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page.01 僅かな光さえ...




【Michel=Lawliet】



母の名前が刻んである墓石に触れる



冷たい........



霊安室で触れた母の体温よりも、はるかに冷たかった...



何故だか急に、母が死んだ実感が沸く



認めたくなかったのに...
認めざるを得ない





墓石に抱き付き泣き喚く




「Ahhhhh!!Mammy....!!」


二度と帰っては来ない母に、必死に呼びかけるように...


いつまでも、私の声は木霊した.....





見渡す限り墓石が並ぶ


残された家族は、皆私と同じような気持ちなのだろうか...


私独りが、この世で唯一絶望しているのではないか?

そんな感覚に陥る




一体どのくらいこうしていたのか...

我に返り見渡すと、辺りは夕日に染まっていた



「Beautiful.....」


地平線の彼方まで、一面が濁りのないオレンジ色に染まる



この空のように私の心にも
光が射す日は来るのだろうか....





「L Come here.」
「No WATARI.」




お前の施設になど入らない

私は独りで生きてやる





「We are in need of you.」



私を必要としているだと?


「You liar.」


ワタリは首を横に振り続けた


「Liar....」


「L...」




ワタリの瞳を初めて見た


なんて優しそうな瞳をしているのだろう...




「I need you,too.」





この日から私は、ワイミーズハウスの一員となった



世界の名探偵"L"が誕生するのは、もう少し後の話だ










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