第八十二訓
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道行く浴衣を着た人々と賑やかな祭り囃子 、音と人をごった返しにして、祭りという非日常の熱狂を出現させている。
万事屋四人は神社を目指して長い石段を上がっていた。
「あー、祭り囃子の音か」
「いいなァ、みんなお祭り行けて。私もボソボソの焼きそば食べたいアル」
「あたしも屋台食い倒れツアー、全店制覇してやるのに」
「グダグダ言ってんじゃないよ」
銀時にたしなめられて、響古はふぅと嘆息する。
「仕方ないわよね。コレは毎年、かぶき町で行われている行事だから」
歌舞伎町でも毎年町内会が企画するお祭りがあり、寺の敷地を借りて色々なイベントが催される。
そして、そのイベントを行うにあたって、町内に住む住民が毎年交代で手伝う決まりになっていて、今年は万事屋が手伝う順番なのだ。
「毎年交代で町内の誰かが、こーいう役回りやらなきゃならねーの。いわば、かぶき町で生きていくための掟だよ。それに、こいつを毎年とりしきってる役員の落ってオッさんがうるさくてよ」
神社に到着した時『町内肝試し大会』という垂れ幕が下がった鳥居の下、落ち武者が待っていた。
これ見よがしに腕を組んで仁王立ちする。
「坂田サン、篠木サン。打ち合わせするから昼には来てって、あれほど言ってあったはずだよね」
頭に矢の刺さった落ち武者の落は怒りと共に四人を突き放す。
「打ち合わせもナシに大会始めて、ケガ人や事故が出たらどーするつもりなんだァ!!もういい!やる気のない奴は帰れェェェェェ!!今年は僕一人でやる!」
その言葉に、綺麗に揃った足並みで踵を返して階段を降り始める。
「あら。それは助かりました」
「わかりました。じゃっ」
「よーしっ!!その言葉がききたかった!もう怒ってないから、戻っておいで」
すぐさま怒りを収めるが、本気で帰ろうとする四人を慌てて引き止める。
「…アレ?ちょっと?坂田サン、篠木サン!?あのアレ…西瓜 とか一杯あるよ!!坂田サン、篠木サン!!」
戻っておいでと言っているにもかかわらず、四人はそんな声など聞こえないかのように足を止めない。
「スイマセンでした坂田サン、篠木サン!!調子に乗ってました坂田サン、篠木サン!!」
イベントの手伝いが嫌々な万事屋は遅刻して現れ、図々しくもスイカを貪っている。
落は呆れながらも口を開く。
「まったく、頼むよホントに。こんな時間じゃもう、リハやる時間もないよ」
「いや、ホントにすいませんでした」
スイカの種を飛ばしながら謝る銀時だが、謝罪の態度ではない。
「いや、すいませんでしたって、君達、さっきからすいませんの態度じゃないよね」
「いえいえ、すいませんでした」
「そんな笑顔ですいませんでしたって言われたら、反応に困るんだけど」
「スイマセンしたっー!!」
響古は微笑んで、神楽は食べ終わったスイカの皮を投げつける。
遅刻してきただけあって意欲のない四人に一喝するも効果はなく、スイカで神社に留まらせている始末。
「私も長年生き続けてね、こんな攻撃的なスイマセンでしたは初めてだよ。どーするんだ、このままぶっつけ本番で肝試しを始めて、もしケガ人でも出たら」
本来であれば、綿密な打ち合わせの後、お化けの衣装に着替えて肝試しをすることが理想であった。
「私の役目はね、毎年この行事を無事、何事もなくとり行うことなんだ。楽しい肝試し大会で、事故なんて絶対あってはならないことだからね」
「肝試しで楽しいのは、おどかす方だもんね!」
「な、何だよ、いきなり」
たじろぐ銀時を面白がるように、響古はにやにやして構わず続ける。
「やられる方はメッチャ怖がるのよ!ねっ、銀!」
「…出たな、Sめ」
Sの顔を覗かせている響古に顔を引きつらせていると、神楽が落ち武者の姿を見てつっこんでくる。
「頭に矢が付き刺さってる奴に言われても、しっくりこないアル」
「これは事故じゃない、戦 だから。戦で負けて…っていう設定だから」
「戦でケガはありアルか?」
「戦でケガはアリだよ」
すかさず銀時が後味悪そうに顔をしかめて吐き捨てた。
「でも、戦も時の為政者 がてめーの都合で勝手におっ始めた喧嘩であって、巻きこまれる俺達庶民からすれば、戦も事故も大差ないと俺は思うね」
「んだよもォォォ!!この矢をとればいいのか!この矢が気にくわないのか!」
文句や史論 を述べる銀時と神楽に、落はヤケになって喚く。
気を取り直して、沸騰しかけていた意識を冷やす。
「とにかくね、肝試しにくるような、お客さんってのはもう、はしゃいでボルテージ、ぐーん上がっちゃってるから何するかわかんないの。だから、気をつけないとホント、思わぬ事故とか起こるからね」
すると、快活やはしゃぐといったテンションの振り幅が低い銀時はフッと虚無的に微笑んだ。
「心配いらないっスよ。俺達はボルテージ下がりっぱなしだから。子供達のはしゃいでいた気持ちも、いつしか沈んでいきますよ」
「そんな肝試し嫌だから!盛り上がんないから!」
「肝試しに来ただけで、お客さんはほぼ満足なんですよ。恐がったら叫べばいいし、つまんなかったら鼻で笑って批判すれば…」
銀時とは別の意味で響古もツッコミどころが多すぎる。
落は胡乱げに言い放つ。
「篠木サン、あなたキツイこと言う割に、絶対肝試し好きだよね」
「大丈夫ですって。リハなんかしなくても、ワーキャー言ってりゃ、お客さんもつられてワーキャー言いますよ」
「まっ、あたし達に任せといて下さい」
四人は持参した衣装に着替える。
「よし。じゃ、行くか」
満を持して披露すると、落の口から飛び出たのは歓声ではなく驚愕。
「おいィィィィィ!!ワーキャーって何ィィ!?悲鳴じゃなくて、断末魔のさけび!?」
不気味なマスクをつけ、チェーンソーを持つ銀時。
シルクハットを斜めに被り、黒いタキシードを着てナイフを持つ響古。
白いスーツにサングラス、パンチパーマの頭に白頭巾でライフル銃を構える新八。
髪を二つに結い、サロペットを着て包丁を持つ神楽。
「何しにきたの、君達!!それ、肝試しじゃないよね!?肝殺 りにいってるだけだよね!?」
「これ位やんねーと今の、すれたガキはびびんないスよ」
「ダメだって!!人の話きいてる!?ケガとか事故とか出したくないんだって!!で、何その格好?オバケの衣装もってこいって言ったよね?お前ら全員、ただの殺人鬼じゃねーか!!」
「本当に怖いもの、それはね……人間の心です」
「オメーの価値観なんてしりたくもねーよ!!」
銀時の姿はジェイソンとして確認できるが、響古はタキシード、シルクハットで気品ある英国紳士といった風情。
ただし背景は寺。
「俺は一応『切り裂きジャック』なんで。十九世紀末のロンドンに突如として現れた、殺人鬼です」
「実在した人物!?恐い!恐いって!」
青ざめる落とは裏腹に、新八と神楽は感嘆の吐息を漏らす。
「わぁ。響古、素敵アル……」
「声まで男の人みたいですよ……」
「そーいえば、二人は男装を見るのは初めてなんだっけ」
確かに息を呑むほど美しかった。
黒髪を下に結わえ、その目ときたらすっと切れ上がって、鼻筋は通って……ああ、なんて美しい――男装の麗人なんだろう!
「この涼しげな瞳と甘い言葉で、めまいすら起こしそうな昂揚感に流されてみないかい?」
響古は滑らかなハスキーボイスで囁く。
その美貌はただならぬほどに美しく、何より艶めかしかった。
神楽は興奮して我を忘れ、新八も頬を赤くして動揺を思い切り滲ませ、うろたえた。
「もう、いい加減にしろー!恐い恐い肝試しなのに、どうしてエロスになるんだっ!」
「今までと違うシチュエーションだからか?俺もドキドキしちゃったぜ…」
さすがの銀時も、男装の色仕掛けに頬が紅潮する。
「私はちゃんとオバケアルヨ。カグリーナは殺人鬼の魂が人形に乗り移ったっていうせっていなんだヨ」
「知らねーよ、そんな設定!!包丁もった家なき子にしか見えねーよ!!」
見た目ではわかりにくい設定のややこしさに落は抗議する。
ジェイソンにジャック、魂が乗り移った人形と、ここまできてホラー映画に登場する殺人鬼が揃い踏み。
ただ一人異彩なのは、ヤクザちっくな新八である。
「お前にいたっては、もう何がやりてーのか、わかんねーよ!!」
「あん?アレっすよ、ヤクザのオバケっス」
「バカの考え方だよ!恐いものと恐いものを足したら、ものスゴク恐いものになると思ってるバカの考え方だよ!」
このままではお化け役に向かないと落は四人の衣装をチェンジさせる。
「衣装チェンジだ、衣装チェンジ!去年使った奴まだ残ってるから、とりあえず着替えて!!」
「落さん、すいません。じゃあこれ、ヤクザってのはナシでガードマンのオバケにします。それならいいでしょ?」
「じゃあ、俺は≪悪魔の理髪師≫スウィーニー・トッドに変装して剃刀(カミソリ)持ってきます」
「いいわけねーだろ、何それ!?何、二人とも問題解決したみたいな顔してんの!?篠木さん、色々と恐いから殺人鬼は禁止!!」
落からのダメ出しを受けた後、四人は仕方なく別の衣装に着替える。
「んーまァ、前よりはマシになったよ」
鋭い犬歯に黒いマントを羽織ったドラキュラの銀時。
黒のマントに黒の鍔広トンガリ帽子、黒のドレスを着た魔女の響古。
犬の着ぐるみ(狼男)の新八。
皿を持つ白装束の神楽。
万事屋四人は神社を目指して長い石段を上がっていた。
「あー、祭り囃子の音か」
「いいなァ、みんなお祭り行けて。私もボソボソの焼きそば食べたいアル」
「あたしも屋台食い倒れツアー、全店制覇してやるのに」
「グダグダ言ってんじゃないよ」
銀時にたしなめられて、響古はふぅと嘆息する。
「仕方ないわよね。コレは毎年、かぶき町で行われている行事だから」
歌舞伎町でも毎年町内会が企画するお祭りがあり、寺の敷地を借りて色々なイベントが催される。
そして、そのイベントを行うにあたって、町内に住む住民が毎年交代で手伝う決まりになっていて、今年は万事屋が手伝う順番なのだ。
「毎年交代で町内の誰かが、こーいう役回りやらなきゃならねーの。いわば、かぶき町で生きていくための掟だよ。それに、こいつを毎年とりしきってる役員の落ってオッさんがうるさくてよ」
神社に到着した時『町内肝試し大会』という垂れ幕が下がった鳥居の下、落ち武者が待っていた。
これ見よがしに腕を組んで仁王立ちする。
「坂田サン、篠木サン。打ち合わせするから昼には来てって、あれほど言ってあったはずだよね」
頭に矢の刺さった落ち武者の落は怒りと共に四人を突き放す。
「打ち合わせもナシに大会始めて、ケガ人や事故が出たらどーするつもりなんだァ!!もういい!やる気のない奴は帰れェェェェェ!!今年は僕一人でやる!」
その言葉に、綺麗に揃った足並みで踵を返して階段を降り始める。
「あら。それは助かりました」
「わかりました。じゃっ」
「よーしっ!!その言葉がききたかった!もう怒ってないから、戻っておいで」
すぐさま怒りを収めるが、本気で帰ろうとする四人を慌てて引き止める。
「…アレ?ちょっと?坂田サン、篠木サン!?あのアレ…
戻っておいでと言っているにもかかわらず、四人はそんな声など聞こえないかのように足を止めない。
「スイマセンでした坂田サン、篠木サン!!調子に乗ってました坂田サン、篠木サン!!」
イベントの手伝いが嫌々な万事屋は遅刻して現れ、図々しくもスイカを貪っている。
落は呆れながらも口を開く。
「まったく、頼むよホントに。こんな時間じゃもう、リハやる時間もないよ」
「いや、ホントにすいませんでした」
スイカの種を飛ばしながら謝る銀時だが、謝罪の態度ではない。
「いや、すいませんでしたって、君達、さっきからすいませんの態度じゃないよね」
「いえいえ、すいませんでした」
「そんな笑顔ですいませんでしたって言われたら、反応に困るんだけど」
「スイマセンしたっー!!」
響古は微笑んで、神楽は食べ終わったスイカの皮を投げつける。
遅刻してきただけあって意欲のない四人に一喝するも効果はなく、スイカで神社に留まらせている始末。
「私も長年生き続けてね、こんな攻撃的なスイマセンでしたは初めてだよ。どーするんだ、このままぶっつけ本番で肝試しを始めて、もしケガ人でも出たら」
本来であれば、綿密な打ち合わせの後、お化けの衣装に着替えて肝試しをすることが理想であった。
「私の役目はね、毎年この行事を無事、何事もなくとり行うことなんだ。楽しい肝試し大会で、事故なんて絶対あってはならないことだからね」
「肝試しで楽しいのは、おどかす方だもんね!」
「な、何だよ、いきなり」
たじろぐ銀時を面白がるように、響古はにやにやして構わず続ける。
「やられる方はメッチャ怖がるのよ!ねっ、銀!」
「…出たな、Sめ」
Sの顔を覗かせている響古に顔を引きつらせていると、神楽が落ち武者の姿を見てつっこんでくる。
「頭に矢が付き刺さってる奴に言われても、しっくりこないアル」
「これは事故じゃない、
「戦でケガはありアルか?」
「戦でケガはアリだよ」
すかさず銀時が後味悪そうに顔をしかめて吐き捨てた。
「でも、戦も時の
「んだよもォォォ!!この矢をとればいいのか!この矢が気にくわないのか!」
文句や
気を取り直して、沸騰しかけていた意識を冷やす。
「とにかくね、肝試しにくるような、お客さんってのはもう、はしゃいでボルテージ、ぐーん上がっちゃってるから何するかわかんないの。だから、気をつけないとホント、思わぬ事故とか起こるからね」
すると、快活やはしゃぐといったテンションの振り幅が低い銀時はフッと虚無的に微笑んだ。
「心配いらないっスよ。俺達はボルテージ下がりっぱなしだから。子供達のはしゃいでいた気持ちも、いつしか沈んでいきますよ」
「そんな肝試し嫌だから!盛り上がんないから!」
「肝試しに来ただけで、お客さんはほぼ満足なんですよ。恐がったら叫べばいいし、つまんなかったら鼻で笑って批判すれば…」
銀時とは別の意味で響古もツッコミどころが多すぎる。
落は胡乱げに言い放つ。
「篠木サン、あなたキツイこと言う割に、絶対肝試し好きだよね」
「大丈夫ですって。リハなんかしなくても、ワーキャー言ってりゃ、お客さんもつられてワーキャー言いますよ」
「まっ、あたし達に任せといて下さい」
四人は持参した衣装に着替える。
「よし。じゃ、行くか」
満を持して披露すると、落の口から飛び出たのは歓声ではなく驚愕。
「おいィィィィィ!!ワーキャーって何ィィ!?悲鳴じゃなくて、断末魔のさけび!?」
不気味なマスクをつけ、チェーンソーを持つ銀時。
シルクハットを斜めに被り、黒いタキシードを着てナイフを持つ響古。
白いスーツにサングラス、パンチパーマの頭に白頭巾でライフル銃を構える新八。
髪を二つに結い、サロペットを着て包丁を持つ神楽。
「何しにきたの、君達!!それ、肝試しじゃないよね!?肝
「これ位やんねーと今の、すれたガキはびびんないスよ」
「ダメだって!!人の話きいてる!?ケガとか事故とか出したくないんだって!!で、何その格好?オバケの衣装もってこいって言ったよね?お前ら全員、ただの殺人鬼じゃねーか!!」
「本当に怖いもの、それはね……人間の心です」
「オメーの価値観なんてしりたくもねーよ!!」
銀時の姿はジェイソンとして確認できるが、響古はタキシード、シルクハットで気品ある英国紳士といった風情。
ただし背景は寺。
「俺は一応『切り裂きジャック』なんで。十九世紀末のロンドンに突如として現れた、殺人鬼です」
「実在した人物!?恐い!恐いって!」
青ざめる落とは裏腹に、新八と神楽は感嘆の吐息を漏らす。
「わぁ。響古、素敵アル……」
「声まで男の人みたいですよ……」
「そーいえば、二人は男装を見るのは初めてなんだっけ」
確かに息を呑むほど美しかった。
黒髪を下に結わえ、その目ときたらすっと切れ上がって、鼻筋は通って……ああ、なんて美しい――男装の麗人なんだろう!
「この涼しげな瞳と甘い言葉で、めまいすら起こしそうな昂揚感に流されてみないかい?」
響古は滑らかなハスキーボイスで囁く。
その美貌はただならぬほどに美しく、何より艶めかしかった。
神楽は興奮して我を忘れ、新八も頬を赤くして動揺を思い切り滲ませ、うろたえた。
「もう、いい加減にしろー!恐い恐い肝試しなのに、どうしてエロスになるんだっ!」
「今までと違うシチュエーションだからか?俺もドキドキしちゃったぜ…」
さすがの銀時も、男装の色仕掛けに頬が紅潮する。
「私はちゃんとオバケアルヨ。カグリーナは殺人鬼の魂が人形に乗り移ったっていうせっていなんだヨ」
「知らねーよ、そんな設定!!包丁もった家なき子にしか見えねーよ!!」
見た目ではわかりにくい設定のややこしさに落は抗議する。
ジェイソンにジャック、魂が乗り移った人形と、ここまできてホラー映画に登場する殺人鬼が揃い踏み。
ただ一人異彩なのは、ヤクザちっくな新八である。
「お前にいたっては、もう何がやりてーのか、わかんねーよ!!」
「あん?アレっすよ、ヤクザのオバケっス」
「バカの考え方だよ!恐いものと恐いものを足したら、ものスゴク恐いものになると思ってるバカの考え方だよ!」
このままではお化け役に向かないと落は四人の衣装をチェンジさせる。
「衣装チェンジだ、衣装チェンジ!去年使った奴まだ残ってるから、とりあえず着替えて!!」
「落さん、すいません。じゃあこれ、ヤクザってのはナシでガードマンのオバケにします。それならいいでしょ?」
「じゃあ、俺は≪悪魔の理髪師≫スウィーニー・トッドに変装して剃刀(カミソリ)持ってきます」
「いいわけねーだろ、何それ!?何、二人とも問題解決したみたいな顔してんの!?篠木さん、色々と恐いから殺人鬼は禁止!!」
落からのダメ出しを受けた後、四人は仕方なく別の衣装に着替える。
「んーまァ、前よりはマシになったよ」
鋭い犬歯に黒いマントを羽織ったドラキュラの銀時。
黒のマントに黒の鍔広トンガリ帽子、黒のドレスを着た魔女の響古。
犬の着ぐるみ(狼男)の新八。
皿を持つ白装束の神楽。