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それはあまりにも突然だった。イグドラシル内に警報が鳴ったと思えば、いつの間にか一体のディアボロモンが内部に侵入。それに気づき神速を誇るアルフォースブイドラモンが攻撃をしかけようとすると、その時にはすでにディアボロモンは目当てのデジモンに狙いを定めており、何もかもが遅かった。
「は、」
「オメガモン!」
気付けばすでにディアボロモンの手はオメガモンを捉えており、そのまま2体とも姿を消してしまった。
そこまでは、確かに緊迫した状況だったはずだ。目の前でオメガモンを連れ去られたデュークモンとアルファモンがとんでもないほどにキレ散らかしてなぜかそちらの対応に追われることとなったロイヤルナイツがいた一方で、わけもわからぬままディアボロモンに連れ去られたオメガモンはなぜか目の前に広がる食事やらなにやらに首を傾げた。おかしい、何かしら攻撃をされるとか腕を持っていかれるとか、それくらいは覚悟を決めていたのに、これは何だろう。恐る恐るディアボロモンを見れば、彼はどこか楽しそうにオメガモンを見つめていた。食えということだろうか。何が入っているかもわからないこれを。
「おナカ、すイた?」
「は?」
「アソぶ?」
まったくかみ合わない会話に頭を抱える。とりあえず戦う気はないらしいことはわかった。何も解決していないけれど。どうやらディアボロモンはオメガモンに遊んでほしいらしい。そういえばこいつは毎回その存在性が故に戦っているけれど、本人としてはただ遊んでいるだけのつもりだったなと思い出す。デュークモンあたりに緊急連絡でもしようかと思っていたが、その必要性もないなと思い直したオメガモンは早々に頭からその選択肢を消した。ロイヤルナイツが現状どうなっているかも気付かずに。
「…ちゃんと解放してくれるなら、付き合うぞ」
「!」
どうせそうでもしないと逃げられないだろうなと悟ったオメガモンが諦めてそう言えば、ディアボロモンはわかりやすいほどに嬉しそうな雰囲気で笑った。
その空間にデュークモンとアルファモンが突撃してくるまで、あと。
「は、」
「オメガモン!」
気付けばすでにディアボロモンの手はオメガモンを捉えており、そのまま2体とも姿を消してしまった。
そこまでは、確かに緊迫した状況だったはずだ。目の前でオメガモンを連れ去られたデュークモンとアルファモンがとんでもないほどにキレ散らかしてなぜかそちらの対応に追われることとなったロイヤルナイツがいた一方で、わけもわからぬままディアボロモンに連れ去られたオメガモンはなぜか目の前に広がる食事やらなにやらに首を傾げた。おかしい、何かしら攻撃をされるとか腕を持っていかれるとか、それくらいは覚悟を決めていたのに、これは何だろう。恐る恐るディアボロモンを見れば、彼はどこか楽しそうにオメガモンを見つめていた。食えということだろうか。何が入っているかもわからないこれを。
「おナカ、すイた?」
「は?」
「アソぶ?」
まったくかみ合わない会話に頭を抱える。とりあえず戦う気はないらしいことはわかった。何も解決していないけれど。どうやらディアボロモンはオメガモンに遊んでほしいらしい。そういえばこいつは毎回その存在性が故に戦っているけれど、本人としてはただ遊んでいるだけのつもりだったなと思い出す。デュークモンあたりに緊急連絡でもしようかと思っていたが、その必要性もないなと思い直したオメガモンは早々に頭からその選択肢を消した。ロイヤルナイツが現状どうなっているかも気付かずに。
「…ちゃんと解放してくれるなら、付き合うぞ」
「!」
どうせそうでもしないと逃げられないだろうなと悟ったオメガモンが諦めてそう言えば、ディアボロモンはわかりやすいほどに嬉しそうな雰囲気で笑った。
その空間にデュークモンとアルファモンが突撃してくるまで、あと。