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page.03 Beyond=Birthday




次の日から
私は猛勉強を始めた


ワタリやBが
交代で教えてくれた



「では五十音からです」
「.....?」


「あ」
「A」
「い」
「I」
「う」
「U」
「え」
「E」
「お」
「O」


「まだ英語ですね...」
「Sorry,WATARI...」


五十音を覚えるのも一苦労だった



「では、これは何ですか?」
「...!Cake!」

私が最初に覚えた日本語は
ケーキだった


いや、
日本語ではないかもしれないが...



最初は発音練習
慣れてきたら平仮名・カタカナの書き取り


最終的には
漢字も読み書き出来るようになった



今思えばこの頃から私の頭脳は
後に名探偵"L"となる頭脳へと
育っていったのかもしれない





今日は
Bと一緒に勉強する日だった




「Lは、もう大分日本語を覚えたね」
「うん。Bとワタリのおかげだよ」


ゆっくりならば
ある程度会話も出来る


「僕は、Lにとても興味があるんだ」
「きょうみ...?」
「うん。Lはとても興味深い」



Bの目を見ていると
吸い込まれそうになる

でもその瞳はどこか悲しそうだ



「あ...そろそろおやつの時間だよ?僕先に行くね...?」



この妙な空気に耐えきれず
部屋から抜け出した



部屋からは
クククッと奇妙な笑い声が聞こえた気がした


でもきっと気のせいだろう


だってあの部屋には
Bしかいない







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