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page.05 監視




どれくらい寝ていたんだろう
部屋に人の気配がする


「クククッ...」



死神だ



「B!」


私は布団を捲り
勢いよくベッドから飛び降りた


「やぁ、L」


Bは口元に笑みを浮かべ
近寄ってくる


「何か用?」

「捜査は順調かい?」
「まぁね...」


じわじわとBが近寄ってきて
私をベッドまで追い詰める


「B...なに?」
「犯人を捕まえられそうかい?...クククッ..」
「......」


ついに後退りが出来なくなり
私はベッドに倒れ込んだ


「ねぇL、犯人の居場所を知りたいかい?」
「え...?」
「教えてあげようか?」
「.....」
「但し条件があるんだ...クククッ...」
「条件...?」



「Lの血を、僕にも分けてくれないかい?」


Bに私の血を分けるだと...?
理解不能だ


私の血など
どうするというんだ



「僕はね、Jackの血が欲しいんだよ」
「父さんの...?」
「そうさ。Lは探偵には向かない、宝の持ち腐れだ」
「違う...」
「違わない。まだ犯人に辿り着けてないのが、その証拠さ」
「それは...」



更にBは続ける



「僕がJackの血を受け継いだら、その能力を最大限利用する」
「......」
「Jackの高い推理能力があれば、警察全体を操る事だって」
「それは違う」


私はBの言葉を遮った


「僕はLだ。Jackじゃない」
「知ってるよ」


「だから僕を殺しても、Jackの力は手に入らない」
「それは、今回の事件が証明してくれるさ。お前は間違いなくJackの息子だ」

「でもJackじゃない」
「犯人を捕まえれば分かるよ。捜査がしたくて堪らなくなる」



Bはそれだけ言い残すと
部屋を後にした



捜査がしたくて堪らなくなる...
本当に父さんの血が流れていれば
それも運命だろう


拒みはしないさ










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