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page.06 真相




門を開けて中へ入る

玄関には
宝石が所狭しとならべられている


「Hello.」

特に変わった様子もなく
"L"が迎え入れてくれた


高そうな指輪やネックレスが
彼女を飾っている

服はボロボロなのに
装飾品だけはやたら新品だ


リビングへ移動し
これ迄の経緯を報告する

今日で約束の一週間だったが
敢えてカメラは取り外さず話をした

"K"が指定した7時迄は
あと30分くらいだろうか

私達はKには見つからぬよう
別の部屋で彼が来るのを待った

家に響く呼び鈴にビクッとする

二人が車で出たのを窓から確認して
私達も後を追った
"L"は犯人に狙われているのだから
私達の見ていない所で殺されるかもしれない


二人には怪しまれぬよう
間に何台か挟んで走行した


二人は高級なレストランで食事を取り
ひたすら車を走らせた


どんどん車通りが少ない場所へと入っていく


「ワタリ...バレるんじゃないかな?」
「もう尾行はバレているかもしれませんね」
「どうするの?」
「L...銃と手錠を肌身離さず持っていて下さい」


ワタリの表情が険しくなった


まさか....?





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