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page.15 闇





「これは...」


着いた先は
武器の格納庫だった

「まずは作戦を立てよう。ワック!地図を」
「はい!」


今回の事件は
FBIが動く程危険な事件だ

早くこの足枷を取り払わなければ
それこそ私は命を落とすだろう


「今回は二年掛かりで捜査にあたります。
流れとしては、最初の半年は監視と尾行。アジトの特定です」

「犯人の呼び名はどうする?」

「ではAで...」



まず私達は
Aを捜索する事から始まった


送られてきたデータをもとに
居場所を割り出す


1997年1月

ようやくAのアジトをつきとめた


「L、犯人が行動したら監視カメラを取り付けよう」
「はい」


この日は監視カメラの設置と
接続までが完了した

念のために彼が肌身離さず着けているアクセサリーにも
カメラを埋め込んだ


「これで殺人をしても証拠が残るな」

「では、ワックとワタリは監視に徹して下さい。私とマックは作戦を立てます」
「了解」



私達は格納庫内にある個室へ向かった


「それにしても驚いたよ。Lがこんなに若いなんてな」
「意外ですか?」
「まぁな。L、何か重たいモンを抱えてるだろ?」
「それを聞いてどうするんですか?」


私はハウスの者以外には
身の上を明かせない

例え一緒に捜索を進めるものにでも、私に関する質問には答える事が出来ない


「なんだよ素っ気ねーな。ほら。吸えよ」


渡されたのは煙草だった


「結構です」

マックと私は正反対な性格だ


「本当につまんねぇ奴だな」
「何とでも言って下さい」


無駄な衝突を繰り返し
私達は口を開くのを止めた

二人別々に計画を立てる


「なぁL、武器好きなの持ってけよ」
「私は手錠だけで良いんです」
「死ぬぞ?お前」


また会話が途切れた













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