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page.18 殺意...憎悪...そして...




吐き気と目眩に襲われて
這うように倉庫街へ戻った


自分の部屋で
冷たい布団を被り震える



何で僕には人の寿命が見えるんだ...

恐い...

恐いよ.....

兄さん....



飲む事も食べる事も忘れて
僕はずっと恐怖と闘っていた


僕が見た寿命の通り人が死んだ


僕は...
何者なの...?



でも
次の日も
その次の日も
僕は処刑所へ足を運んだ


そして
死刑囚の名前と寿命を読み上げる


「死神」


きっと
これは僕を指す言葉だろう


段々と死にゆく人々を見ていても
何も感じなくなっていく


嗚呼...
僕は死にゆく人を見送るだけ...

死神として...
当然の事をしているだけ...


もう吐き気も目眩もしなかった

地に足がついている感じさえしない


死刑囚の虚ろな眼が僕を捉えて死んでゆく

さようなら
これがあなたの寿命...




夕方まで処刑所で過ごして
何食わぬ顔で倉庫街へと帰る

そんな生活


暫く父とは顔を合わせていなかった



それから
一年の月日が流れた
















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