page.05 監視
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窓からの光が眩しい
私は目を細め数回寝返りを打ち
目を覚ました
「おはようございます、L。」
「ワタリ...」
眠い目を擦りながら
まだ寝ぼけている頭を起こす
部屋の空気はいつもと変わらず
一瞬事件の事も忘れた
しかし次の瞬間
部屋の壁に所狭しと設置されたモニターを見て
捜査の最中だった事を思い出した
「ワタリ! "L"は?犯人は?」
「まだ変化はありません」
「良かった...」
私は服も着替えずワタリの隣へ座り
モニターを見上げた
改めて見ると凄い数だ
リビングや寝室は勿論
バスルームやトイレに至るまで
死角がないようにカメラを設置したのだ
これで犯人を取り逃がしたら
それこそ訴えられてしまうだろう
そんな事がないように
私達は片時も目を離さず
監視を続けた
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