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page.24 竜崎





「凄いな...」


起き上がろうとしたら
躯に激痛が走った

「まだ起きたら駄目だ!今、鏡持って来るからな」


横になっている状態では確認出来ないが
今僕の躯は
Lと同じなんだ


「ほら。見えるか?」


鏡に映された自分の躯を見て
息をのんだ

あの写真と
全く同じアートが
そこには施されていたのだ


「凄いよPhilip!感動し...!」
「だから、起きるなって!」

「はははっ!ごめん!」


二人で声を出して笑った

死神として笑う以外に
笑った事がなかったけど...
声を出して笑うって
何て良い事なんだろう...


「竜が咲いてるよ。お前の躯に。一生消えないんだから、竜と仲良くしろよ!」
「竜が...咲いた?」

「ん?どうした?」

そうか...
今決めた
僕の新しい名前


「Philip、まだ名前を教えてなかったよね」
「あぁ、そういやそうだったな」

「竜崎だよ。僕の名前」
「だから竜のタトゥーを?」

「まぁね...」


大丈夫
嘘も方便て言うし


「じゃあ竜崎、これからどうすんだ?」
「んー...暫くここにいて良いかな?調べものとか、諸々やりたい事があるんだ...」
「パソコンなら自由に使っていいぜ!
好きなだけ、此処にいろよ!」

「ありがとう。Philip」

「ただし、飯は当番制だからな!」
「...マジかい?」

「大マジよ!」




住む所も見つかった
新しい名前もある
此処はロサンゼルス

三拍子揃っている状況だ
後は兎に角情報収集をするんだ


Lは
"BやLに纏わる人物が被害者になる"
という線で捜査してくる筈だ
そこを旨く利用するんだ


きっと僕が勝つ


早く"戻っておいで"
L...


ロサンゼルスで待っている...



クククッ....

ククククッ......

ははははっ.....!























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