特別編1
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夏休み。
多くの高校生が待ち望んでやまない長期休暇。
ある者は遊びに、ある者はスポーツに、ある者はバイトに、恋愛に、受験勉強に、同人即売会に青春の血潮と情熱を捧げる一ヵ月半。
そんなある日のこと、古市が遊びに来た。
夏休みということで、響古は男鹿の家に長期間お泊りの最中であり、初めて見る私服姿だった。
制服以外の格好をしている響古はひどく新鮮で、ドキリとしてしまった。
二階へとつながる階段を登る途中、古市は声をあげる。
「水着?」
「あぁ。昨日、魔界から届いたとか言ってよー」
「よっぽど気に入ったみたいで、ずーっとつけっぱなしなの」
「まじ!?」
魅惑の水着という単語に、古市は興奮気味に鼻息を荒くする。
――ヒルダさんの水着姿。
可愛らしい花柄のビキニを着て、無表情な顔を恥ずかしそうに赤く染めるヒルダを、古市は想像する。
「あまりジロジロ見るでない。てれるであろう」
身体を腕で抱くように隠し、恥ずかしげに身じろぎする。
しかし、その両腕が胸のふくらみを下から押し上げる形になり、かえって侍女悪魔のスタイルの素晴らしさを協調していた。
その頬に赤みが差しているところもポイントが高い。
――夢がふくらむね!!
そして、プールで見た響古のまぶしい水着姿。
リボンとフリルの装飾が可愛らしく、背丈の小柄さの割にはメリハリの利いたスタイルのよさ。
水着の二人が抱き合い、互いの胸を押しつけて見上げている光景を想像する。
ふにゅっと、胸と胸が柔らかそうにたわんでいるのは、それはそれで絶景であった。
何より、黒髪の美少女と金髪の美女が二人、水着で抱き合っているのだ。
とても、こう、なんというか、興奮マックス、人生万歳、お願いだから録画したい!状態だ。
男子高校生の夢……というか、妄想を膨らませ、古市は部屋に入る。
そこには、可愛らしい花柄の海パンを穿いたベル坊が無表情な顔を染めて待っていた。
両手を身体の前で抱くベル坊の心情を、ヒルダが代弁する。
「あまりジロジロ見るでない。てれるであろう」
(サギだ…)
古市のテンションは一瞬にして急降下した。
(おまけ)
可愛らしい花柄の水着姿のベル坊を前に、響古はたまらず満面の笑顔を浮かべる。
「やーん。いつ見ても可愛い~~。今月中に、また辰巳とベル坊とあたし、三人でプールに行こうね~~」
「ダッ」
ちょっとした騒動に巻き込まれて、ろくに泳いでいませんからね。
「…すると、響古は水着姿でいたのだな」
ヒルダは黒い手袋を脱ぎながら、ベル坊を抱きしめる響古に、すすす…と近づいていく。
そして、響古の背後に回った。
「あっ!」
男鹿が声をあげ、ヒルダの指先が響古の身体に触れる。
「え……?」
響古の困惑したような声。
「ちょ、ちょっと……ヒル、ダ……あ……」
「水着姿の響古か……ぜひ、見てみたいものだな……」
ヒルダは熱に浮かされたような表情で、後ろから響古の身体を触る。
腕を、肩を、背中を、お腹を、首を、ヒルダの細くて長い指が丹念に這い進む……なんか、空気が怪しくなってきました。
なんというか、ピンク色の空気?
「んん……あぅ……ら、らめ……」
「艶やかな黒髪を頭上で結び、その黒く長い髪の隙間からちらりと見える、透けるような白いうなじ。色っぽいお腹の辺りや、綺麗な脚線美が露に…」
いきなり始まった、男の子なら気になって仕方がない女の子同士の愛撫に、ごくりと唾を飲み込み、男鹿は内心、軽いパニックを起こした。
この光景は、彼にとっては刺激的すぎます。
だって、彼氏の目の前で彼女が甘い声漏らしてんですよ?
「はぁ……んぁ……ふぅん、ん……」
全身を細かく震わせる響古。
内股で膝はガクガク揺れ、頬は赤く上気し、瞳には泣き出す寸前のように涙が溜まり、力なく半開きになった唇からは舌先が覗き……なんとゆーか、ちょっとエロティックだった。
響古に負けず劣らず、背後に立つヒルダも恍惚とした表情を浮かべている。
「白い素肌が陽射しに輝いて……」
「……あぁっ!んふぅ、や、やめ…」
「そして、大ぶりの果実にも似た、胸のふくらみ。見る者の溜め息を誘う腰のくびれ。絶妙な曲線を描く腰からお尻へのライン――ハァハァ……」
「……んああっ!も、もう…もう……あぅ……んん!」
「お、おおお前っ!響古になんてことしてやがるっ!」
不自然に前傾姿勢の男鹿が慌ててヒルダから響古を引き剥がす……これが若さか。
響古はくてんと床の上に座り込んでしまった。
男鹿は脂汗をだらだら垂らしながら、不機嫌な眼差しで金髪の悪魔を睨みつける。
「最近、響古に必要以上にやたら絡みやがって…!響古はお前のモンでもねーだろーが!てか、女の同士で絡むのは………反則だぞ!!」
「はあ、はあ……ううう……」
響古は未だ身体に力が入らない様子だったが、なんとかヒルダを睨みつけ、
「……ヒ、ヒルダだから許してあげるけど、これが赤の他人なら、十五針は縫う事になってたわよ…」
怖い台詞を口にする。
「す、すまん。私としたことが、我を忘れてしまった」
確かに我を忘れすぎです。
響古は少し警戒するような感じで見ている。
すると、何故か胸を押さえ、身体を傾けるヒルダに、響古は思わず声をかける。
「………」
「なっ、何……もしかして、そんなに怖かった?あたし」
「いや…響古の厳しい視線と罵りに、呼吸すらままならなく……」
熱っぽい吐息をつき、顔を赤らめているヒルダを見て、男鹿が露骨に怯え出す。
「リアルにハァハァしてたのか……」
多くの高校生が待ち望んでやまない長期休暇。
ある者は遊びに、ある者はスポーツに、ある者はバイトに、恋愛に、受験勉強に、同人即売会に青春の血潮と情熱を捧げる一ヵ月半。
そんなある日のこと、古市が遊びに来た。
夏休みということで、響古は男鹿の家に長期間お泊りの最中であり、初めて見る私服姿だった。
制服以外の格好をしている響古はひどく新鮮で、ドキリとしてしまった。
二階へとつながる階段を登る途中、古市は声をあげる。
「水着?」
「あぁ。昨日、魔界から届いたとか言ってよー」
「よっぽど気に入ったみたいで、ずーっとつけっぱなしなの」
「まじ!?」
魅惑の水着という単語に、古市は興奮気味に鼻息を荒くする。
――ヒルダさんの水着姿。
可愛らしい花柄のビキニを着て、無表情な顔を恥ずかしそうに赤く染めるヒルダを、古市は想像する。
「あまりジロジロ見るでない。てれるであろう」
身体を腕で抱くように隠し、恥ずかしげに身じろぎする。
しかし、その両腕が胸のふくらみを下から押し上げる形になり、かえって侍女悪魔のスタイルの素晴らしさを協調していた。
その頬に赤みが差しているところもポイントが高い。
――夢がふくらむね!!
そして、プールで見た響古のまぶしい水着姿。
リボンとフリルの装飾が可愛らしく、背丈の小柄さの割にはメリハリの利いたスタイルのよさ。
水着の二人が抱き合い、互いの胸を押しつけて見上げている光景を想像する。
ふにゅっと、胸と胸が柔らかそうにたわんでいるのは、それはそれで絶景であった。
何より、黒髪の美少女と金髪の美女が二人、水着で抱き合っているのだ。
とても、こう、なんというか、興奮マックス、人生万歳、お願いだから録画したい!状態だ。
男子高校生の夢……というか、妄想を膨らませ、古市は部屋に入る。
そこには、可愛らしい花柄の海パンを穿いたベル坊が無表情な顔を染めて待っていた。
両手を身体の前で抱くベル坊の心情を、ヒルダが代弁する。
「あまりジロジロ見るでない。てれるであろう」
(サギだ…)
古市のテンションは一瞬にして急降下した。
(おまけ)
可愛らしい花柄の水着姿のベル坊を前に、響古はたまらず満面の笑顔を浮かべる。
「やーん。いつ見ても可愛い~~。今月中に、また辰巳とベル坊とあたし、三人でプールに行こうね~~」
「ダッ」
ちょっとした騒動に巻き込まれて、ろくに泳いでいませんからね。
「…すると、響古は水着姿でいたのだな」
ヒルダは黒い手袋を脱ぎながら、ベル坊を抱きしめる響古に、すすす…と近づいていく。
そして、響古の背後に回った。
「あっ!」
男鹿が声をあげ、ヒルダの指先が響古の身体に触れる。
「え……?」
響古の困惑したような声。
「ちょ、ちょっと……ヒル、ダ……あ……」
「水着姿の響古か……ぜひ、見てみたいものだな……」
ヒルダは熱に浮かされたような表情で、後ろから響古の身体を触る。
腕を、肩を、背中を、お腹を、首を、ヒルダの細くて長い指が丹念に這い進む……なんか、空気が怪しくなってきました。
なんというか、ピンク色の空気?
「んん……あぅ……ら、らめ……」
「艶やかな黒髪を頭上で結び、その黒く長い髪の隙間からちらりと見える、透けるような白いうなじ。色っぽいお腹の辺りや、綺麗な脚線美が露に…」
いきなり始まった、男の子なら気になって仕方がない女の子同士の愛撫に、ごくりと唾を飲み込み、男鹿は内心、軽いパニックを起こした。
この光景は、彼にとっては刺激的すぎます。
だって、彼氏の目の前で彼女が甘い声漏らしてんですよ?
「はぁ……んぁ……ふぅん、ん……」
全身を細かく震わせる響古。
内股で膝はガクガク揺れ、頬は赤く上気し、瞳には泣き出す寸前のように涙が溜まり、力なく半開きになった唇からは舌先が覗き……なんとゆーか、ちょっとエロティックだった。
響古に負けず劣らず、背後に立つヒルダも恍惚とした表情を浮かべている。
「白い素肌が陽射しに輝いて……」
「……あぁっ!んふぅ、や、やめ…」
「そして、大ぶりの果実にも似た、胸のふくらみ。見る者の溜め息を誘う腰のくびれ。絶妙な曲線を描く腰からお尻へのライン――ハァハァ……」
「……んああっ!も、もう…もう……あぅ……んん!」
「お、おおお前っ!響古になんてことしてやがるっ!」
不自然に前傾姿勢の男鹿が慌ててヒルダから響古を引き剥がす……これが若さか。
響古はくてんと床の上に座り込んでしまった。
男鹿は脂汗をだらだら垂らしながら、不機嫌な眼差しで金髪の悪魔を睨みつける。
「最近、響古に必要以上にやたら絡みやがって…!響古はお前のモンでもねーだろーが!てか、女の同士で絡むのは………反則だぞ!!」
「はあ、はあ……ううう……」
響古は未だ身体に力が入らない様子だったが、なんとかヒルダを睨みつけ、
「……ヒ、ヒルダだから許してあげるけど、これが赤の他人なら、十五針は縫う事になってたわよ…」
怖い台詞を口にする。
「す、すまん。私としたことが、我を忘れてしまった」
確かに我を忘れすぎです。
響古は少し警戒するような感じで見ている。
すると、何故か胸を押さえ、身体を傾けるヒルダに、響古は思わず声をかける。
「………」
「なっ、何……もしかして、そんなに怖かった?あたし」
「いや…響古の厳しい視線と罵りに、呼吸すらままならなく……」
熱っぽい吐息をつき、顔を赤らめているヒルダを見て、男鹿が露骨に怯え出す。
「リアルにハァハァしてたのか……」