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page.04 予感





「凄い.....」


"L"の自宅は本当に豪邸だった

門から玄関まで距離がある


呼び鈴を押すと自動で門が開き
私達は導かれるように中へ入った



"L"は豪邸とは裏腹に貧相な顔付きだった
布を纏っただけの服装
化粧をしていない顔
ボサボサの髪の毛

「I'm "L".」


私もLだ...と思い
少し不思議な感じがした


今回のBの狙いは何だ...?

JackとL...


同じ名前の二人を遣って
何をしたいんだ...?



私が考え事をしている間に
ワタリと"L"の話は進んでいて
いよいよカメラが取り付けられる事になった


不安そうな"L"を見ていると
少々胸が痛んだ


私と同じ名前というだけで
Bに目を付けられた"L"

彼女には何の罪もない


....もし私がLではなかったら...
この事件は
起こらないで済むのだろうか...?


それともこれは運命で
最初からこうなる事が
決まっていたのだろうか...?


分からなかった


そんな事はこの際二の次で
今はJackを捕まえる事が先決だ



ワタリが"L"に一週間の説明をし
私達は家を後にした


一週間
カメラは常に電源を入れておいて
少しでも怪しい物音や人物を捉えたら
私達がメモを取る

つまりこの一週間は
カメラとにらめっこだ



「L、2月14日は朝から張り込みです。体調を整えておいて下さい」
「うん。絶対、Jackは来るよね?」
「はい。」



明日からは
ろくに寝れない日々が続く

今日のうちに沢山寝ておこう



そんなに眠くなかったが
ベッドに潜り込んだ


しかし
不安でなかなか寝付けなかった









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