このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

page.20 再会




その夜は
ずっとベッドの下の段から
啜り泣く声が聞こえていた

でも
Lはちゃんと電気を消して寝ていた

僕との約束を忠実に守っている

もう眼の秘密は知られたから
別に灯りをつけていても良いのに


「B...」
「まだ起きてたの?」

「Bは...まだ何か隠してるの...?」
「さぁね~クククッ...」


会話はそれ以上続かず
僕もベッドへ潜った


『おやすみ、お兄ちゃん』

いつもこの言葉を心の中で呟いてから眠る




朝の光が眩しい

のろのろとベッドから起き上がる


「あれ..珍しいな~」


いつもならLはまだ寝ている時間なのに
既にLの姿はなかった


「冷たい...」

布団は冷えていて
いま出ていったばかりではないようだった


「家出...じゃないよね?」

柄にもなくちょっと心配になって
足早に二回へ降りる


「L...?どうしたのですか...?」
「......」

「...どうしたんだ?」
「まだ...言えないんだ...もう少し待ってて..ワタリ...」


ふ~ん
二人はこんな風に話すんだ

まるで親子みたいな...



お前はJackの息子なんだろ?

誇りを忘れるな

お前の父親はJackだけだと
今回の事件が証明してくれるさ


僕はLを苦しめたくはないのに
何も知らないLが悪いんじゃないか


今の君にとっての僕の存在は

死神B

きっとこんなところだろう?


クククッ...

まぁいいさ
今はまだ分からなくても


お前がJackの息子だという事も

僕とLが兄弟だという事も


紛れもない事実なんだから


この運命からは
逃れられない


決して...














.
6/8ページ
スキ