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page.21 誤算





ワタリに知らせる前に
僕はMichelと名乗る少女からのメールに
ちょっとだけ細工をしておいた


『三日後の十一時に時計台の前で待っています』


これでこの女を一人でハウスに来させて
Lと二人きりにしてやろう


また君は
闇へ堕ちるか

それとも...


クククッ.....




「ワタリ、メールが着ていたよ?」
「そうですか。今行きます」

「僕も一緒に見てもいい?何か気になっちゃってさ」
「ほほ...いいですよ。」


ワタリは顔色を変えるわけでもなく
少女からのメールを読んでいた


「また子供が増えますね。仲良くするんですよ?B」
「勿論だよ、ワタリ」

「Lにも知らせなければなりません」
「待って!」

いきなり大声を出した僕を
ワタリは目を丸くして見ている


「Lには...内緒にしよう。ちょっとしたサプライズさ」
「?」


それだけ言い残すと
僕は部屋へ向かった



JackにMichel

最高に愉快だよ


倉庫街を抜け出して良かった


外の世界は
こんなにも僕好みで愉快じゃないか



三日後はワタリと一緒にハウスを出て
Michelから既に着いているという電話が来るのを待てば良い

Lの驚く顔が見れないのは残念だけど
帰ってきてからで充分だ


三日後は何か理由を付けて
ハウスを少し早めに出よう


Lが寝ている間にね...

クククッ.....


早くおいで
Michel.....


一緒にLを苦しめよう


そして
闇へ堕ちたLを僕が救う


ね...?

素敵だと思わないかい....?
















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