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8月7日
Macからの連絡は
まだない
「速報です!ダウンタウンで、殺人事件が起こりました!
被害者は、13歳のQuarter=Queenさんという事が分かっています。
室内には藁人形が打ち付けてあった事から、警察は先日起きたBelieve氏殺害の事件と関連付けて、捜査を進めています」
なんだと?
今回はイニシャルB.Bじゃないじゃないか
Bは
無差別に殺人を繰り返しているだけなのか?
「Quarterの資料です」
分からない...
Bの目的が
私に挑戦したいのならば
すれば良い
しかし殺人は犯罪だ
お前が捕まった時
刑務所へ連れて行くのは私なのだ
弟を刑務所になんて...
入れたくはないのに
もしやお前は...
この事件で...
何も手付かずのまま
8月13日になってしまった
ザー........
カメラが破壊されていく
今度はイニシャルB.Bの人物を狙ってきた
「Backyard Bottomslash...」
犯行を終えると
残しておいたのであろう花瓶に埋め込んであるカメラの前に
一枚の紙切れを落としていった
「L is ....」
L is After Beyond Birthday
暫くするとその紙は
小さくなり消えてしまった
「...Lの後はBが継ぐだと...?笑わせるな!お前はもう犯罪者でしかない!
私の後など、継げるものか!」
もう限界だ
私が行く
これ以上犠牲者を出したくない
もう待てないんだ
「L!」
ワタリに思いっきり腕を掴まれる
「何処へ行く気ですか?」
「決まっているだろう!Bの所だ!
こんな事はやめさせる!」
私の主張を聞いてもワタリは掴んだ手を離す事なく
首を横に振るだけだった
ピピピッ.....
「通信だ...こんな時に誰から...」
「...L。Macからです」
「繋いでくれ!」
パソコンの前に駆け寄ると
Macが一枚の紙を持って座っていた
「ようL!待たせたな!」
「遅すぎです...」
「まぁ、そう怒るなよ!良い人材を見つけたぜ!」
「読み上げて下さい」
「゙元゙FBI捜査官の、南空ナオミだ」
「元...?」
「あぁ。今は休職中らしい。あんまり詳しくは分かんねぇけど」
「はぁ...」
「でも、Lの言っていた条件は全て満たしてるぜ。
コンタクトを取る手段として、婚約者のRaye=Penberのアドレスも一緒に送るから、活用してくれ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、健闘を祈るぜ」
「...Mac。彼女が協力してくれるのは、何%くらいの確率ですか?」
そう聞くとMacはにっこりと笑って
「100%」
と答えてくれた
「頼もしいです」
と言って通信を切り
送られてきた南空ナオミの資料に目を通す
南空ナオミは身体能力も頭脳も優れていて
FBI捜査官としては申し分なかった
しかじある事件゙をきっかけに
仲間からの信頼は崩れ去ってしまった
「しかし、休職中なのはこっちにとっては好都合です」
明日南空ナオミとコンタクトを取ろう
Bの予告通り8月15日に何か起こるならば
明日がベストだ
2002年8月14日
早朝に差出人不明のメールが届いた
このセキュリティーを破れるのはBだろう
メールを開くとクロスワードパズルが現れたが
今はこれを解いている場合ではない
私は南空ナオミとコンタクトを取る為
パソコンのキーボードを叩いた
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