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page.20 再会





「でも安心して、L」
「え....?」

「僕の父も、もういない」
「なんで...」

「殺されたんだ」



あの倉庫街での光景が
フラッシュバックで蘇る


「そっか...だからBは此処に来たんだね...」
「うん。自分で父を殺して、此処に来たんだよ」


あれ...?
出来るだけさらっと言ったつもりだったのに
なんでそんな顔をするんだい?


「嘘だろ...?」
「君に逢いたかったんだよ、L。
それに、あの日は父の寿命だったからね」

「じゅみょう...?」
「クククッ...」


僕はコンタクトを片目だけ外し
顔を上げた


「B...!なに..その眼...」

「クククッ...気味が悪いだろ?僕はこんな眼をもったせいで、いつも酷い扱いを受けていたんだよ」
「だからって..殺す事ないじゃないか...」

違うL

そうじゃないんだよ


「分かってないなぁ~言っただろ?寿命だったって」
「来ないで...」


後退りするLを
どんどん壁に追い詰める


羨ましいよL

君は何にも知らないんだから


僕の出世も

君との関係も


「この眼はね、気味が悪いだけじゃなくて、とても便利なんだよ」
「便利...?」


「November 1987 1st. これが父の寿命だった。今でも覚えてるよ」


Lの頭の上辺りを指差して
こう告げた


「この辺に見えるんだ。名前と死ぬ日付が」
「やめて...」

遂に逃げ場がなくなり
ベッドに躓いたLを押し倒す


「Lはお父さんみたいになりたいかい?」
「え...」

「探偵になる為の、チャンスをあげるよ」
「僕は探偵にはならない...」


そんな言葉は嘘だ

すぐに捜査がしたくて堪らなくなる


「丁度1ヶ月後の今日、事件が起こるんだ。僕には被害者の寿命が見えている」
「だから、僕は探偵じゃない...」

「止めてごらんよ、L。その正義感で人が死ぬのを阻止してごらん」


きっと今
君の頭の中は大パニックだろう?

今はそれで良いんだよ


「まだ信じられないなら、証拠を見せるよ。
November 2004 5th.
お前の寿命だ」



それだけ言い残すと
部屋を後にした


きっと君は泣いてるね

でもそれじゃ駄目なんだ


Jackのようにはなれないよ












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