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page.07 母の面影





その日は
朝から天気が悪かった

嵐にでもなりそうな空模様


起きると既にBはいなくて
部屋には私一人だった


欠伸を一つし階段を降りる


「ワタリ?」


いつもなら
トーストの香りがしてくるのに
リビングは静かだった


「変だな...」


朝食の用意もされていなく
一人だけのリビング


「仕方ないですね...」


トーストを焼いたりサラダを作ったり
普段やらない事をやった


「なんとか完成です...」


ワタリのとは比べ物にならない


「いただきます...」

今日は
やけに独り言が多い


それにしても
二人共どこへ行ったのだろう



『L
半年間休んだ気分はどうだい?
ククッ.....』


...死神っ!!!


嫌な予感に駆られ
私は外へ飛び出した



バタンッ!!

ドンッッ!!!!



「痛っ....」


何かと正面衝突

思いっきりぶつかった頭を上げる


「すみません。ワタ...」



...誰だ?



そこには
初めて見る少女が立っていた


「お怪我はありませんか?」
「はい...貴女こそ平気ですか?」
「はい。」


にっこりと微笑んだ少女

この少女は一体....


長いブロンドの髪
華奢な手足
大きな茶色い瞳
桃色の頬


人形のように
整っている顔立ち



「驚かせちゃってごめんなさい。此処は、ワイミーズハウスですよね?」
「はい。何かご用でしたか?」

「私、今日からここでお世話になる。Mって言います」
「!!」


ワタリからは何も聞いていないが
嘘はついていないだろう


「どうぞ?」


私は
Mと名乗る少女を
ハウスに招き入れた














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