page.23 from.B
-----------------
9.1
ニアの命を奪う事は許しません。もう私との約束を破るつもりですか?
Lは、ニアを罪の子だと思ってはいません。
寧ろ裁きを受けるのは、自分自身だと思っている筈です。
子供に罪はありません。
写真を同封しておきますので、見て下さい。
Lに良く似ています。
そして...
あなたにも...
Quillsh=Wammy
-----------------
-----------------
9.7
やぁ。子供は無事かい?死神は来なかっただろう?
大丈夫。約束は守るさ。
本当にニアは、Lに良く似ているね。
僕はLに幸せになって貰いたいから、ニアが害だと思ったんだ。
でも違ったんだね...
Lはやっぱり強い人間だよ。
僕もLみたいになりたいな...
from.B
-----------------
「Bの感情の変化が、大きく読み取れる文章が見たいのですが、ありますか?」
「経過は読まなくて良いのかい?」
「さらりとは読みますが、目を通す程度で大丈夫です」
「そうかい。じゃあ探してくるよ」
「ありがとうございます」
振り返ると
手紙の山がある
「こんな数の手紙を、よく書いたものです...
ワタリも、一言言ってくれれば...
私もBeyondに手紙を書いたのに...」
独り言を呟いているうちに
二階からClairがドタドタと降りて来て
さっきよりも少なくなった
手紙の束を持ってきた
「これで全部だよ」
「ありがとうございます。
消印は...1996年の5月...」
1996年...
5月...
この時期は
長期の捜査に出掛けていた頃だ
そして...
私は...
「どうだい?何か思い当たる節があるんだろ?」
「いえ...」
「嘘だね。」
「...」
「あんたが嘘をつく時は、ぼーっと一点を見つめて、ぼそっと呟くんだ」
「それは...」
「まぁいいさ。読みなよ」
Clairの洞察力は意外と鋭く
たまに私にさえ予測出来ない事をさらっと言う
とても不思議で変わっている女性だ
-----------------
5.3
B、良く聞いて下さい。これから私とLは、長期の捜査の為ロンドンへ行きます。
犯人は今も尚、残虐な殺人を繰り返しています。
一刻も早く止めなければなりません。
ですから、また暫く手紙が書けない状態が続きます。
私達がハウスを留守にする間は、私の従兄弟が管理を勤めます。
ハウスには...来ない方が良いかもしれません。
このやり取りを知っているのは、私とあなただけです。
もし、他に漏れてあなたが殺人を犯した事が分かれば、大変な事になるでしょう。
ですから、ハウスには来ないで一年程待って下さい。
それでも返事がない場合は、パソコンから送ります。
アドレスは、下に書いておきます。
それでは、行って参ります。
Quillsh=Wammy
-----------------
「それで、この手紙を受け取った後のBの様子は...?」
「そりゃあ、上の空さ」
「そうですか...」
「でも、殺しはしていなかったよ。
そして半年経ったあたりから、なんていうんだっけ...タダでパソコンが出来る店に通い詰めてたよ」
「ワタ...Wammyさんとの約束は一年の筈ですが?」
「確かにね。だから、メールは送ってないと思うけど...」
「メールをプリントアウトしたものはありますか?」
「数枚ね。はいよ」
...これだ
一番の手掛かり
私が記憶を失っていた間のメール
-----------------
5.10
Wammyさん~僕だよ~Beyondだよ~
一年経ったけど、どうだい?捜査は終わりそうかい?
僕はこの一年、殺しは一切していないよ。
ぼーっと1日を過ごしてみたり、たまに色々な手伝いをしてみたりして過ごしていたよ。
何かそっちの秘密を教えてくれたら、こっちの秘密も教えてあげても良いよ~
from.B
-----------------
-----------------
7.23
実は、5月にはハウスに戻って来ていたんです。
連絡が遅くなりました...
B...
Lが撃たれました...
今は一刻を争う状態です。
そして私とFBIのMacという少年は、今ハウスの地下でLの回復を待っています。
そしてLには...
記憶障害が残るかもしれないと、告げられました...
これが、今秘密にしている事です。
それでは、また...
Quiilsh=Wammy
-----------------
.