page.32 親子
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エレベーターが激しく下降していく中で
僕の不安が高まっていく
もしパパに逢って...
否定されたらどうしよう...
僕の存在を...
僕と親子だということを...
だって、もう7年も音信不通だったじゃないか...
僕はパパを忘れた事なんてなかった...
パパが僕のお父さんで誇りに思う
僕とパパの事は
僕達とワタリが知っていればいい
でもパパは...
僕をどう思ってる...?
僕の存在がパパを苦しめたり
重荷になっているんじゃないのか...
確かめたいけど...
確かめるのが恐い....
様々な感情に支配され
私を乗せたエレベーターは地下19階へと到着した
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