page.20 再会
幸いまだ2ヶ月ある
Lの事だ
きっとワタリと一緒に動くだろう
Lに事件が起こる事を教えるのは
丁度1ヶ月前で十分だ
「さてと...Jack=Beamsとか言ってたなぁ~」
パソコンは本当に便利な物で
人名を入れるだけで記事が沢山出てくる
「へぇ~残念。結構有名人なんだ~」
Jackは数多く強盗を繰り返している
れっきとした犯罪者だった
「すぐ辿り着けるかもね...ま、いっかぁ~クククッ...」
因みに犯人の寿命は
この二人とは違っていた
まず1ヶ月はLと普通に接していよう
その方が驚きも大きいだろうしね
僕はパソコンの電源を切り
何食わぬ顔でLの元へ向かった
毎日が楽しい
あの倉庫街での生活とは比べ物にならなかった
美味しい食事
沢山の高級なお菓子
ふかふかのベッド
でも
タイムリミットはやってきた
「L、ちょっとおいでよ」
「どうしたの?B...」
ワタリに聞かれないように
Lを二階へ連れて行く
「L、君のお父さんはどうしているんだい?」
「生まれた時からいないんだって...」
いない、ね...
半分正解~
「Lはそれでいいの?お父さんの事を、知りたいとは思わない?」
「だって..僕にはお母さんだけしかいないって...」
本当に...
何も知らないんだね...
お兄ちゃんは
「君のお父さんは、世界的な名探偵だったんだよ」
「めい...たんてい?」
「警察みたいなものさ。
名前は、Jack=Lawliet」
明らかにLの表情が変わった
「でも、君のパパはもういない」
「ど、どういう事...?」
「殺されたんだ、ロサンゼルスで」
「パパが...殺された...?」
「そう、殺された。僕の父、Haward=Birthdayによって」
Lの躯が小刻みに震えてる
やっぱりまだ早かったかな
でも駄目
僕はLの力を見たいんだから
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