page.20 再会
僕とLは仲が良かった
Lは僕との約束を守ってくれている
『夜は、必ず電気を消してから寝てね』
僕はLより先に眠る事がなかった
朝もLより先に起きる
理由は簡単だ
この眼を見られるのが嫌だから
毎晩コンタクトを外して
朝はLが寝ている間にコンタクトを入れて一階に降りる
ある日
インターネットをしていた時の事だ
「K=Radかぁ~」
たまたま見つけたのは
宝石店の記事
宝石店で働く男性が
彼女の誕生日に
自分の店で盛大なパーティーをしたというものだった
「L=Woodねぇ~...」
試しに二人の寿命を見てみると
余命があと2ヶ月もなかった
「健康な人間が、こんな短期間で病死するのは有り得ないなぁ~
殺されるのか...?」
僕は試しにKの店に電話をしてみた
ここの電話機は
逆探も盗聴も出来ないようになっている
「...Hello. Mr.K.My name is "B" Japanese please.」
「あぁ...何だ?君は」
「Kさん、この数日、変わった事はありませんでしたか?」
「なんなんだ、いきなり!」
「例えば..脅迫されたとか?」
「...っ...」
「クククッ...ビンゴですねぇ~」
「おまえは...一体...」
「助けて差し上げてもよろしいですよ?」
「本当か?!」
「脅迫してきた人物の名前を教えて頂けますか?」
「Jack...Jack=Beamsだ」
「ありがとうございます」
一方的に告げると
受話器を置いた
「クククッ...面白い...」
LにK
僕が手を下さなくても
確実に死ぬ人間
試してやりたい
Lの中に眠る探偵の血を
もうコンタクトを入れたり外したりするのが
丁度面倒になっていた頃だった
Lに教えてあげよう
この眼の力を
そして
事件を止めさせるように仕向ける
無駄な努力なのに
Lの性格だから必死になって
犯人を捕まえようとする筈だ
見せてよL
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