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page.01 僅かな光さえ...



「Heart attack」


医師から告げれた、母の病名だった




心臓麻痺.....




確かに母は、幼い頃から心臓病を患っていた


発作も続いていた



しかし...
何故今日なんだ...



何故....
今日死ななければ....



私を残して...
逝かないでくれ...




「Are you all right?」


側にいたナースに背中をさすられ、宥められる



今までは、私が母に聞いていた台詞なのに...

とても変な感じだ...


母が死んだなんて、まだ実感出来ない



いや
認めたくなかった




「What your name?」

「.....I'm L...」



このやり取りも、意味のない事のように思えた



ナースから何を言われても、右から左に抜けていく




「Heart attack...」
「?」



「Heart attack is "DEATH GOD"」
「What's "DEATH GOD"?」


「DEATH GOD is "Shinigami"」




   -死神-



そんな物の存在を認めろというのか?



死神がこの世に存在すると?


母は死神に魂を奪われた
....そう言いたいのか?





「...Is out of the question」




ナースを睨みつけ、母が眠っている霊安室へ向かう




母が死神に殺されたなんて...
なんて非現実的なんだ



今時、子供騙しにもならない





DEATH GOD...



神なのに...人を殺せる...




そんなもの...
神である筈がない











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