスヤスヤと眠っている。なるほど確かにこれは面白いものが見れたなとウォーグレイモンは思わず笑いそうになるのを堪えた。その傍、騎士団の中でも特にオメガモンが好きなギルモンは我慢できず駆け寄った。
「ぼくもねる!」
「…なら俺もそうしようかな」
そう言うとウォーグレイモンもオメガモンの横に座り込んだ。
後から様子を見に来たエグザモンが、そんな彼らの姿を楽しそうに見つめていた。
そんなある日、騎士団が住処としている世界樹の一角でギルモンが何かを探すようにキョロキョロと辺りを見回していた。気付いたウォーグレイモンが少し屈むようにして尋ねる。
「ギルモン、何探してるんだ?」
「う~、あのねぇ、オメガモン、どこいるの?」
「ああ、オメガモンか。もう戻ってきてると思うが」
そういえばまだ姿を見ていないなとウォーグレイモンが首を傾げれば、それを聞いていたメタルガルルモンが答えた。
「オメガモンなら、リヴァイアモンのとこ行けば面白いものが見れるぞ」
面白そうなもの、と言われ、ウォーグレイモンもギルモンも頭にはてなを浮かべるばかりだった。
そうして、探しに来た先で。
「…あー、なるほど」
「オメガモン!ねてるー!」
「ギルモン、寝てるから静かにしような」
「ん!はぁい」
オメガモンはリヴァイアモンにもたれかかって眠っていて、その膝にはアグモンやブイモンも一緒にスヤスヤと眠っている。なるほど確かにこれは面白いものが見れたなとウォーグレイモンは思わず笑いそうになるのを堪えた。その傍、騎士団の中でも特にオメガモンが好きなギルモンは我慢できず駆け寄った。
「ぼくもねる!」
「…なら俺もそうしようかな」
そう言うとウォーグレイモンもオメガモンの横に座り込んだ。
後から様子を見に来たエグザモンが、そんな彼らの姿を楽しそうに見つめていた。