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page.30 犠牲




B...
あなたの言う事はだいたい予想がついていた


何故そんなに死に急ぐんだ...
それ以外にも役に立てる事は沢山あるのに...

私と共に捜査をして欲しいのに...

わざわざ自分の弟を犠牲にする兄がどこにいるんだ...


「L...」
「テイラー...」

「私にどこまで話す事が許可されているか分からないが...」
「なんだ?話せ...」

「モニター越しのBという男は、Lの弟なんだな...
双子...?...顔がとてもそっくりだ...」

「あまり深くは語れませんが...Bは私の弟です。」
「Lの家族は、他にも...?」

「えぇ...。」
「私も、妻と子供が居た...。私が事件を起こしてからは、行方知れずになってしまったが...。
人間は、間違いを起こさないと気付けない事が多い生き物だ。」

「はい...。そうですね...。」
「だからこれは、私なりのケジメなんだ。
Lには迷惑を掛けっぱなしだったからな...
最後くらいは、役に立ちたいんだ...」
「テイラー...」

「情けは無用だ。もし私がキラに殺されなかったら...、その時は処刑場へ連れて行ってくれ。
どっちにしろ私の人生は、今日で最期だ。」
「.......はい。」


「時間だ。行ってくる。」
「.......。」

「L、ありがとう...。
生まれ変われる事があったら、次は死刑以外で最期を迎えたいね。」
「テイラー......」


冗談混じりに笑い
テイラーは手を振った

そのスーツは、あなたに良く似合っています

最期は、囚人服以外の服を着せてあげることが出来て良かった...



次はBのところへ最終確認に行かないと
きっとBはまだ拗ねているんだろうな...

でも分かって欲しい



ここはニア達の居るハウスの地下

私は此処でワタリの部屋へ入りBからの手紙を読み
記憶を取り戻した

「もう記憶は戻りましたが...やはりまだニアには会えない...。」



私は暗い廊下を抜け
Bの居る牢へと向かった











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