page.34 追悼
朝
私は目覚めると、ワタリと共にBの遺体を運んだ
「懐かしいですね...。ここ...」
そこは私とワタリが初めて逢った場所...
私とBの母、Michel=Lawlietが眠っている場所だった
「Lawliet家は代々探偵家業だったそうです。
Bが持っていた、父...Jackの本で見たんです。」
「そうですよ。ですからL、あなたはきちんとJackの血を受け継いでいるのです」
「はい...。
Lawlietという姓には、【偽りの法を裁く】という意味が込められています」
Bはよくやってくれた...
キラ事件の捜査は勿論だが、私を探偵へと導いてくれたんだ
Bが居なければ私は決心出来なかっただろうし
弱いままだっただろう...
「BはもうLawliet家の一員です。
ですから、Bの墓はここです」
私は母が眠っている墓石を指差した
「....L。これは自然な形です。
Bも、きっと幸せですよ。」
「.....はい。
これが私に出来る、最後の餞です...」
人の気配がする
私達は振り向くと
そこには二人の男女が立っていた
「.....Clairさん。そして、Philipさんですね...」
「久しぶりだねぇ、L...。」
「あんたが兄貴か...。遠くからでも良く分かったぜ。」
4人でBの墓石の前に花を添え
手を合わせた
最後にこの二人にも逢わせる事が出来て良かった...
B...
あなたは凄く愛されていたんです
あなた自身は気付いていないかもしれませんが...
もうあなたは死神の影に怯えなくて良いんです...
天国で、どうか幸せに...
私の弟...
Beyond=Lawliet...
あなたの仇は必ず討ちます
キラは私が死刑台に送る
そう誓い
私はいつまでも手を合わせていた....
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