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page.04 予感





「やはり貴方は、Jackの息子ですね」

ワタリが嬉しそうに微笑んで
私を見た



「私に貴方のサポートをさせて下さい。まだまだ分からない事だらけでしょう?」
「ありがとう、ワタリ」



この日から
私とワタリに絆が生まれた



「L、この無名なワイミーズハウスを探偵学校として再建しましょう」

「探偵学校?」

「はい。Lに続くように、A~Zまで子供達を集めるんです」

「それで?」

「集めるのはまだ先でも良いですが、Lと同じような頭脳へと育てていき、後継者としましょう」

「後継者...?」

「Lの後継ぎを、沢山育てていくのです」



ワタリは有名な発明家で
Jackから受け継いだ私の頭脳が欲しかったんだろう

この時私は
幼いながらもそう思った


しかし私には
ワタリしかいなかった

だから頷いた




「一ヶ月後に事件が起こるんだ。Bが言っていた...」
「Bが...?」

「まずは、その事件を食い止めなくちゃ。Bを逮捕するのは、それからでも遅くないよ」
「そうですね」



事件になど
全く携わった事がないのに

勝手に喋ってしまう


血のせいだろうか...
それも悪くない。


「ワタリ、最近この辺りで起こっている事件をピックアップして?」
「はい」




ワタリがピックアップしてくれただけでも
100個以上の事件がある



「もう少し絞り込めないかな...?」
「手掛かりがなければ...絞り込むのは難しいですね...」




Bが興味を惹かれるような事件...

Bが興味のあるモノはなんだ...



ケーキ
チョコ
イチゴジャム



これらに関係する事件は一つもなかった


また振り出しか...





「L、これを見て下さい」



流石ワタリ
探偵学校をやっていただけの事はある










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