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page.18 殺意...憎悪...そして...



「入れ!」


投げられるように
部屋の中に放り込まれた


でもそこは
前に僕が写真や地図を見つけた部屋ではなかった


薄暗いランプだけが灯った
父の部屋よりも一回り小さい部屋


「まさか、こんなに早く話す事になるなんてな」


父は薄笑いを浮かべ
僕に数冊の本と
一枚の写真を差し出した


「Jack=Lawliet...」
「そうだ。JackはLの父親の名だ」
「お兄ちゃんの...」
「見ろ」


本の一番最後の
年表のページを見るよう促される


「1950年 6月10日 誕生



1979年 9月1日 ロサンゼルスで暗殺され死去」



暗殺...?
お兄ちゃんのお父さんは
もういない...?


「パパ...これは...」


その本は綺麗にカバーがかけられて
傷一つついていなかった


「その本は、俺の宝なんだよ」

久々に見た父の笑顔
しかし普通じゃない
狂っている笑顔だ


「見ろ、Beyond」


父はJackの写真を翳し
ナイフを振り上げた


「Jackは良い男だったよ。殺したくなるくらいな。クククッ....」

「まさか...」
「そう...
俺がJackを殺した!クククッ...はははっ!」


父は写真を柱に釘で打ち付けると
ナイフを振りかざした


「こんな風にな!」


写真のJackの胸にナイフを突き刺すと
父は狂ったように笑い続けた


「俺はJackが憎かったぜ!俺のMichelを奪いやがって!
だから、Jackが長期の捜査に出掛けている間に、俺はMichelを強姦したんだ!クククッ...!
泣き叫ぶ声...
思い出すだけで涎が出るぜ!」


恐い....

恐いよ......


「あの刃物が肉に刺さる感じ...忘れられない!
あれから俺は、処刑所に通い詰めた。
血が見たかったからな。クククッ...!」


もう駄目だ....

もう....


「お前なんか、俺はどうでも良いんだよ。Beyond。
Michelを抱く事が、俺の悦びだった。
お前を造ろうなんて、微塵も考えてなかったのさ。
ははは...!可哀想なBeyond~!クククッ...!」




嗚呼...

そうだったのか...


父の寿命...


それは...

僕が.....


僕の手で......

この手で

父を.......










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