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page.15 闇





「ワック、Lが道を引き返した。そっちの動きも見ていてくれ」
「うん。...あ、兄ちゃん..Lを止めて!!この部屋は駄目だ!!」
「なに....!」



くそ!
Lは武器を持っていない。
撃たれたら死ぬぞ...!



「L!...L!行くな!!戻ってこい!」




バーン.......!




銃声がこだました

Lのものではない




「ワック!どうなってる!」
「早く...兄ちゃん...早くLを..!」
「じれったい!Lは何処の部屋だ?」

「B-59...」
「ちっ...!」


俺は走った

お願いだL

無事でいてくれ


お前と言い合ったのが
俺はとても楽しかったんだよ...


L...





...バンッ!!!


「..っ.....」

部屋中に充満する血の匂い


「おや?仲間がいたのかい?」
「A......!」


そこにはAの姿があった


「何故ここにいる...!お前は確か奥の部屋にいた筈だ」
「あぁ、僕の格好をした″死体″ならいたかもなぁ~はははっ!!!」


....死体...!

くそワックの奴...!


「この坊やの仲間だろう~?可哀想に。はははっ!!
こいつはもう直ぐ死んじゃうよ~」


Lの頭を踏みつけながら
愉快に話すA

狂っている

こいつは狂っている

ドン...!
ドン.....!


鈍い音を放ち
弾がAの躯を貫いた


「はははっ....!!!はははっ....!!!!」


死ぬ直前まで
Aは腹を抱えて笑っていた

「ちっ....」

無線でワックを呼び出す


「ワック、Aを始末した。ワタリと一緒にすぐ来い」
「了解...」



連絡を終えると
俺はすぐLの止血を始めた



「L!L!しっかりしろ!」
「........」


微弱だが
まだ脈はある


撃たれたのは脇腹あたりで
Lの白いシャツは
真っ赤に染まっていた


「くそっ...!L!目ぇ覚ませよ!おい!」
「.....マ.....ク...」
「気付いたか?」


「すみ....せ...」
「もう喋んな。すぐワタリ達が来るから」

「す....み..せん...」



瞳から沢山の涙を流し
Lは肩で息をしている


「ばかやろう....」

俺はLの肩を支え
ワタリ達を待った



なぁL...
死ぬなよ?

俺が許さねぇからな...








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