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page.02 ワイミーズハウス




一階への階段を駆け降りる



「WATARI?What's the matter?」



返事がない



不安
焦燥感
そして恐怖



この三つの感情が、今の私を支配していた




出掛けてしまったのかと思い玄関に向かうが、ワタリの靴はきちんと並んでいた



嫌な感じが増していく



まるで『あの時』のようだ

母が死んだ日が
今此処で再現されているような感覚



ピンポーン.....



急になった呼び鈴に、反射的にビクッとする


「....Who?」
「I'm a doctor.」



医者だと...?

何故医者が...?



ガチャ.....



ドアを開けると、医者は焦った様子でリビングへ向かった

私もそれに続く




「...........」




そこには
床に寝そべっているPetがいた



呼吸は
していなかった...




状況についていけない


夢でも見ているようだ

いや、これは夢だ

悪い夢だ





「Heart attack...」




Petが
心臓麻痺...?



医者は、確かに心臓麻痺だと告げた





何故Petまで
心臓麻痺で死ななければならないんだ

私は立っていられなかった



「Where are you,SHINIGAM?!Get out here!!」



この台詞は、前にも何処かで......




床を叩き泣きじゃくる私に、ワタリが声を掛ける




「Pet is fate.」

「........」

「Die a natural death.」




何を言われても、私の心には届かない



これが運命である筈がない


寿命である筈がない......





私は...
唯一の友さえも失った....












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