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page.04 予感




Bからは
人を殺したという意識が全く感じられない

当然の事をしたと言うように
私に話してきたくらいだから尚更だ


大好きな苺のケーキもあまり喉を通らず
ワタリの部屋へ向かった



「ワタリ、入るよ?」
「はい」



初めて入るワタリの部屋に
私は少しワクワクしていた


本棚には
難しそうな本が沢山並んでいた



「ワタリ...これって...」
「Lのお父上の本です」



Jack=Lawliet



確かに私の父の名が刻んである

人伝に聞いた父の名前...
「Jackは、私の教え子でした」
「ワタリ、先生だったの?」



聞いたところ
ワタリは昔
探偵学校を持っていたという


しかし特殊な職業だけあって
生徒はあまり集まらず
その中にいたのが私の父
Jack=Lawlietだった



「Jackは人一倍推理にキレがあり、とても意欲的な生徒でした」



昔を思い出すように
ワタリが語り出した


「入学してきた時から、Jackには惹きつけられるモノがありました。彼の瞳の輝きは、他の生徒とは違っていたのです」



Jackは意欲的に授業に参加し
沢山の知識を身に付けていきました

実際に外に出て
一緒に犯人を追った時は
銃を持っていた犯人から私を守る為に
自らが盾となり
犯人に立ち向かって行った事もありました


卒業後も
Jackの活躍は全て私の耳に入ってきました

Jackの結婚式に呼ばれた時は
久々に再会を果たせて
思わず涙が出てしまったくらいです


Lのお母様とも
その時にお会いしています



「だからお母さんが倒れた時、ワタリが来てくれたんだね」
「親戚ではないのですが、そう言わないと後々面倒でしたので...」


ワタリは続ける










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