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1997年7月23日

僕はベッドの上で目が覚めた

でも頭がぼーっとしていて
意識がはっきりしないんだ


此処は...
何処.....?



「L!目が覚めましたね!...良かった...」


僕の周りには
沢山の人が集まっていた


「あの....痛っ...!」
「まだ起きては駄目です」


脇腹に鈍い痛みが走る
僕...
怪我してるの?
でも何で...?


「L、今ドクターを呼びますからね」
「おじさん...だれ...?」

「...L...?」
「おじさんは...だれ...?僕は...何でここにいるの...?」

「冗談でしょう?L...」
「嫌っ!恐い...!さわらないで...」
「L...」

「一時的な、記憶障害だね」
「記憶障害....」
「ヤブ医者!Lが記憶障害なんて、あり得ないだろ!」
「マック...!」


Lが記憶障害だ?

何言ってんだよ
そんな事あるわけないだろ


「L!調子はどうだ?」
「.......」


おい...
何震えてるんだよ...


「だれ...?」
「は?馬鹿にしてんのかよ」


俺はLに更に近づいた


「やっ...恐い...恐いよ...」
「お前..本当に...」


記憶障害....

医者の診断は正しかった


Lは俺を忘れている

それだけじゃない

言葉も顔付きもまるで違う


″別人″


この言葉が
一番しっくりくるような気がした


「ちっ...。おいL!何忘れてやがるんだ!おいっ!!」

「やめなさい...マック...」
「ワタリ...」


そこにはワタリとあの医者がいた


「今のLは全く記憶がない状態なんだ。無理に引き出してしまえば、心が壊れてしまうよ」
「ちっ....」



「さぁL、傷を見せてごらん?」
「おじさんだれ...?」

「医者だよ。君の味方さ」
「みかた...?」


LはNagiとは良く喋った


でも俺にもワタリにも
未だに心は開かない


俺は暫く
このワイミーズハウスに滞在する事にした














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